「太宗イ・バンウォン~龍の国~」最終回前に“あらすじと見どころ”をイッキにおさらい!

公開: 更新: テレ東プラス

テレ東では、毎週月曜~金曜、朝8時15分から、韓流プレミア「太宗イ・バンウォン~龍の国~」(主演:チュ・サンウク 全33話)を放送中。5月21日(火)に、いよいよ最終回を迎える!
※12時より、「TVer」「ネットもテレ東」でも配信中!

【動画】「太宗イ・バンウォン~龍の国~」最新話

数多くのヒット作に出演するチュ・サンウクが、高麗時代末期から朝鮮王朝の礎を築いた第3代王“太宗(テジョン)”となる主人公、イ・バンウォンを演じる本格時代劇。
優れた知性と鋭敏な判断力を持ち、目標達成のためならば容赦なく剣を振るう冷酷さも兼ね備えたイ・バンウォンの生涯を、圧倒的なスケールで描く。

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チュ・サンウクが、冷徹な決断を下しながらも、家族との葛藤に思い悩む姿を巧みに表現。父である太祖ソンゲと対峙する際の険しい表情や、粛清を決断する際の孤独な瞳には、彼の内面で揺れる苦悩が映し出されている。さらに、王位継承争いや王子の乱において見せる苛立ちと怒り、ミン氏とやりとりで見せる哀しみの表情など、豊かな感情表現で視聴者の心を強く揺さぶった。

家族を守りたい…その一心で戦いに身を置くようになったバンウォンだが、信頼していた家族との対立や父・ソンゲからの期待と裏切りのはざまで、次第に孤立。冷酷で果断な決断を下しながらも、その裏には朝鮮という国家を守り抜くための覚悟があったバンウォン。ここでは、これまでの歩みを一気におさらいする!

さまざまな苦しみを味わい、世子の地位を確立したバンウォン


物語は高麗末期の混乱から始まる。イ・バンウォン(チュ・サンウク)は、父、イ・ソンゲ(キム・ヨンチョル)とともに政治的激動の中で頭角を現し、高麗政府を転覆させて新たな王朝・朝鮮を成立させた。
ソンゲが太祖として即位した後、次の世子を巡って一族内で争いが勃発。太祖の妻・カン氏(イェ・ジウォン)は、自分の息子、イ・バンソク(キム・ジンソン)を世子にしようと画策する。しかし、バンウォンはこの争いにおいて一歩も引かず、「王子の乱」を起こして異母兄弟であるバンソクらを排除、世子としての地位を確保する。

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バンウォンと父・ソンゲの対立は、朝鮮建国の初期から始まっていた。バンウォンは家門を守り、父を支えるために尽力し、功績を挙げる。しかし、バンウォンがソンゲの忠臣、チョン・モンジュ(チェ・ジョンファン)を排除したことで、ソンゲとの関係が本格的に悪化。バンウォンは、朝鮮建国の一等功臣であったにもかかわらず、見捨てられた王子の身分に落ち、カン氏の息子イ・バンソクが世子の座に就くなど、さまざまな苦しみを味わうことに…。そこで“自分こそが朝鮮を強固な国とするための王位にふさわしい”と確信したバンウォンは、勢力を集めて力をつけ、父を王位から退かせるのだった。

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世子としての地位を確立したバンウォンとソンゲとの関係はさらに悪化し、特に朝鮮の軍事力を巡る問題で激しい対立が生じる。バンウォンの私兵廃止計画はソンゲとの緊張を高める一因となり、妻・ミン氏(パク・ジニ)との意見の相違も表面化し始める。ミン氏はバンウォンを支えるために内助の功を尽くしていたが、彼女の実家・ミン一族の思惑との間で葛藤が生じ、「この朝鮮の半分は私のものです」とバンウォンに強く主張。バンウォンは彼女を愛しながらも、“王家を守るためには妻の一族すらも容赦できない”という姿勢を貫く。

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2人の対立は、ミン氏が実家の力を借りて反発することで、さらに深い亀裂を生むことに。バンウォンはミン一族を粛清することを決断し、ミン氏もまた、夫・バンウォンに対抗しようとする。キングメーカーとして、バンウォンを長年支えてきたミン氏が、「横並びではなく、臣下の立場で自分を支えてほしい」と告げるバンウォンに、「そのような生き方をしたことはない」ときっぱり言い放つ姿は迫力満点! 愛し合う2人が、王の座を巡って対立し、傷つけ合う姿に胸が締めつけられる。

物語は、いよいよクライマックスへ!


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ソンゲとの争いに再び勝利したバンウォンは、国内の基盤を固めていく。明との関係においても慎重な外交を展開し、朝鮮の自主性を守るための努力を続ける。

そんな中バンウォンは、今度は後継者となる王子たちとの関係に苦悩する。長男のヤンニョン世子(イ・テリ)と三男・チュンニョン大君(キム・ミンギ)との間で、後継者を巡る対立が勃発! ヤンニョン世子はバンウォンの期待に応えられず、勉強もせずに反発するばかり…。そんなヤンニョン世子の態度に心を痛めたバンウォンは、酒をあおり、やりきれない思いを抱えたまま父・ソンゲのもとを訪れ、「自分を許してほしい」と懇願する。自身もソンゲと同じ立場になったことで、ようやく父としての気持ちを理解したのだ。長年対立していた2人はようやく和解し、ソンゲは息を引き取る。

やがてバンウォンは、人妻を王宮に連れ込んでいたヤンニョン世子を追放し、チュンニョン大君を後継者に指名。朝鮮を強固な国家とするためチュンニョン大君(後の世宗)に王位を譲ることを決意し、引退して上王となる。

そして物語はクライマックスへ! 太宗イ・バンウォンが血と涙で築き上げた朝鮮王朝の基盤をどのように守り抜くのか…。そして、彼自身の孤独と葛藤がどのような結末を迎えるのか、妻・ミン氏との関係は修復されるのか。最後まで、一刻たりとも目が離せない!

【第32話】
世子が譲寧という新しい称号をもらい宮殿を去ると、すぐに忠寧大君が世子となる。間もなくバンウォンは譲位し、忠寧大君が即位する。軍事に関する報告が少ないことに疑問を持ったバンウォンは義禁府に状況を調べさせる。そんな中、領議政として明に向かった王妃の父、シム・オンは、バンウォンの命令で義禁府に押送される。

(文/斉藤和美)