映画『男はつらいよ』の“寅さん”どハマりYOUが聖地を巡る本当の理由は?出演者にも遭遇!:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「モッチハイクにうに丼YOU おまけに寅さんYOUも登場しちゃって“トラ”ブルだらけの“トラ”ベルYOU SP」。トラベラーが大集結な95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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空港で撮り逃した面白YOUを、街中で探して突撃インタビューする「空港で撮り逃したYOU」。

東京・渋谷で声をかけたのは、アメリカ合衆国出身で20年間日本に住む英語教師のジェイサンさん。懐かしいVHSの寅さんビデオを借りに、SHIBUYA TSUTAYA(2024年4月25日まで休店)にやって来たという。わざわざ相模原(神奈川県)から借りに来るほど寅さんが好きな理由は、「前向きな気持ちになれる」からだそう。

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渥美清演じる「寅さん」が大活躍する『男はつらいよ』(松竹)は、一人旅を通し、家族やさまざまな人との交流を描く人情映画だ。前向きで自由奔放な寅さんの人柄が人気で、1969年から2019年まで1人の俳優が演じきった最長映画シリーズとして、ギネス世界記録にも認定されている。

ジェイサンさんは、寅さんガイドブックを片手に、全国100カ所以上のロケ地を巡ってきた。だが、最後の舞台(平成7年12月公開の第48作『寅次郎紅の花』)となった奄美大島にまだ行けていないので、今回ぜひ行きたいという。「島にある全部のロケ地を巡りたい。ロケ地の1つが宿として利用できるので、そこに泊まって寅さんの映画を観たい」という夢がある。ついて行きたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!

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1カ月後。奄美空港で再会したジェイサンさんは、「寅さんぽいから買った」という上着を右肩に引っ掛け登場。帝釈天のお守りもキャリーケースに結び、寅さんスタイルでバッチリだ。さあ、いよいよ目的の加計呂麻島へ!

奄美空港から車で約1時間半のフェリー乗り場に到着すると、港に停泊する“でいご丸”を発見。30年前、映画で実際にマドンナの「リリーさん」(浅丘ルリ子:演)が乗った船で、奄美大島と加計呂麻島を繋ぐ連絡船だ。今も現役で運行しており、船内に入れば山田洋次監督や田中邦衛さんら関係者のサイン色紙がずらり! すると船長さんが、「前に出て写真撮ったら?」と、ご厚意で甲板に出る許可をくれた。リリーさんと同じ位置に腰をかけたジェイサンさんは、「言葉出ない! 最高です!」とご満悦だ。良かったね~!

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加計呂麻島とは、鹿児島県奄美群島の1つで、人口わずか1400人の小さな島。『男はつらいよ』シリーズ最後の舞台として、ファンの間では聖地と呼ばれている。到着してでいご丸を降りると、ロケ地でもある宿泊宿の管理人さんが出迎えてくれた。寅さんファンの管理人さんとは、道すがら早くも映画トークが止まらない。

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ジェイサンさんが好きだという、甥の満男(吉岡秀隆:演)との再会シーンのロケ地に着くと、急きょジェイサンさん(寅さん役)と番組通訳さん(吉岡さん役)とで名シーンを完コピすることに。寅さんになりきって「お前誰だっけ?」と演じてみるが、なんだか微妙(笑)?気を取り直して、『伝泊 リリーの家』にお邪魔します。ここは映画の舞台となった家をリノベーションし、快適な宿泊施設として蘇らせた宿。広さ83㎡の1棟貸しで、1泊8,910円~と、お手頃価格だ。映画公開から8カ月後、渥美さんは“あばよ!”と旅立っていったが、「渥美清の心、スピリット、まだ残ってるんじゃないの? ここに」と、ジェイサンさんは信じている。

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そもそも、ジェイサンさんはなぜ寅さんにどハマりしたのか? 大学時代、日本文化を学ぶ中で寅さんに出会い、旅やレトロな昭和文化に関心があったため興味を持ったという。その後日本人女性と結婚して英語教師になったものの、シャイな性格ゆえに日本での人間関係の築き方に悩んでいた。「寅さんを観て、失敗してもいいから本当の自分の気持ちを伝えることが大切だと学んだ。それから日本に住みやすくなった」と、前向きな寅さんの姿に感銘を受け、救われたからだと教えてくれた。

それからはますます寅さんにハマり、足跡をたどろうとさまざまなロケ地を巡るように。「ロケ地巡りの醍醐味は場所ではなくて、人との出会い。ロケ地に行くと寅さんをきっかけにいろんな人との出会いが生まれる。そういう出会いが人生を豊かにしてくれている」という。

寅さんが満男から「人間は何のために生きてるのかな?」と聞かれ、「ああ、生まれてきて良かったなって思うことが何べんかあるじゃない。そのために人間生きてるんじゃないのか?」と言い聞かせる名シーンは、ジェイサンさんの一番のお気に入り。「この言葉を胸にいつも生きてるよ」。

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島を観光中の寅さんファンに出会って聖地トークを楽しみつつ、満男と泉(後藤久美子:演)が再会し、愛の告白をする一番の名シーンのロケ地となった砂浜へ。2人の再会を見守る寅さんと同じ位置に立ってシーンを完コピすると、もはや感激が止まらない。

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続いて、どんどん他のロケ地へ。が、場所がわからず目の前のお店の方に聞いてみると、まさにこの店が現場だと判明。しかも、映画に出演したという男性にも遭遇した! 監督に頼まれ出演したというご主人は、満男とリリーさんが食事をするお店の店員という設定で後ろ姿がバッチリ映っており、ジェイサンさんは大感激。

聞きたいことをどんどん質問すると、ロケには100人近くのスタッフが現れ、特に田中邦衛さんが場を盛り上げていたなど、現場の人にしかわからない貴重な裏話を教えてくれた。

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聖地を巡り終えると、いよいよロケ地の宿で48作目を鑑賞(人生で7回目)。ジェイサンさんが一番やりたかった至福の120分を過ごすと、傍で一緒に観ていた番組の通訳さんまでがたまらず大号泣(笑)。「スゴい感動しちゃった、ごめん。スゴい良い映画だと思います」と感激する通訳さんの肩を、ジェイサンさんが抱いたところで密着は終了。

「寅さんはいつも楽しい側面を描くばかりではなくて、人生にはつらいことや悲しいこともあるということを教えてくれる。寅さんと出会えたことは僕の人生の宝だよ」というジェイサンさん、人生最高の1日を過ごせて良かったね。あばよ~!

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