“回転ベッド”はなぜ消えた?昭和のラブホテル事情

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じっくり聞いタロウ~スター近況㊙報告~」(毎週木曜深夜0時)。5月9日(木)の放送では「夜の昭和の常識は非常識!? SP」をお届け!

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昭和のラブホテルあるある


昭和のラブホテルと言えば、回転ベッドが定番。文字通りスイッチ1つでベッドがメリーゴーランドのように回り、さらに周囲は鏡張りに。
もともとは歌舞伎や劇場の廻り舞台の仕掛けから着想を得て作られたもので、まさに昭和のラブホテルを象徴するものだったが、1985年に新風営法が施行。
施行前、ラブホテルは宿泊施設の一種だったが、回転ベッドのあるホテルはファッションヘルスなどと同じ風俗店に。
それに伴い、労働や設備などの基準が厳しくなり、それを嫌がった経営者たちが回転ベッドを撤去し、多くのラブホテルから姿を消していった。

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そんな中、世田谷区にある「ホテル大和」には今も回転ベッドがあり、価格は約500万円したそうだが、購入してから50年間1度も故障したことがないという。ラブホテルは時代の変化とともにその数が減少し、全盛期は1万軒以上あったが、現在は半数以下に。そして令和になった今、レンタルルームが台頭。2003年、当時の石原慎太郎都知事による浄化作戦で店舗型ヘルスの多くが廃業に追い込まれ、デリバリーヘルスをはじめ、出張型がスタンダードとなり、ラブホテルよりも1時間2000円の格安レンタルルームの利用が増えたという。

昭和のラブホテルは精算方法も驚きのスタイルが! エアシューターは、カプセルの中にお金を入れて筒にセットし、ボタンを押すと、空気の力でフロントまで届けてくれる優れもの。お釣りがある場合もちゃんと筒が戻ってくるというシステムだ。
エアシューターは、カルテや手紙を送るなど、病院や郵便局でも活躍しているそうで、ラブホテルでは顔を見られず精算できることから設置されていたが、今はほとんど見なくなった。

コンドーム入手方法


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エッチをする時の必需品であるコンドーム。昭和世代は夜になると薬局が閉まってしまうため、「明るい家族計画」と書かれた自販機で入手していた。子どもの頃、この自販機を見て「何の自販機?」と気になった人も多いだろう。
今はコンビニやネット通販で購入できることもあり、街中で見ることはなくなったが、都内を捜索してみると、わずかながら設置してあり、実際に買うこともできるという。