医進コース新設!毎年150人以上が早慶上理へ!淑徳与野中学・高等学校のキャリア教育

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、「淑徳与野中学校・高等学校(以下、淑与野)」。毎年150人以上が早慶上理に合格し、今年から中学に医学部や難関理系大学を目指す「医進コース」を設置。難関大学の受験に強い秘密は、生徒の希望進路に合わせ、効率よく勉強できる5つのコースにある。そして、合格の先を見据えた“自分の内面を見つめる”キャリア教育とは?

番組は、たった1人で「テコンドー同好会」を立ち上げた高校3年生に密着。去年「全日本選手権」で準優勝した実力者は、迫る引退に向けて、部員集めに奔走していた――。

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埼玉県さいたま市。高層ビルが建ち並ぶさいたま新都心駅から徒歩7分の好立地に、淑徳与野中学校・高等学校はある。1892年、東京・文京区に女性の自立を掲げた尼僧・輪島聞声が、淑徳女学校を創立。1946年、第8代校長・長谷川良信が埼玉県与野に淑徳高等女学校与野分校を開き、1948年、淑徳与野高等学校に改称。今年で創立78周年を迎えた。

中高合わせた生徒数は1422人で、高校からも多くの生徒が入学する。2024年春の大学合格者数は、国公立大学 53人、早慶上理 161人、GMARCH 364人、医学部・獣医学部などの医療系に61人。イキイキと青春を謳歌しながら、高い合格実績を誇る淑与野の秘密とは…? 早速、校舎を見ていこう!

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さいたま新都心駅を降りると、目の前にあるのが「さいたまスーパーアリーナ」。それを横目に進むと、淑与野の「慈心門」に到着する。門をくぐると見えてくるのは、2015年に竣工した、地上7階建ての高校校舎だ。校舎の外壁には、点字で般若心経が書かれている。

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広い廊下にきれいな校舎。各フロアにラウンジがあり、自習をしたり、食事やおしゃべりをしたり、自由に使うことができる。「校舎に一目惚れしました」という生徒も。

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かわいくて機能性に富んだ制服は、セーターやポロシャツ、スカートやズボンと複数のパターンが用意されている。

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2階にあるライブラリー(図書館)の蔵書数は、約5万4000冊。日本文学が充実しており、「源氏物語」だけでもたくさんの種類が。古典を学ぶために、まずは親しみやすい漫画から読み始める生徒も多い。
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昼休み。生徒がカフェテリア(食堂)に続々とやってくる。一番人気のメニューは、お餅入りで食べ応えのある「明太もちチーズグラタン」(500円)だ。日差しが気持ちいいテラスでランチを楽しむ生徒も。

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運動施設も充実! 体育館は3つ、グラウンドは4つもある。

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淑与野は部活動も盛ん。剣道部は、インターハイに何度も出場している強豪だ。

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バトン部も、6年連続で全国大会に出場している。 「新1年生と新しいチームで優勝できるように頑張ります」と夏の大会に向けて意気込んでいた。弓道部や競技かるた部…みんなイキイキと青春を謳歌しているが、ここからは、いよいよ高い合格実績を誇る、淑与野の授業の様子を見ていこう。

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授業について生徒たちに話を聞くと、何人かの生徒から「淑徳の時間」という答えが返ってきた。週1回、僧侶の先生が行う「淑徳の時間」。仏教の教えを学び、人としてどう生きるべきかを考える。

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また淑与野では、高校入学時に、志望大学を見据えた5つのコース「類型」に分かれる。難関国公立10大学を目指す「T類」をはじめ、志望大学に合わせたクラス編成を行っているのだ。今年から中学でも、医学部をはじめとする難関理系大学進学を目指す「医進コース」が設けられた。さらに放課後や土曜日には進学講座も用意され、大学受験に向けて最短距離で勉強することができる。

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淑与野はキャリア教育も重視。高校入学直後、2泊3日で行われる「山の教室」では、出会ったばかりの同級生と共に自分の夢を語り合う。「SS類」に在籍する高校3年生は、当時を振り返り「建築士になりたいと思っています。初めて会った高校新入生の友だちに将来の夢を話して、自分が話してしまったからこそ、“やらなきゃいけないな!”という意識が高まる」と教えてくれた。

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この他、大学教授の講義(中3)や海外修学旅行などを通して、自分の内面を見つめ、将来像を考える。

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放課後、職員室の前にずらりと並んだテーブルはいつも満席で、先生と生徒が1対1で面談している。将来のことなど、何でも相談できるアットホームな雰囲気! これも淑与野の魅力の1つだ。「中1あるいは高1からキャリア教育を進めている。職業や大学の紹介だけではなく、自分の内面を見つめる。周りの人から言葉をもらうことによって、自分について考える」(黒田貴校長先生)。

大学の現役合格に必要なカリキュラムと、“自分の将来を思い描くキャリア教育”が、淑与野の高い合格実績につながっている。

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そんな淑与野で、高校3年生、上杉咲里さんに出会った。咲里さんが自転車で向かったのは、テコンドー道場・護心会。“足のボクシング”とも言われるテコンドーは韓国で生まれた格闘技で、競技人口は全世界で7000万人以上。2000年からは、五輪の正式種目にもなっている。護心会は、全日本チャンピオンを数多く輩出している名門。中学3年生からテコンドーを始めた咲里さんも、去年の夏、全国大会で準優勝を果たした。

咲里さんは、“学校の仲間にもテコンドーを広めたい”と、高校1年生の時、たった1人で「テコンドー同好会」を立ち上げた。熱心に勧誘した結果、去年は7人が入部し、今年1月からは正式に「テコンドー部」に。
そして迎えた4月、新1年生が入学し、どの部活も勧誘に熱が入る。高校3年生が抜けると部員がわずか7人になってしまうテコンドー部。咲里さんは、部の行く末を案じて焦りを感じていた。果たして、高校1年生は入部してくれるのか…。

毎週土曜午前10時30分放送!「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!