「“すっとこどっこい”なところをそのままやれば」鞘師里保が“乳酸菌”推しのオタク女子に

公開: 更新: テレ東プラス

水ドラ 25「推しを召し上がれ~広報ガールのまろやかな日々~」(毎週水曜深夜1時放送/テレ東ほか)。

「校閲ガール」のあやさんの小説「令和ブルガリアヨーグルト」を原作に、“乳酸菌”推しのオタク女子・朋太子由寿(ほうだいし・ゆず)が新人“広報ガール”として奮闘する姿を描きます。

主人公・由寿を演じる、モーニング娘。の絶対的エースで、卒業後はアーティスト、俳優として活躍する鞘師里保さんにお話をうかがいました。

【動画】放送より先にチラ見せ!“乳酸菌”推しのオタク女子の生活

今の“推し”は?


推しを召し上がれ 鞘師里保インタビュー 前編
――今回演じる朋太子由寿は、乳酸菌(ブルガリア菌 20388 株)推しですが、鞘師さんご自身の“推し”は何かありますか?

「“食品サンプル”推しです。カプセルトイなどの種類が増えていて、本作の撮影にご協力いただいている食品会社“明治”さんのチョコレートや果汁グミなどがキーホルダーになったものを集めていたこともありました。

今、ドラマの撮影中ということもあってテンションが上がるのが、楽屋弁当のカプセルトイ。いつも用意していただいているオーベルジーヌ、まい泉、喜山などの“楽屋弁当”が、そのまま小さくなっているんです。カプセルトイには“何が出るかな”という楽しみがあるとは思いますが、楽屋弁当をコンプリートしたくて、ネットで全種類パックを見つけて即行買いました(笑)」

推しを召し上がれ 鞘師里保インタビュー 前編
――由寿を見守る、“吾輩”こと乳酸菌(ブルガリア菌 20388 株)役を橋本さとしさんが演じます。人間と乳酸菌のシーンは、どんな感じなんですか?

「橋本さんのかっこよさ、ダンディさが、菌のかわいらしさを演出しています。現実的な存在の役ではないので、高らかに、歌い上げるようにセリフをおっしゃったり、自由に動き回ったりされていて、“かわいい”と思う瞬間が多いです。

劇中では、由寿は橋本さん演じる乳酸菌の存在に気づかず、会話もできません。撮影中、見えているのに、声も聞こえているのに、居ない状態でお芝居をしなければいけないところが難しいです。例えば、仕事が終わって帰宅して『疲れたー』というシーンでは、10㎝くらいの至近距離で橋本さん演じる乳酸菌から『お疲れ様』と言われるんですが、それをガン無視している状況に、ちょっと笑えてきちゃったりして(笑)。でも、いつも“推し”が傍にいてくれて、支えられている、見守られている感じが、由寿の役作りにも繋がっていると思います」

推しを召し上がれ 鞘師里保インタビュー 前編
――役作りのお話が出ましたが、今回演じる由寿は、どんな人物だと思いますか?

「由寿は、目の前にあるもの、自分の大切にしているものに対して誠実なところが素敵だと思います。岩手から都会に出て来て、慣れない環境の中で迷いが出てきてもがく…という場面もありますが、信念を貫く意志は強いです。

新しい場所で頑張る由寿は、初心を思い出させてくれる存在です。私はダンスをやりたくて、12歳から芸能界に入りましたが、憧れの先輩たちと仕事が出来るうれしさや、頑張ろうという気持ちの中、楽しいだけではなく苦労した部分もあったな、とか。由寿が初めてのことに立ち向かっていく姿に、昔の自分を思い出して、その時の気持ちを忘れたくないと思わせてくれます。

私は普段から“人と人が出会い、人生が成り立っている”と感じているんですが、由寿も、先輩にご飯に誘われて、そこで打ち解けて会社に慣れていったり、仕事を頑張ろうというきっかけをいただいたり、いろんな人にかわいがられて成長していきます。助けてあげたくなるような、放っておけないかわいらしさもある人だと思います」

――周囲の人にかわいがられるあたりは、鞘師さんと似たタイプですか?

「周りの方のお話を聞く限りですが、放っておけないところはあるかもしれません。私は普段の生活やステージの上でつまずいてしまうことが多くて。そんな中で私がちゃんと階段を上り切ったら拍手されたり(笑)。シンパシーを感じています。

今回の役も、スタッフさんから『あなたのすっとこどっこいなところをそのままやればいいよ』と言われて(笑)。“しっかりしようとしなくていいのか”と気持ちが楽になって、ナチュラルに演じていこうと思いました」

――今回の撮影現場でも“すっとこどっこい”なエピソードはありますか?

「今のところは、ちゃんとできているんじゃないかなと思いますが、NGは出していますね。アドリブで小ボケをしたら、自分が楽しくなっちゃって、笑ってしまって(笑)。ご迷惑おかけしちゃいましたね」

推しを召し上がれ 鞘師里保インタビュー 前編
――由寿は岩手県出身ですが、岩手訛りのセリフはどうやって習得しましたか?

「事前に岩手弁のお手本をいただいて練習しました。厳密には岩手弁とは違う部分がありますが、(広報部の先輩・飯野朝子役の)生駒里奈さんが秋田県出身なので、若者が使う東北弁を教えていただいたり、イントネーションについて聞いたりして、岩手弁が自然になるように意識しています」

――本作は地上波初主演、“座長”としての心意気は?

「冬の撮影で、寒い中での外ロケも多いので、自分でイラストを描いてデザインしたネックウォーマーをみなさんにお贈りしました。原作の表紙にブルガリア菌とサーモフィルス菌のイラストが描かれているんですが、ブルガリア菌に今回の橋本さんの衣装や髪型を付け足して、ドーンとどデカく描きました。この現場で使い倒してもらおうと思って(笑)」

後編】では、鞘師さんご自身が“鞘師里保”を語る上で欠かせない、自分を形成する大事な3つの要素についてうかがいます。

「“すっとこどっこい”なところをそのままやれば」鞘師里保が“乳酸菌”推しのオタク女子に
また、鞘師さんはドラマのEDテーマ曲も担当! 注目のシンガーソングライター碧海祐人に依頼し、書き下ろされた新曲「alchemy」で、物語の終わりを鮮やかに奏でます。

【プロフィール】
鞘師里保(さやし・りほ)
1998年5月28日生まれ。広島県出身。2011年、12歳でモーニング娘。9期生としてデビュー。絶対的センターとして活躍し、2015年惜しまれながら卒業し、その後ニューヨークへダンス留学。2020年9月より芸能活動を再開し、音楽活動を中心に、ドラマや舞台、ミュージカルなど活躍の場をますます広げている。近年の出演作は、ドラマ「めんつゆひとり飯」(BS松竹東急) 、「ワタシってサバサバしてるから」(NHK)、舞台「黑世界」(2020年)、舞台「スルメが丘は花の匂い」(2022年)ほか。

(取材・文/佐藤ろまん)

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