【ネタバレ】ドラマ「ダブルチート 偽りの警官 Season1」あらすじ&今後の見どころ

公開: 更新: テレ東プラス

毎週金曜夜8時からは、テレビ東京開局60周年 ドラマ8「テレビ東京×WOWOW 共同製作連続ドラマ ダブルチート 偽りの警官 Season1」を放送!
ドラマのテーマは、大きな社会問題となっているさまざまな詐欺。警察官でありながら詐欺師Kでもある主人公・多家良啓介(向井理)が、法の目をかいくぐり、悪事を重ねる詐欺師たちをだまして裁くクライム・エンターテインメントだ。

【動画】「ダブルチート 偽りの警官 Season1」最新話&4分ダイジェスト

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元警視庁捜査二課のエースで、今は交番勤務の真面目な警察官・多家良(向井理)は、元詐欺師で人情に厚い相棒・矢柴(荒川良々)とともに作戦を練り、“詐欺師K”として、これまで悪徳詐欺師たちを裁いてきた。
町工場の立て直しを夢見るも、コロナ詐欺の被害に遭い、自殺を試みる中小企業経営者(第1話)、奨学金支援詐欺の罠にはまり、多額な借金を背負ってしまった新入社員(第2話)、墓じまい詐欺に遭った末、無念にも亡くなってしまった老婆(第3話)、フランチャイズ詐欺に引っかかり、3000万円を持ち逃げされたレストラン経営者(第4話)など、多家良は弱者にとことん寄り添い、矢柴の全面的協力を仰いで詐欺師を撃退! 巧みな計画で詐欺師から大金を取り戻し、“K”と称して被害者に送金する…いわば、令和版・ねずみ小僧とも言うべき痛快さが、作品の大きな魅力となっている。

また、ゲストの詐欺師役を演じるのは、石黒賢、勝村政信、塚本高史ら、豪華俳優陣。不敵な笑みを浮かべて見事な悪役ぶりを見せつける。多家良が、面の皮が厚い悪人たちをじわじわと追い込む様は実に爽快! 同時に日本が抱える多くの社会問題をあぶり出す力作となっている。

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緊張感あふれる物語につかの間の安らぎを与えてくれるのが、多家良と矢柴の絶妙な掛け合い。向井と荒川が息の合った芝居を見せ、笑いを誘う。警察組織や法の理不尽に正面からぶつかる新人刑事・ひかり(内田理央)の言動も、見る者の心を揺さぶること間違いなしだ。

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物語はいよいよ後半戦! 「テレ東プラス」は、第1話~第6話までを振り返り、縦軸となる後半戦の気になるポイントを紹介する。

コロナ詐欺、奨学金支援詐欺、墓じまい詐欺など…世にはびこる悪人たちを裁く!


これまで、“詐欺師K”として矢柴と結託し、世にはびこる悪徳詐欺師を一掃してきた多家良。一方、捜査二課係長の堀北(梶原善)に呼び出された新人刑事・ひかり(内田理央)は、多家良が2年前まで捜査二課にいたことを知る。堀北は「(多家良は)仲間を売ったんだよ。あいつは裏切り者なんだ…俺はあいつを許さない、絶対」と話し、一抹の不安を覚えるひかり…。多家良の過去が気になる彼女が密かに捜査資料を検索していると、カリスマ詐欺師“ヤマガミ(鈴木浩介)”の名前がヒットする。

そんな中、ひかりとバディを組む主任の山本(結木滉星)は、かつての先輩で、憧れの存在だった多家良と対峙。「その格好、やっぱり先輩らしくないですね。あの時、いったい何があったんですか?」と詰め寄る山本に「刑事として俺にできることはもうない。あの時、俺はお前たちを裏切ったんだ。今の俺は交番勤務のおまわりさんなんだよ…」と返すしかない多家良。山本は、2年前に何があったのか…事実を明かさない多家良に苛立ち、ひかりはその様子をそっと見守っていた。

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第4話のラストでは、捜査二課課長の岩合(伊藤淳史)が多家良を訪ね、「銀行から連絡がありました。先月、2年ぶりに生活口座から出金があったそうです。あなたの恋人(松本若菜)の話ですよ」と告げる。以来、その言葉が頭から離れなくなる多家良だった。

2年前、捜査二課にいた多家良と恋人・麻美のエピソードが明らかに!

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第5話では、2年前、捜査二課にいた多家良と恋人・柊麻美(松本若菜)のエピソードが明らかに!

当時、きわどい捜査で上層部に煙たがられていたものの、検挙率No.1で誰が見てもエースだった多家良。そもそも多家良を二課に連れてきたのは、岩合だったという。「あの時も、彼の機転で“ヤマガミ”の尻尾をつかんだんです…」と、岩合はひかりに真相を語り始める。

事件の始まりは1件のタレコミ。それは、伝説の詐欺師と呼ばれ、捜査二課が追っていた“ヤマガミ”が仕掛ける原野商法の二次被害者からのものだった。原野商法とは、価値のない土地を不当に買わせる悪徳商法。70~80年代に被害者が続出したが、今度は負の遺産を清算したい人を狙った二次被害が増加し、社会問題になっていた。
このタレコミをチャンスと捉えた捜査二課は、“ヤマガミ”を捕らえる絶好の機会を迎えるが、なぜかその情報が“ヤマガミ”側に漏れており、逮捕にいたることはできなかった…。

実は、多家良の恋人で弁護士の麻美は“ヤマガミ”の協力者だったのだ! 多家良の携帯電話は盗聴され、警察の動きはすべて“ヤマガミ”たちに筒抜けになっていた。
捜査を終えた多家良が落胆していると、麻美から電話が。「この半年間は宝物だった…。生まれ変わったらまた会いたい…今までありがとう」。麻美はそう多家良に告げ、姿を消した。
すべてを悟った多家良は責任を取って辞職を申し出たが、岩合は「多家良が優秀な警察官であることは間違いない」と、それを慰留したという。

第6話では、矢柴が“ヤマガミ”と仕事をしていた人物を突き止める。台湾を舞台に詐欺を働いている千堂(前川泰之)だ。千堂は投資会社社長を名乗り、高配当を保証するという投資話で30人以上を騙し、約4億円を巻き上げていた。これを知った多家良は投資金を取り戻すため、さらに、“ヤマガミ”の情報を手に入れるために動き出すが、その裏では、ひかりら捜査二課が“詐欺師K”の正体を暴こうと捜査を始めていた。

一方、矢柴と大がかりな詐欺を仕掛け、千堂を追い詰めた多家良は、「ソーラーリブ」という“ヤマガミ”に関する情報を手に入れてその場を立ち去る。しかしその後、千堂は謎の転落死を遂げ、多家良は現場を立ち去る姿をひかりに見られてしまうのだった。

物語は、ついに最後のターゲットへ! 巨額を動かす大物詐欺師VS元捜査二課の詐欺師…果たして、“ヤマガミ”が仕掛ける新たな大型詐欺とは? それぞれの真相が、いよいよ解明される!

(文/中村祐海子)

【第7話のあらすじは…】

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ヤマガミの正体は、太陽光発電の会社「ソーラーリブ」代表・神野(鈴木浩介)だと判明した。元側近の証言が取れた捜査二課は創立2周年記念パーティーに潜入するが、そこには変装した多家良の姿も。ネットでヤマガミ=神野に気づいた上、矢柴の調べから「ソーラーリブ」が優良企業なのは表向きで、全ては次の大型詐欺の下準備であると知った多家良は、パーティーが絶好の狩場だと考えたのだ。だがそこで、多家良は思わぬ人物と遭遇することに。