職人技の数々に感動!フランス女性が江戸扇子作りに初挑戦:世界!ニッポン行きたい人応援団

公開: 更新: テレ東プラス

ニッポンに行きたくてたまらない外国人を世界で大捜索! ニッポン愛がスゴすぎる外国人をご招待する「世界!ニッポン行きたい人応援団」(月曜夜8時)。毎回ニッポンを愛する外国人たちの熱い想いを紹介し、感動を巻き起こしています。

今回は、カナダ男性とフランス女性の来日の様子をお届けします。

【動画】ニッポンに行きたい外国人を応援!そこには大きな感動が!

大阪でこだわりのポン酢作りを学び、新たなポン酢料理を考案


紹介するのは、カナダに住む「ポン酢」を愛するショーンさん。

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海の幸にもお肉にも合うニッポンの万能調味料「ポン酢」。江戸時代にオランダ人が「ポンス」という柑橘系の食前酒を持ち込むと、日本人は酒の代わりにお酢を入れ、調味料として使うように。こうして、さまざまな柑橘果汁に酢を加えたポン酢が誕生しました。
さらに、醤油や出汁を加えた「ポン酢醤油」が登場すると幅広い料理に活用され、和食に欠かせない存在に。世界的な減塩ブームもあり、ニッポンのポン酢は海外でも注目を集めています。

元々は高校の先生だったショーンさんですが、妻の妊娠を機に退職し、家事や育児をこなす主夫に。日本食が子どもの成長に良いと聞いて作ってみたところ、ポン酢の虜になったそう。以来、インターネットなどを参考に独学でポン酢を作るようになったとか。

そんなショーンさんを、ニッポンにご招待! 念願の初来日を果たしました。

向かったのは、大阪・黒門市場。ここに来た一番の目的はふぐ料理です。かつて、ふぐは値段も安く庶民の食べ物だったため、ふぐ料理に欠かせないポン酢が大阪で広く親しまれるように。関西のポン酢の年間購入額は関東の約1.4倍というデータも。
初めてニッポンで味わうポン酢は、すだちと柚柑(ゆこう)をブレンドさせたもの。ポン酢の味が際立つふぐ料理と共に堪能しました。

続いて、ポン酢を愛する大阪で長年親しまれている手作りポン酢のお店「勝貴屋」へ。田中勝さんと貴子さんご夫婦が作るこだわりのポン酢醤油は、全国から注文が殺到するほど。ショーンさんの熱意を伝えたところ、快く受け入れてくださいました。

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ショーンさんは、ポン酢醤油の柚子の香りに「ワンダフル!」と感動。門外不出のレシピを知るのはご夫婦のみですが、特別にポン酢作りを見せていただけることに。

この日は出汁をとる日。上品な甘さが特徴の北海道産真昆布と原木栽培の椎茸、サバとイワシの削り節を水に入れ、24時間置いてから煮込みます。
鰹節を入れたらすぐ火にかけていたというショーンさん。すると貴子さんから「灰汁が出すぎると思います」との言葉が。

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カナダから持ってきたショーンさんのポン酢を味見していただいた際、貴子さんは魚介の強い香りを感じたそう。原因は、加熱のタイミングにあったようです。「それが魚の臭みの原因だったんですね!」とショーンさん。

出汁がとれたら、いよいよポン酢作り。10年の歳月をかけて完成させたレシピで作ります。使うのは、柚子の100%果汁。香りが命の柚子は、収穫後すぐに搾汁することで香り豊かな果汁に。他の柑橘と比べて果汁量が少ないため値は高くつきますが、「勝貴屋」ではふんだんに使います。
全ての材料を混ぜ合わせたら、ポン酢の出来上がり。鮮度を落とさないよう、すぐに瓶に詰めるのも大切なポイント。
最後に貴子さんが手作業でラベルを貼って完成! こうしてご夫婦で、休む間もなくポン酢を作り続けてきたのです。

その夜は、田中さんのご自宅で夕食をいただくことに。貴子さんが作ってくださったのは、お好み焼き。ポン酢で味つけした豚肉やセロリなどを入れた、ポン酢お好み焼きに舌鼓を打ちました。

そして、別れの時。お世話になった感謝を伝えると、お孫さんたちから子ども用のお箸のプレゼントが。ポン酢もいただき、大感激のショーンさんでした。

あれから5年…。ショーンさんからのビデオレターを、「勝貴屋」の皆さんのもとに届けます。

帰国後も、教えていただいた方法でポン酢作りを続けているショーンさん。子どもたちが成長したこともあり、教師に復帰することに。「生徒にポン酢について話せればと思っています」と語ります。

そんなショーンさんは、ニッポンで貴子さんに作っていただいたお好み焼きに感動! 帰国してからも、いろいろなお好み焼きにポン酢を取り入れてきました。そこで、ポン酢を使ったお好み焼きを披露することに。

まずは、生地に使う出汁を作ります。次に長芋をすりおろし、小麦粉と卵、出汁を加えて混ぜ、みじん切りのネギを入れたら生地が出来上がり。
そして具材は、なんとマグロ。これには「勝貴屋」の皆さんもびっくり! ひと口大に切ったマグロを、ショーンさんのポン酢と出汁でポン酢漬けに。
生地の焼き方にもこだわりが。キャベツは生地に混ぜずに、最初にカリカリに焼くのがポイントです。マグロを加えた生地を焼き、ポン酢入りのソースとマヨネーズ、青のりをかけて完成。

ポン酢を使ったお好み焼きは、家族にも大好評! ちなみに、お土産にいただいたお箸のおかげで、子どもたちの箸の使い方が上達したとか。

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ここでショーンさんから、「甘くしても酸味とのバランスが崩れない方法はありますか?」と質問が。カナダ人は甘めの味付けを好む傾向があり、どうやってポン酢に取り入れることができるか悩んでいました。

田中さんご夫婦によれば、この悩みは塩で解決するとのこと。塩を加えると酸味が抑えられ、甘味もまろやかに。「ショーンさん、難しいこと考えずにね! 今のまま一生懸命に材料を吟味することですよね!」と貴子さん。

最後にショーンさんは、「勝貴屋」の皆さんに「またこのような機会があって嬉しいです。次は必ず会いましょう」とメッセージを送りました。

ショーンさんをニッポンにご招待したら、新たな料理を考案し、カナダ人が好むポン酢作りに励んでいました!

滋賀と東京の匠を訪ね、扇子作りの技を学ぶ


続いて紹介するのは、フランスに住む「扇子」を愛するイザベルさん。

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まもなく夏本番! 猛暑が予想される中、エコで持ち運びしやすく、簡単に涼が取れると再注目されている「扇子」。ニッポンで生まれて世界に広まり、今や世界的なハイブランドでも販売されています。

起源は約1300年前の奈良時代。文字を木の板に書いて折り畳んだ檜扇がその原型といわれ、平安時代には色や絵が施され、装飾品として宮中の必需品に。鎌倉時代に中国を経由し、ヨーロッパに伝わると貴婦人たちの間で大流行。ニッポンから年間約80万本が輸出されたとの記録も残されています。

イザベルさんは、幼い頃に祖母が愛用していたニッポン発祥の扇子を見て虜に。大人になっても扇子への情熱は変わらず、訪れた先で扇子を見つけては購入し、気づけば100本以上に。
さらに扇子への情熱は止まらず、3年前に仕事を辞め、フランス人作家のもとで一から作り方を勉強。その後、工房を兼ねたお店をオープンし、自作の扇子を販売しています。

そんなイザベルさんの扇子作りを見せてもらうことに。使用するのは日本製の布。絵柄が美しく見えるよう、型紙に合わせて扇形に切り出し、蛇腹になった2枚の型紙で挟んで折り目をつけます。

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扇面ができたら、扇子の骨を作ります。ニッポンでは竹の骨を使いますが、イザベルさんはナラの木で代用。糊を塗って慎重に貼り付けたら、お手製の扇子が完成!

お客さんからの評判も上々ですが、実は大きな悩みが。本当は竹や和紙を使った扇子を作りたいのですが、材料も手に入りづらく、独学では限界があるそう。
さらに、1枚の和紙でできているのに表裏どちらからも骨が見えない、ニッポンの扇子の秘密についても職人さんに教わりたいと話すイザベルさん。ニッポンで修業したいという夢はあるものの、開店資金で貯金を使い果たし、経済的な余裕はありません。

そんなイザベルさんを、ニッポンにご招待! 念願のニッポンにやって来ました。

向かったのは、ニッポンの扇子の9割が生産されている京都。図柄が艶やかで雅な風合いの京扇子は、繊細な作りが特徴です。イザベルさんが訪れたかったという創業200年以上の老舗「宮脇賣扇庵」で、扇子を見せていただきます。

店内には、茶会で使う「茶扇」や結婚式などで和服の帯にさす「祝儀扇」などが並びます。この他にも、扇子にはさまざまな用途が。棋士が使う「将棋扇」は、対局中に思考のリズムをとり、集中力を高める道具。落語の世界では箸やキセルなどの小道具に、相撲の呼出がかざす「白扇」は神聖な土俵に唾を飛ばさないために使われます。

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お店の天井には扇形の絵が。扇子から生まれた「扇絵」と呼ばれる日本画の表現手法で、京都画壇の巨匠48人の手によるものです。この扇絵を見てみたかったというイザベルさんは「素晴らしいです!」と絶賛。ニッポンの生活と文化において、扇子がいかに大切なのかを学ぶことができました。

「宮脇売扇庵」さん、本当にありがとうございました!

続いて、滋賀県高島市へ。江戸時代、水防のために植えた真竹が上質だったことから、農家の副業として扇子の骨組みである扇骨作りが盛んに。現在も国内生産の90%以上を誇る一大産地です。

今回イザベルさんを受け入れてくださったのは、「志村商店」三代目の志村隆仁さん。300年以上受け継がれてきた伝統の技を継承する、数少ない扇骨職人の一人です。

早速、扇骨作りを教えていただきます。扇骨には、外側で全体を支える親骨と扇面を支える中骨があり、少ないもので5本、多いものだと40本以上。長さ、形、色、光沢の全てが揃っていなければならず、そこには想像を超える時間と手間がかかります。

扇骨に使えるのは、3年から5年育った良質な竹の皮に近い部分だけ。骨にする長さに切り出したら、扇子をまとめる「要」を通す穴を開け、削る作業がしやすいよう1日水につけます。

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今回は、中骨の作り方を見せていただくことに。柔らかくした数百枚の竹材を串に通し、親骨の太さまで削っていきます。中骨を削るのは、「脇かき」と呼ばれる専用の刃物。割れや欠けを抑えるため、今も手作業での削りが続けられています。
約1時間かけて削ったら、バラバラにシャッフル。再び串に通すと、ガタつきがあるのがわかります。削っては混ぜる作業を繰り返し、微妙な削れ具合の差を均一にしているのです。

「どれだけ削るかというのは経験です」と志村さん。長年の経験と勘を頼りに、混ぜては削る作業を繰り返すこと1日半。親骨と合わせてみると、ほぼピッタリに!

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休憩を挟み、削った骨を使って「本刺し」の作業へ。扇子にした時に、キメ細かな竹の外側が表にくるよう、数百枚ある竹材の向きを揃えて串に刺していきます。1本たりとも間違えられない緻密な作業。初めての人は1日ほどかかるそうで、「かなり忍耐が必要な作業ですね」とイザベルさん。
向きが揃ったら、再び削りの作業。浅めの脇かきに持ち替え、繊細な力加減で表面を整えていきます。

続いて、砂利の上に並べて天日干し。紫外線に当てることで青みが抜け、美しい山吹色に。3日かけてしっかり乾燥させることで、カビの予防効果もあるそう。

作業の後は、イザベルさんの歓迎会。志村さんの呼びかけで職人仲間の皆さんも参加してくださり、楽しいひと時を過ごしました。

翌日。天日干しで収縮し、不揃いになった部分を削り、微調整。志村さんは、光に当てないと気づかないほどの削り跡も見逃しません。ここまでこだわるからこそ、抜群の美しさと使いやすさが生まれるのです。

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親骨と合わせてみると、見事にピッタリ。イザベルさんは「まさに神業としか言いようがありません」と驚き!

その後、松ヤニとロウで磨いて光沢を出したら、一旦別の専門職人へ。扇面に差し込む部分を薄く削ってもらい、いよいよ仕上げ。扇子を開いた時に美しく見えるよう、一つ一つ色味を確認して、グラデーションにしていきます。

最後の山場は、扇骨をひとまとめにする「要打ち」。扇子の開閉しやすさを左右する大事な工程です。中にゴムを詰め、その上から熱した金具を挟むことでゴムを溶かして固定。緩すぎず、締めすぎない絶妙な力加減が必要です。

中骨を作るだけでも、約1カ月。膨大な手間と時間をかけ、扇子の土台となる扇骨が出来上がるのです。

そして、別れの時。志村さんに「専門知識とプロ意識にとても感銘を受けました」と伝え、お世話になったご家族にも感謝を伝えるイザベルさん。お土産に、志村さんから竹を削る脇かきをいただきました。

志村さん、ご家族の皆さん、本当にありがとうございました!

続いて向かったのは、東京。江戸時代、京都から江戸に扇子が持ち込まれると、涼を取る道具として庶民にも広まりました。折り幅が広くすっきりとした粋なデザインの江戸扇子は、閉じた時の心地よい音が特徴の一つです。

お世話になるのは、江戸時代創業の「雲錦堂 深津扇子店」五代目、深津佳子さん。江戸扇子の伝統を受け継ぎ、扇骨作り以外の全てを一人で行える、全国でも数人しかいない職人さんです。今回は、扇面作りから扇子の仕上げまでを教えていただきます。

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早速、見せてくださったのは「折り型」。紙を挟んで扇子の形にするもので、江戸扇子界のレジェンドと謳われた父・鉱三さんから受け継いだものです。深津さんは「折り型をどれだけ持っているかが扇子屋としての財産」と語ります。

代々受け継いできた折り型から生み出される深津さんの扇子は、江戸ゆかりの文様を生かしながら色合わせの妙が楽しめると評判。全て白い和紙を染めて作っているそうで、まずはこだわりの色作りから学ばせていただくことに。

使うのは、顔料と呼ばれる色のついた粉。これを動物のタンパク質から抽出した接着剤「ニカワ」と混ぜ合わせ、絵の具に。理想の色になるよう、青だけでも何種類もの顔料を細かく配合していきます。

深津さんによると、配合のレシピは経験値によるもの。同じ顔料でも微妙に色の違いがあり、気温や湿度でニカワの量も変わってくるのだとか。色作りはまさに一期一会。細かく配合を変えること1時間、納得のいくブルーができました。

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絵の具ができたら、扇形の和紙に下地となる色を塗る「色引き」の工程へ。深津さんの塗り方をお手本に、イザベルさんも挑戦。均一な色になるように重ね塗りしますが、ムラができてしまいました。何度も重ねると色の深さや紙の厚みにムラができるので、少ない回数で均一に塗る必要が。
ハケの持ち方も教えていただき、何回も挑戦するものの、どうしてもムラになってしまいます。作業開始から3時間半経っても納得のいく塗りができず、明日に持ち越すことに。

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翌朝、昨日できなかった色引きから再開すると……前日に比べてムラなく均一な色に! 実は、ホテルに戻ってから復習をしたそう。「昨日のとは全然違う。職人になるセンスがあると思う」と、嬉しい言葉もいただきました。

乾かしたら、シルクスクリーンという版画の技法でニッポンの伝統文様をつけていきます。イザベルさんが選んだのは「立涌」という柄。蒸気が立ち上るさまを表し、運気が上がる縁起の良い文様です。こちらも、いかにムラなく塗れるかが肝心。深津さんの指導を受けながら進め、美しい立涌文様の扇面が完成。

絵の具が乾いたら、扇骨との貼り合わせ。ここで、イザベルさんがずっと知りたかった、表裏どちらからも骨が見えないニッポンの扇子の秘密が明らかに!
扇子の地紙は1枚に見えて、実は3つの層になっています。厚みのある繊維質の芯紙を薄くて硬い皮紙で挟んでおり、芯紙の部分に扇骨を差し込むことで骨が見えないようになっているのです。

地紙を割いて5ミリほど口を開けたら、2枚の折り型で挟み、折り目をつけます。重要なのは余計な力を加えずに、折り型に任せて素直に折ること。イザベルさんが挑戦すると「こんなにきれいにできる人は初めて見ました」とお褒めの言葉が!

きれいに折れたら、拍子木で叩いて折り癖をつけます。これで、ピタッと閉じる美しいシルエットが生まれるそう。

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次は、「差し竹」という道具を使い、骨を通す折り目に穴を開けます。薄い和紙を破かないよう、まっすぐ慎重に穴を通したら、「接込(せっこみ)」という工程へ。折った状態のまま固定し、しばらく置いて折り癖をつけていきます。

ここで一息。お寿司の出前で休憩を取ったら、地紙に合わせる扇骨を選びます。自然の色のままのものや白竹を黒い染料で煮た「煮黒」、囲炉裏によって燻され煤がついた「本煤」など、さまざまな扇骨から組み合わせを考えます。イザベルさんは、金色と青の派手な色合いの地紙に、落ち着いた色味の本煤を合わせてみることに。

そしていよいよ、骨と地紙をつける「つけ」の工程。中骨につけた糊が乾くまで1分たらず…スピードと正確性が求められます。失敗すると、ここまでの作業が全て台無しに。
深津さんの作業をお手本に、イザベルさんも中骨を差し込みます。少々苦戦しましたが、深津さんからは「きれいに入ってるから大丈夫です」とお墨付きをいただきました。

イザベルさんの江戸扇子作りもいよいよ大詰め。「矯め(ため)」という、曲線を作る難しい工程です。微妙に湾曲しているニッポンの扇子。親骨を温めて柔らかくし、扇面を包み込むように内側に曲げていきます。これは、扇子のフォルムを保つために考え出された先人の知恵。

コンロでゆっくり温めた親骨を、手で左右同じ角度に曲げていきますが、力をかけすぎると親骨が折れてしまうことも。竹の癖を見ながら、徐々にちょうど良い角度を探します。

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こうして、江戸扇子が完成! 印象的な青の下地に金色の立涌文様が映える、イザベルさんならではの色使いです。うまく矯めが作れたので、閉じた時に心地よい音も出ています。「これは深津さんと2人で作り上げた大切な扇子です。これから先もずっと大切にしていきます」とイザベルさん。

そして、別れの時。「今回、私は伝統的な扇子を作ることがどんなに繊細なことかを知りました。それは深津さん自身が繊細で心優しいからこそ作ることができるのだとわかりました。あなたに出会えたことは私にとってかけがえのない宝物になりました」と、感謝を綴った手紙を読み上げます。

すると深津さんから、柿渋と唐草文様の扇子のプレゼントが。大感激のイザベルさんに「それだけ喜んでいただけたら一番嬉しいです」と深津さん。素敵な作品をいただき、工房を後にしました。

深津さん、本当にありがとうございました!

他にもイザベルさんは、京扇子の絵付け職人・田中清さんの元を訪れ、レジェンドの技を目の当たりに。さらに東京・浅草では、歌舞伎や落語の重鎮たちが愛用する「荒井文扇堂」に立ち寄り、五代目の荒井良太さんと斬新なデザインについて語り合いました。

扇子を通して、さまざまな出会いと学びがあったニッポン滞在。帰国を前にイザベルさんは「繊細なニッポンの扇子のそばには、たくさんの優しいニッポンの方々がいらっしゃいました。皆さんとお会いしたことで、さらに扇子が好きになりました」と語ってくれました。

イザベルさん、またの来日をお待ちしています!

月曜夜8時からは、月曜プレミア8「世界!ニッポン行きたい人応援団」を放送!

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あれから5年…帰国後、近所で“ゆず”の苗を譲ってもらい、育て始めたショーンさん。中継を結びゆずの木の育て方を川島さんに教えてもらうことに!

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