5月26日(日)に放送した、日曜ビッグバラエティ「カツオ漁師日本一決定戦2024～初鰹を追え！洋上の壮絶バトル勃発～」。
年間のうち10カ月間、家族と別れ、過酷な船上生活を送るカツオ漁師。喜びと悔し涙…"年間水揚げ金額日本一"を目指し、一喜一憂するカツオ漁師たちに完全密着！ 知られざるカツオ漁師の世界に迫る。
「テレ東プラス」では、「明神一族の名に懸けて！勝負師・森下靖が挑む 奪還！カツオ日本一」の内容を紹介する。
【動画】カツオ年間水揚げ金額日本3位、土佐の勝負師に悲劇が！命がけの脱出劇
高知県には、誰もが知るカツオ漁師の名門・明神一族がいる。一族が経営する明神水産グループは、カツオ一本釣り漁船に加え、水産加工、飲食事業まで行う地元の有名企業だ。
カツオ漁師の誰もが欲しい称号"年間水揚げ金額日本一"を11年連続独占した経歴を持つ、明神水産グループ。その凄腕集団を背負って立つのが、「第88佐賀明神丸」船頭の森下靖(※取材当時50歳)、人呼んで"闘将・土佐の勝負師"だ。
2023年は、水揚げ金額3位を記録した森下。"一か八かの大勝負"が信条で、その引きの強さで、2度も日本一に輝いている。明神一族の名にかけて…狙うは3度目の日本一！
2024年3月、森下は初鰹を求めて鹿児島へ。近海カツオ漁船は、初出港からシーズンが終わるまでの約10カ月間、母港にはほとんど帰らない。明神一族にとっての宿命"水揚げ金額日本一"を達成すべく、男たちは家族や恋人と別れ、長い戦いの旅に出るのだ。
カツオの餌として、専門業者から約60万円分のカタクチイワシを仕入れ、いよいよ漁場へ！カツオ漁で最も重要なのが漁場選びだが、森下は他の船が釣った場所や漁獲量などの情報を分析して漁場を選ぶ。「魚がおると分かっても、今日1日誰かが漁をしたとか、そういう場所はあまり面白くないしね。僕らは変態なんやね、天邪鬼や」と笑う森下。誰も目を付けていない穴場を見つけるのが、勝負師・森下のこだわりだ。
漁の開始を告げるベルが鳴り、船員たちはそれぞれの持ち場へ。島々が連なる鹿児島沖は、海底が浅い岩場になった「瀬」が多い。そこに集まる小魚を目当てにカツオが集まってくるため、見張り台から鳥が集まる場所を見つけ、船を進める。
超音波を発して魚の群れを映し出す装置・ソナーを3台使い分け、カツオの動きを探っていると…早速、反応が！ ここからが森下の腕の見せどころだ。
ソナーを確認しながら、船をカツオの前につける森下。群れが後ろから近づいてくるのが理想のポジションだ。船員たちは、森下の合図で仕入れたイワシを海にまく。船の側面から水を出して海面を波立たせ、小魚の群れがいるとカツオに錯覚させると、水面近くでカツオがしぶきをあげた！
カツオが一斉に針に喰いつく！ 群れが逃げる前に釣らなければならないため、「はよ、はよ！」とげきが飛ぶ。ベルトコンベヤーで運ばれた魚は、スロープを伝って続々と魚槽へ。カツオ漁で使われる釣り針は返しがないため、針がカツオの口から外れやすいのだ。空中で竿を倒して針が飲み込まれる前に外すのは、熟練の漁師ならではの技！
釣り続けること30分、1回で約3トンの釣果に。翌日以降も森下が狙ったポイントで大漁が続き、4日間で約29トン釣り上げた。
船は5日ぶりに鹿児島の港へ。今回の水揚げ金額は、なんと770万円！(キロ単位266円)森下は見事な大漁劇を見せた。
常勝集団・明神一族の血を引く森下が船頭になったのは、35歳の時。がむしゃらに働き、2年連続2位という快挙を達成。念願の日本一まであと一歩というところで、ある悲劇が起きてしまう。
2016年5月のこと。伊豆諸島・御蔵島沖にて、出航中の森下の船が深夜に出火し、海の藻屑と消えてしまったのだ。原因は、発電機がショートしたこと。幸い、近くにいた船に救助され死者は出なかったものの、船員たちは救命いかだで慌てて逃げたため、しばらく暗い海をさまよったという。番組のカメラは、彼らが避難したホテルに駆けつけた。
「みんな煙で死ぬかと思ったもん。救命いかだを必死で手で漕いでも進まんしよ…。船はそこにあって離れていかんし、煙と一緒にくるしよ」と森下。高知から、森下の妻・夕子さんも駆けつけた。「良かった無事で…」と安堵する夕子さんに、「ロレックスがパーになってしもた」とおどける森下。しかし、失ったのはロレックスどころではなく、5億円の船だ。
漁で失ったものは、漁で取り戻す！ 2019年、森下は8億円以上かけて最新機器をそろえた船を手に入れた。新たな船の全貌は!? ぜひ「ネットもテレ東」で！
この他、31歳の若さで船頭となり5年連続日本一を達成！ 日本中のカツオ漁師が羨望の眼差しをおくる天才漁師・明神学武、2023年の年間カツオ水揚げ金額王者！ 大番狂わせを起こした宮崎の星・日高陽祐に密着する。
