毎年早慶上理に90人以上が合格!成城中学校・成城高等学校「自学自習」の精神

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、創立から140年を迎えようとしている「成城中学校・成城高等学校(以下、成城中高)」。毎年、早慶上理に90人以上が現役合格している。
難関大学に高い合格実績を誇る秘密は、大正6年から続く「自修館」。その鍵を握る「自学自習」とは?
番組は、体操部の部長を務める高校3年生に密着。引退試合を目前に控え、“ある技”を克服しようと奮闘する姿をカメラが追った。

記事画像
東京・新宿区。高層ビル群を間近に臨む場所に、「成城中学校・成城高等学校」はある。最寄り駅の都営大江戸線・牛込柳町駅から正門までは、徒歩1分という好立地だ。
創立139年の歴史と伝統を誇る完全中高一貫私立の男子校で、明治18年、軍人志望の少年を養成する「文武講習館」として創立。明治19年には「成城学校」と改称し、知徳に優れたリーダーの育成を目指している。岩本正校長先生に聞いたところ、東京・世田谷区にある「成城学園」は、「100年くらい前に本校から分離した」のだそう。

全校生徒は中・高1590人。2024年春の大学合格者数(現役)は、早慶上理 91人、GMARCH 220人など高い合格実績を誇る。その秘密を探るため、早速校舎を見ていこう!

記事画像
校内にはグラウンドが2つ。正門を入って右手に広がるのはサブグラウンドで、体育の授業やテニス部の練習に使われている。

記事画像
メインの人工芝グラウンドは、野球、サッカー、陸上が伸び伸びできる広さ。

記事画像
屋上には、多目的スペースも。

記事画像
地下体育室では、都内でも数少ないジャグリング部が熱心に練習を重ねていた。

記事画像
校舎4階にある図書館の蔵書数は約3万9000冊。この日は、図書館を楽しく活用してもらうため、図書委員がさまざまなアイデアを出し合っていた。

記事画像
「先生の推し本」コーナーや景品が当たる「4月限定 成城あるあるおみくじ」も図書委員のアイデアだが、「おみくじ」には先輩たちの新入生に対する優しい心遣いがあふれている。

記事画像
545席ある「小講堂」。この日は、中学1年生を集めて新入生歓迎会を開催。

記事画像
成城中高は部活動も盛んで、運動部、文化部、同好会合わせて、その数は40もある。

記事画像
1限目を終えた休み時間に中学2年生の教室をのぞくと…もう早弁をしている生徒たちが。成城中高は早弁OK! 自宅で朝食をとる時間がない遠距離通学者への配慮だ。「早弁を推奨しているなどとても自由なので、この学校を選びました」と話す生徒も。

記事画像
「学食(カフェテリア)」には、昼休みでもないのに行列ができていた。テイクアウトメニューが人気で、3限目終わりの休み時間に、「鶏唐揚げ丼」を頬張る生徒も。ひと口食べて「美味しい!」というと、周りの生徒たちも「いいねぇ!」と大盛り上がりだ。

明るく楽しく自由な学校生活を送る生徒たち。難関大学受験に強い秘密は、自分で考えて壁を突破する「自学自習」の習慣にあるという。

記事画像
成城中高の校訓の一つ「自学自習」について、岩本正校長先生は、「自分で管理して、どういう勉強をしたらいいのかを獲得することが大学受験につながる。自分でやらないと価値がない」と話す。もちろん先生方は、「自学自習」が身につくようにサポートしてくれる。
休み時間になると、職員室にはたくさんの生徒が! 対話するためのテーブルとイスが用意され、進路についてのアドバイスや日々の目標、勉強の質問に対して、先生方が親身になって対応している。サポートしてくれるのは先生だけではない。

記事画像
大正6年から続く「自学自習」の場「自修館」。朝7時30分には、すでに勉強している生徒たちの姿が。

記事画像
放課後、「自修館」で生徒に勉強を教えていたのは卒業生だ。主に自習室の管理をしているが、卒業生が行う「自修館チューター制度」も。「自分たちも先輩方に相談していたので、大学受験で悩んでいる後輩たちを助けたい」。ここでは卒業生たちが、勉強以外の相談にも応じてくれる。

目標達成のために何をすべきか自分で考え、自己管理する成城生の伝統…難関大学受験に強い秘密は、こうした「自学自習」を支える環境にあるようだ。

記事画像
医学部を目指す高校3年生、体操部の部長・山田琉太くんも「自学自習」を実践する生徒の一人。琉太くんが体操を始めたのは中学に入ってからだが、得意種目の「ゆか」ではD難度の大技を決めるなど、顧問の先生も認める実力者だ。「真面目で休まずに練習に来て、自分が何をやらなければいけないのかを考えてやれる子なので、都大会で上位に入れるくらいの実力をつけてきている」(顧問・古志野潤哉先生)。

名門校

琉太くんの目標は、引退前の6月に行われる関東大会に出場すること。力強くて美しい演技が持ち味の琉太くんだが、平行棒に不安があるという。黙々と平行棒の練習に打ち込むが、技を成功させることができるのか。

番組では、練習試合の様子や琉太くんの両親の想いなどを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!