ワンコやニャンコのかわいい姿をお届けする「どうぶつピース!!」(毎週木曜夜6時25分放送)。11月19日(木)の放送から、サーフィンが得意な犬が車椅子の高校生に起こした奇跡の実話をプレイバック!
2009年8月、アメリカのサンディエゴ。ゴールデン・レトリーバーのリコシェの元に車椅子の高校1年生パトリック・アイヴィソンがやってきました。
パトリックはリハビリを兼ねたサーフィンのため訪れたのです。
幼い頃から水を怖がらずにバランス感覚も優れていたリコシェはサーフィンで才能を発揮。地元で人気のサーフィン犬なのです。さらに介助犬でもあるリコシェは障害者のマリンスポーツに付き添うなどの活動もしていました。
さっそくリコシェに導かれて海へ入ったパトリックですが、なかなか上手くできません。1歳の頃、交通事故に巻き込まれて負傷したパトリックは足だけでなく手も不自由だったからです。
当時、この先立ち上がることもできないかもしれないという医師からの宣告や夫との離婚などが重なりどん底に落ち込んでいた母親でしたが、当のパトリックは笑顔を絶やさない明るい青年に成長していきました。
高校へ進学したパトリックには大きな夢がありました。それは"高校の卒業式までに歩けるようになりたい"。毎日6時間のリハビリを続けてきたのも"歩きたい"という夢のためです。
しかしサーフィンは一向に上手くいかず、パトリックには厳しい現実に直面します。リハビリはすべて自費のため、サーフィンに通うのも厳しい状況に。それでも母親に応援されサーフィンを続けていたパトリックに、ある奇跡が起きたのです。
パトリックのボートの上にリコシェが飛び乗ってきたのです。バランス感覚にすぐれたリコシェがボードに乗ることで、手足が不自由なパトリックが波に乗ることができたのです。
ここから、さらに本当の奇跡が......
感動したリコシェの飼い主が、その時の映像を動画サイトにアップすると300万回再生を記録。パトリックの夢を叶えてあげたいとおよそ100万円もの寄付金が集まり、パトリックは諦めかけていたリハビリを続けることができたのです。
2012年6月12日、パトリックの高校卒業式。名前を呼ばれて壇上に登場したパトリックは、歩いていました。補助装置を付けながらではありますが1歩、また1歩としっかりと自分の足で進みます。
「自分自身に驚きました。本当にうれしかったです。様々な人々の助けによって実現したことですが、リコシェとの出会いは夢をつなげるための大きな一歩だったと言えると思います」とパトリックさん。
この件は大きく報じられて、地元の人気犬だったリコシェは世界中に知られるヒーロー犬になったのです!
次回11月26日(木)の放送は、空港探知犬の戦いに驚愕の禁止物が! さらに小関裕太が保護犬たちに密着。