国公立大学の合格者数が急増!朋優学院高等学校“自立と共生”の学び

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名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】名門校にカメラが潜入!

東京・品川区にある「朋優学院高等学校(以下、朋優)」。付属の中学や大学のない高校単独校でありながら、ここ10年で国公立大学への合格者が急増! 早慶上理やGMARCHなど、難関私立大学にも多数が合格する注目の躍進校だ。
その原動力「自己管理能力を伸ばす教育」の姿に迫る。

さらに番組は、医師を目指して猛勉強しながら、入学から半年も遅れてサッカー部に入部した高校1年生に密着。しかしその道のりは、前途多難で…。

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東京・品川区。東急大井町線・荏原町駅から歩くこと9分、下町風情を感じる住宅街に、朋優学院高等学校はある。
1946年に「中延学園高等女学校」として創立。2001年、校名を「朋優学院高等学校」に改称し、男女共学校になった。
全校生徒数は1298人で、2023年春の大学合格実績は、国公立大学に74人、早慶上理171人、GMARCHに532人。付属の中学や大学のない高校単独校でありながら、ここ10年で国公立大学合格者が約7倍に急増しており、進学校として大きな躍進を遂げている。

その秘密を探るべく、早速校舎へ!

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5年前に完成したばかりの校舎は、レンガの外壁がシックで美しい地下1階・地上6階建て。
ガラス張りのエントランスが、明るく開放的!

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3階から上にある教室も、廊下側は大きなガラス窓になっており、天井も高く、洗練された学び舎になっている。

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都会にある学校らしく、各種設備は機能的。2つあるグラウンドは全面人工芝で、テニス部や野球部などが練習。試合が近づくと、スタジアムなどを借りて実践的な練習も行っている。記事画像
体育館も大小2つ完備。第一体育館には、全自動で設置と収納ができる移動観覧席があり、入学式や卒業式など、大人数が集まる式典で活躍している。

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都会的センスにあふれた生徒が集う朋優は、部活動も現代的な部が多い。eスポーツ部は世界と繋がり、ダンス部は「高校ストリートダンスグランプリ」で決勝大会に進出した強豪。クイズ研究部や理工学部、声優を目指す生徒もいるボイスアクター部まである幅広さだ。

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昼休み、お弁当を食べる生徒でにぎわう「カフェラウンジ」。おにぎりやパンなど充実した自販機が並び、みんなで選ぶのも楽しみのひとつ!

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朋優では、「生徒の興味を広げて、自己管理力と学力を上げていく取り組み」が実践されている。約20年前から校内全館に無線LANを完備。生徒は使い慣れたデバイスを学校に持ち込み、気になったことがあれば、授業中でもパソコンやタブレットですぐに調べ始める。

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図書室はもちろん、廊下や教員室前などいたるところに自習スペースを設け、生徒は好きな時に好きな場所で自習することができる。さらに、自己管理能力を高める、朋優オリジナルの生徒手帳も。目標を達成するための様々なサポートがあふれている。

「勉強は、生活習慣にしてもらうのが一番いいと考えています。自分の好きな場所で勉強すればいいし、それぞれの生徒がお気に入りの場所を見つけるのが理想。そのために、学校内にいろいろな場所を用意しています」(佐藤裕行校長)。

そんな朋優が注目されている理由は、国公立大学の合格者数が、この10年で約7倍に急増していること。その秘密を探ると…。

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1年次の目標は、「学習習慣と基礎学力の定着」。入試の成績順でクラスを分け、それぞれの学力に合わせて学習していく。
「仲間と切磋琢磨して学んでほしいというのが根本にあります。授業はレベルが低くても高すぎても面白くない。難しすぎる授業を聞いても、結局よくわからずに面白いと思えなくなってしまいます。クラスでレベルを揃えることによって、お互いに競争し合うという効果も生まれます」(佐藤校長)。

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2年次からは、志望大学別に4つのコースに分かれ、より実践的な学びができるようになっている。「自分に合った志望校に合格するための道筋がコースごとに用意されていて、すごくありがたい」と話す生徒も。

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オンライン英会話をはじめとした体験型の英語学習プログラムもあり、グローバル教育や語学研修も充実している。ある生徒は、「オンライン授業で英会話の練習ができたからこそ、実際に海外に行った時もオーストラリアの同級生と話すことができた」と教えてくれた。

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大切なのは“興味を持って学ぶ”こと。自分たちでテーマを決め、実験によって検証する「物理探究」の授業でも、生徒が主体的に課題を解決する力を養っている。
廊下で紙飛行機を飛ばして実験する生徒もいれば、「目で見えない音を見える化しよう」と測定器を使って試行錯誤する生徒も。

興味を広げ、仲間と切磋琢磨しながら学ぶ…。「自立と共生」が朋優の教育理念であり、ここ10年の躍進に繋がっているのかもしれない。

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そんな朋優で、文武両道を目指す1人の生徒に出会った。高校1年生の土方陽斗くんは、「周りに医療従事者の方々がたくさんいて、生き生きしていてすごくカッコいいなと思ったので、医者になりたいと思っています」と語る。陽斗くんは、学年1位の成績をとったこともある優等生だが、 もう一つ、青春を燃やしているのがサッカーだ。

実は陽斗くん、中学ではフォワードで活躍していたが、高校では勉強に専念するためにサッカーを辞めていた。しかし、「やっぱりサッカーが好きで、ボールに触りたいと思った」と、入学から半年遅れでサッカー部に入部。
医者になるという将来の夢に向かって、勉強もおろそかにしない陽斗くんだが、レギュラー入りという目標を達成することができるのか!

番組では、陽斗くんの勉強法や母親の思い、「物理探究」の授業の様子などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!