約3人に1人が国公立大学へ!語学で有名な大阪府の明星中学校・高等学校が誇る“もう一つの強み”

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名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、大阪・天王寺区にある「明星中学校・高等学校(以下、明星)」。創立125年の歴史を持つ、中高一貫の私立男子校だ。
例年、関関同立や早慶上理などの難関私立大学に多数が合格。国公立大学にも強く、約3人に1人が合格する。その原動力「語学の明星」と呼ばれる伝統と、「興味を行動に移す挑戦精神の教え」に迫る。

さらに番組は、将来小説家を目指す中学3年生の“新たな挑戦”に密着した。

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大阪・天王寺区。JR玉造駅から徒歩約10分、戦国武将・真田幸村が大阪冬の陣で「真田丸」を築いたといわれる街に、明星中学校・高等学校はある。
中高一貫の私立男子校で、全校生徒は1587人。1898年、カトリックの男子修道会マリア会の宣教師が夜間の語学学校として創立。1947年の学制改正に伴い、明星中学校を設立。翌年、明星高等学校を設立した。
2023年春の大学合格実績は、早慶上理に18人、関関同立に347人。さらに、大阪大学の9人をはじめとした国公立大学に96人と、なんと生徒の約3人に1人が国公立大学に合格!
強さの秘密はどこにあるのか…早速、歴史ある学び舎へ!

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正門を抜けると、滝と噴水のある池が、登校する生徒たちをお出迎え。100年以上前から鯉を飼育しており、生徒たちを見守っている。ステンドグラスが美しい白亜の聖堂と、大小いくつもの建物がそびえ立つ学び舎。ある生徒は「屋上に上がると、大阪市内を一望できる。アクセスがいいと思う」と、その魅力を教えてくれた。

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土のグラウンドは広大。休み時間になると、生徒たちは制服のまま外に飛び出し、元気いっぱい! 縦横無尽に駆け回る。サッカーやドッジボールなどで思い切り体を動かすのだ。

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体育館は3つもあり、第3体育館には剣道場も!

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図書館は、蔵書数約6万冊で、目を引くのが「お薦め本の福袋」。それぞれに「殺人のないハートフルなミステリー!」「ちょっと複雑…女子の友情物語!」などのキャッチコピーがついており、今どき男子の青春が感じられて微笑ましい。

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音楽室では、ギターの授業も。みんなの表情は、真剣そのものだ!

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昼休みや放課後ににぎわう、広々とした食堂。一番人気は担々麺などの「週替わりラーメン」で、「唐揚げ丼」を2杯食べる生徒も。

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部活動も盛んな明星。野球部は夏の甲子園で優勝経験があり、サッカー部も全国選手権大会優勝を果たした古豪。マジック同好会や囲碁将棋部、グリークラブなど、運動部と文化部を合わせて34のクラブがあり、仲間と青春を燃やすことができる。

遊びに読書に部活、全てに全力投球の明星生だが、なぜ高い進学実績を残せるのか…。
国公立大学合格に強い秘密とは?

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その答えの一つが、「語学の明星」と呼ばれる英語教育だ。創立当初、外国語学校だった明星。その伝統が受け継がれ、特に英語教育に力を入れている。
中学1年生から実践的な会話力を重視し、授業では、日本語無しの英語ディスカッションは当たり前! 高校2年生の英語の授業をのぞいてみると、生徒たちは堂々と生きた英語でやりとりしていた。

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中学3年生の希望者には、3カ月の「ターム留学」を実施。アメリカ、カナダ、ニュージーランドの中学校に入り、英語力と生きる力を養う。

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そしてもう一つ、英語以上に重視しているのが「興味を行動に移す挑戦」だ。
ある教室では、有志の生徒が集まって「RDDプロジェクト」のミーティングが行われていた。
RDDとは、スウェーデンで始まった「希少・難治性疾患患者の生活の質の向上を目指す活動」のことを指し、明星は、日本の高校で初のRDDイベントを開催。患者や家族などと交流し、認知と理解を広げている。
参加している生徒たちは、「病気について知ることは、医療工学を学ぶ上でも役立つ」「幼少期に重い病気にかかったことがあり、自分なりに役に立ちたいという思いで活動している」と話してくれた。

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校長の野中豊彦先生は、「明星には、興味・関心があることを見つけ、いろいろなことにチャレンジする仕掛けがたくさんある」と話す。
興味を持ったら行動に移し、学びを得る…どんなことでも自発的に実践できるのが明星生。
その行動力が勉強にも生かされ、高い合格実績につながっているのかもしれない。

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中学3年生の中村圭アルファロくんも、夢に向かって自ら挑戦する生徒の一人。小学生の頃から本が好きで、文芸同好会に所属。短編小説を執筆し、将来は小説家を目指している。

そんなアルファロくんが挑戦しているのは、「ビブリオバトル」。お薦めの本の魅力を制限時間内で紹介し合い、それを聴いた人たちが「どの本を一番読みたくなったか」を多数決で決める書評合戦だ。文部科学省の推奨で学校教育へと普及、中学生・高校生・大学生と、各年代で全国大会が開催されている。

プレゼンのつかみに苦戦するアルファロくんは、全国大会出場がかかる大阪大会を突破するため、日々、猛特訓に励んでいた。
そして迎えた大会当日、グアテマラ人のお父さんが見守る中、アルファロくんは本の魅力と自分の思いを伝えることができるのか…!

番組では、「ビブリオバトル」大会当日の様子や英語の授業風景などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!