「ドラマは会議室で起きてるんだ!」が合言葉。プロデューサーが語る他局にはない「ドラマBiz」の苦労:病院の治しかた

テレ東プラス

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小泉孝太郎演じるエリート医師・有原修平が、しがらみや既得権益を斬り捨て、総合病院の立て直しに奮闘するドラマBiz「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」(毎週月曜よる10時。BSテレ東は毎週金曜よる9時)。初回視聴率が「ドラマBiz」史上最高となる8.1%を記録するなど、「暴走特急」と呼ばれる修平の改革の行方に熱い注目が集まっています。

そこで「テレ東プラス」では、稲田秀樹ドラマプロデューサーを直撃! 作品の魅力から今後の展開、新設ドラマ枠での苦労などを伺いました。

無茶なことをしても、小泉さんあの笑顔を見たら、みんなが納得してしまいます。まさに持って生まれた才能と、努力によって培われた存在感ですね!

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──今回の作品は、ストーリー展開がとても速いですね。SNS上でも「体感5分」という感想が上がっています。

「ドラマのモデルである相澤孝夫先生や相澤病院の改革をあますことなく描こうとすると、あのスピード感になりました。とにかく物語を進めないと次の改革にいかない(笑)。修平が勢いよく改革していく様を、爽快感とともに見せていきたかったので、視聴者の方にそう言っていただけるのは嬉しいですね」

──叔父である理事長院長(光石研)の解任を要求したり、長年付き合いがある親戚の業者を切るなどし、容赦なく改革していく修平ですが、描き方によっては非情な人間に見えてしまいそう。でも小泉さんの爽やかな笑顔を見ると、不思議と許せてしまうというか...(笑)。

「一方の側から見たら血も涙もない残酷な一面がありながら、それを超える『理想』を持って進んでいくのが修平です。乱暴な部分もありますが、原理原則に則った正論だし、結果を出すからみんなが気持ちよく受け入れてしまう。主演のキャスティングについては、この雰囲気を巧みに表現できる方は...と考えた時、孝太郎さんが一番に思い浮かびました。爽やかで清廉なイメージと力強さ。持って生まれた才能と、努力によって培われた存在感ですよね。ある程度無茶なことをしても、あの笑顔を見たらみんなが納得してしまいます(笑)」

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──修平と共に病院を立て直していく銀行員・倉嶋亮介役を高嶋政伸さんが演じています。倉嶋はもっとバチバチ修平とやり合うのかなと思っていましたが、今のところ控えめ。修平から一歩引いているスタンスにも見えます。しかし、あの高嶋さんが演じていらっしゃるので、「途中で修平を裏切るのではないか?」とどうしても勝手な憶測が...(笑)。

「裏切りは...まぁ最後まで楽しみに見ていただければと。でも、高嶋さんは最近エキセントリックな役が続いているので、『違う高嶋さんが見たい!』という思いもあって、今回キャスティングさせていただきました。高嶋さんからも『独特な役も面白いけど、まったく逆の役柄もやりたかったので嬉しいです!』とおしゃっていただきました。

今回、志村(彰)プロデューサーとかなり意見を出しあってキャスティングし、舞台系の実力派俳優さんにも多く出演していただいていますが、適材適所の配役となり、ドラマにリアル感を持たせることができたと思っています」

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──ほかにもこだわった部分はあるのでしょうか?

「志村プロデューサーのこだわりで、病院のシーンはすべて、5つほどの病院をお借りして撮影しています。ロビーはここ、救命救急はここ、リハビリ室はここといった感じで...。病院には患者さんもいらっしゃるので、撮影でお借りするのはとても大変なんですけど、スケジュール調整をしてなるべく実際の病院で撮影できるように工夫しています」

──5カ所の病院とは...。他局でこんなことはあるのでしょうか?(笑) それだけの場所でロケを重ねて、ひとつの「有原総合病院」に見えるようにするのは至難の業ですよね。

「現場のプロデューサーや制作の方、美術さんがとにかく頑張ってくださって...現場の力が集結した賜物といえますね」

3話で『24時間365日救急体制』、4話で『産婦人科』、5話では『地域医療ネットワーク』と改革が進みます

──医療ものでありながら、会議をしているシーンが多いのもこのドラマの特徴です。

「最初こそ"会議のシーンが多すぎるかもしれない"という不安はありましたが、今となっては、"会議室だけでも、ドラマってこんなに面白く作れるんだな"と。現場では『ドラマは会議室で起きてるんだ!!』が合言葉になっています(笑)。山本むつみさんの脚本の力が大きいんですが、セリフ量が圧倒的に多いので、キャストの皆さんには本当に頭が下がります」

──最後に、今後の見どころについて教えてください。

「3話で『24時間365日救急体制』、4話で『産婦人科』、5話では『地域医療ネットワーク』を走らせます。ひとつずつの改革が完成していないにも関わらず、"次、はい次!"という修平の暴走特急ぶりがさらに加速していきます。それが中盤のみどころのひとつです。その一方、どんどん「泣ける」度合いが増していきます。今、編集作業をしていますが、5話では涙があふれて困りました(笑)。病院を立て直すビジネス的な面白さも大きな柱ですが、そこに患者さんやお医者さんの人間ドラマがうまく絡み合っているのが一番の魅力だと思ってます。最後までお見逃しなく、お楽しみください!」

──"働く人々"を通して現代社会を描いてきた「ドラマBiz」が、第8弾となる「病院の治しかた~」で歴代最高の視聴率を叩き出し、より認知度が高まったように感じます。

4月からは「ドラマBiz 行列の女神~らーめん才遊記~」(主演:鈴木京香)がスタートします。稲田さんは「ドラマBiz」の第1弾「ヘッドハンター」からプロデュースを担当されていますが、今後の「ドラマBiz」の展望についてお聞かせください。

「『ドラマBiz』枠を立ち上げた当初は、まず『テレビ東京が月曜よる10時にドラマを放送している』と認知してもらうところからのスタートでしたので、大変苦戦しました。試行錯誤を重ね、徐々にテレビ東京のドラマならではの独自性とか、品質保証的な信頼感を得られ始めたのではと感じています。『病院の治しかた~』では"ファンタジーとリアル"のバランスのさじ加減が視聴率獲得につながったと思っています。少しでも多くの方に見ていただいて、4月クールの鈴木京香さんにバトンタッチしたいですね」

(取材・文/船桂子)

そして今夜10時放送! ドラマBiz「病院の治しかた~ドクター有原の挑戦~」第3話では...。

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看護師が一斉に退職してしまった有原総合病院だったが、各部署が協力し合うことでどうにか仕事を回していた。しかし職員たちが極限状態に陥っているのも事実。倉嶋亮介(高嶋政伸)と砂岡武雄(福本伸一)も看護師補充に奔走するが、大量離脱の噂が広まり看護学校はどこも門前払い。人集めは困難を極める。そんなパンク寸前の病院を打破したのは、秀平の妻・志保(小西真奈美)のアドバイスだった。雑誌で看護師転職希望者向けの病院合同説明会の広告を見つけた志保は、修平にブースを出すことを勧めたのだ。トライする価値はあると考えた修平は、幹部たちに参加を提案する。ところが、倉嶋たちは看護学校で「有原病院にはこれといった魅力がない」と言われたと消極的。そんな中、修平は夜間救急に来た牧原智美(安藤玉恵)から言われたひと言で、とんでもないアイデアを思いつく。それは、この人手不足の中ではあり得ない「24時間すべての患者を受け入れる病院」という無謀な策だった。

一方、倉嶋が不審な動きを見せ始める。突然姿を消したり、信甲斐銀行の行員とコソコソ落ち合ったり...。そんな行動を知った砂岡は、病院を裏切っているのではと倉嶋を疑う。

どうぞお楽しみに!

現在、第2話を「ネットもテレ東」で配信中です!(配信終了:2月3日(月)22:53)

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