老舗が教える納豆を混ぜる回数は?ショウガやニンニクたっぷりのスタミナ料理も続々登場!

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せて下さい」を合言葉にリポーターが全国を旅する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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5月30日(木)は、栃木県の南西部に位置する足利市で昼めし旅。人気観光スポットの「あしかがフラワーパーク」では、6月上旬から「花菖蒲・あじさいまつり」が開催され、20万本の花菖蒲と1500株のあじさいが園内を彩ります。

【動画】納豆は何回混ぜるとおいしくなる?肉のかわりに入っているのは…ご当地グルメ「足利シュウマイ」

今回、足利市でご飯調査を担当するのは俳優の小倉久寛さん。縁結びの神様として親しまれている「足利織姫神社」からアポなしご飯調査スタート! お昼ご飯との素敵な縁にも期待しましょう。

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足利駅周辺を歩いて調査中だった小倉さんの目に入ってきたのは「足利 うまいもの会」と書かれた看板。すかさずお店のチャイムを鳴らします。

お邪魔したのは大正8(1919)年創業の老舗納豆店の「稲葉納豆工業所」さん。家庭用はもちろん、ホテルの朝食用など業務用の納豆も製造する歴史あるお店です。「足利のおいしいものを作っていると認められたところがもらえる」と看板について教えてくださったのは社長の稲葉好聡さん。勤務中の従業員の皆さんに昼めし旅のロケであることを伝えると「毎日観てますよ!」の嬉しい声も。

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稲葉さんに納豆作りのこだわりについて聞きました。こちらの工業所では、大豆は手で丁寧に洗うそうです。そうすることで皮に傷がつかず、大豆本来の旨みをキープできるため濃厚な味の納豆に仕上がるとのこと。おいしい納豆作りの秘訣についてお話を聞いたところで、いつものお願いを…

「あなたのご飯見せて下さ~い」!

「大丈夫ですよ」とご快諾いただき、無事に交渉成立! お昼ご飯は済ませてしまったということで、仕事を終える時間に合わせて稲葉さんのご自宅へお邪魔することに。

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まずは「豚ロース肉のショウガ焼き」を作ります。

ショウガ焼きのタレ作りと豚ロース肉を焼くのは好聡さん。タレにはこだわりがあるそうで、「醤油・酒・みりんを1:1:1」。肉は油をひかずに焼きます。ヘルシーなうえに、肉の旨味を楽しめるからだそうです。豚ロース肉が焼けたら一度お皿へ取り出し、妻・るり子さんにバトンタッチ。
同じフライパンでタマネギを炒めます。そこへ先ほど焼いた豚肉を戻し、再び好聡さんが黄金比のタレを調整しながら加えて自分好みの味に仕上げていきます。

料理の工程ごとに担当を交代しながら、夫婦で手際よく豚ロース肉のショウガ焼きを作っていきます。「すごい共同作業ですね」と小倉さんも2人のコンビネーションに感心です。最後にるり子さんがショウガをたっぷりすりおろし、加えて炒めたら出来上がり!

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続いて、おいしい納豆の調理法を教えていただきます。はじめに大根をおろします。次に北海道産の大粒大豆で作った納豆が登場。タレを入れる前に納豆を混ぜます。好聡さん曰く、50回ほどかき混ぜるのがポイント。納豆の糸に含まれた旨み成分のグルタミン酸が増えて糸の質が変わりおいしさが増すそうです。

そこへ大根おろしとタレを加えてさらに混ぜたら「ふわトロ納豆」の出来上がり! 見た目も感触もふわっふわです。

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こちらが稲葉さん家の本日のご飯。

ショウガをたっぷり加えた豚ロース肉のショウガ焼き、好聡さんの大好物のお刺身(サーモン・マグロ・ハマチ)、アサリのすまし汁、栃木産のイチゴ「とちおとめ」、そしてふわトロ納豆が並びます。

営業を担当する次男・大輔さんと製造を担当する三男・淳輔さんと一緒に食卓を囲み、小倉さんもご相伴にあずかります。「ふわトロ納豆」を食べ、「粒が大きいから納豆の主張がスゴい! 大根おろしでまろやかになっていておいしいです」と絶賛。
「納豆を作るよりも真剣に作っています」と笑う、料理好きの好聡さんはグラタンやカレーを作ることもあるそうです! これからもご家族で力を合わせておいしい納豆を作り続けてくださいね。ごちそうさまでした!

ご当地グルメ「足利シュウマイ」とは?


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続いて番組ディレクターが足利市でご飯調査。美しい花が咲く農園で足を止めます。花はシャクヤクで、観光農園「MAISON DE PEONY(メゾン ド ピオニー)」のオーナー・片岡和紘さんに話を聞くと、サッカーコート半分ほどの広さの農園で約40種類、2000株を栽培しているそうです。見頃の4月~5月は大盛況だったそうです。

ご家族と一緒に来シーズンに向けて作業中だった片岡さんの前職は、なんと国会議員の私設秘書。言葉どおり“畑違い”の華麗なる転身! 休暇中に訪れたニューヨークでシャクヤクを見かけて惹かれたのをきっかけにシャクヤク農家になったとのこと。シャクヤクの魅力についてお話を聞いたところで例のお願いを…

「あなたのご飯見せて下さ~い」!

「おもしろいのでやりたいです!」とのことで交渉成立。仕事終わりでよく夕食を一緒にとるという、妻・真弓さんのご実家でご飯作りをスタート。

鶏の唐揚げを作るのは妻・真弓さん。めんつゆ・ニンニク・ショウガ・片栗粉を入れた袋に鶏肉を入れ、もみ込んでいきます。カラッときつね色になるまで揚げます。真弓さんがニンニクが大好きでたっぷり入れているせいか、揚げる最中とってもいい匂いがしてきました!

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今度は和紘さんが「ゴーヤーチャンプルー」を作ります。種を取り除いたゴーヤーは、和紘さん好みの厚めの輪切りに。豆腐は岩塩をかけて水抜きし、レンジでさらに余分な水分を取ったら手でちぎって、ゴマ油で炒めます。そこへ食べやすいサイズに切ったポークランチョンミートを投入、焼き目がつくまで炒めていきます。

さらに、ゴーヤーチャンプルーには珍しいニラも入れます。ニラは片岡さんの地元の同級生が作っている足利産。ニラがしんなりしてきたところで、ゴーヤーをフライパンへ。岩塩・顆粒だし(鶏ガラ)・醤油で味付けします。最後に溶き卵を回し入れ、火が通ったら「スタミナゴーヤーチャンプルー」の出来上がりです。

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こちらが片岡さん家のご飯です。

ニンニクたっぷりの鶏の唐揚げ、地元産のニラがたっぷり入ったスタミナゴーヤーチャンプルー、近所の農家で育てられた黄色いトマトとレタスのサラダ、片岡さんのお母さん・千恵子さん特製のタケノコと鰹節の甘醤油煮、足利シュウマイなどが並びます。ちなみに黄色いトマトはとっても甘いそうです。

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「足利シュウマイ」はご当地グルメで、肉は使わずタマネギと片栗粉を練って皮で包んだもの。片岡さんの学生時代の後輩でお手伝いに来ていた埼玉県出身の山方惇史さんは初めて食べた感想を求められ「肉感が…」と答えたところ、「肉は入ってないよ!」と真弓さんがツッコむ場面も(笑)。でも食感はたしかに肉っぽいと、和紘さんがさりげなくフォローします。

シャクヤクの栽培方法や品種研究など今後の目標について熱く語る和紘さん。結婚1周年を迎えて幸せいっぱいのお2人。これからも仲良く助け合い、地元を盛り上げてくださいね!

取材にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました!