「栃木三鷹」を使ったクセになる激辛名物料理!とうがらしの郷ならではの食べ方も

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ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。

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12月8日(金)は、栃木県大田原市でご飯調査。木枯らしが吹き、寒さが身に沁みる日は、スンドゥブや麻婆豆腐など、体の芯から温かくなる辛いものが食べたくなりますよね。そんな辛いものを求めて大田原市へ。同市はとうがらしの生産量が日本一(2019年農林水産省調べ)! 40軒ほどの農家さんが栽培しています。そこで番組ディレクターが、体が温まる激辛料理を求めてご飯調査します。

【動画】韓国人も驚く辛さ!「栃木三鷹」を使った激辛ラーメンやジェラートも登場!?

蕎麦に入れて食べる意外な激辛名物とは?


体の芯から温まる辛〜いグルメを求めて向かったのは、道の駅「那須与一の郷」。なんと花壇にもとうがらしが植えられています。さすが、とうがらしの町! 植えられていた「栃木三鷹(とちぎさんたか)」は、大田原市を代表するとうがらしの品種。とにかく辛みが強く、保存にも向いています。

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大田原市では、昭和16年に大手とうがらしメーカーが移転してきたのをきっかけに、とうがらしの栽培が盛んに。昭和30年代から40年代の最盛期には、町中が真っ赤に染まるほどだったといいます。しかし輸入ものに押され衰退。このままではいけないと、2003年からとうがらしで町おこしをスタート。農家さんが協力し、2019年に念願の生産量日本一へと返り咲きました。
ご飯を見せてくださるのは、道の駅の支配人・飯岡幸一さんと社長の小沼多美子さん。さっそく道の駅に併設する蕎麦店「レストラン扇亭」へ。大田原産のそば粉を使った手打ち蕎麦が人気です。お2人のまかないも蕎麦。蕎麦を茹でて水でしめたあと、つゆをかけてワカメをのせて、出来上がったその頃…。

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小沼さんが買ってきたのは、「とうがらしコロッケ」! ジャガイモに栃木三鷹の一味がたっぷりと練り込まれている、道の駅の人気商品です。

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そのとうがらしコロッケを蕎麦にのせて、いただきます。「のせるとおいしいんだよね!」と飯岡さん。とうがらしの町ならではのユニークな蕎麦の食べ方を見せていただきました。しかも栃木三鷹の株までおすそ分けいただいて、ありがとうございました!

まかないから生まれた人気激辛メニュー


大田原市には、栃木三鷹の料理や商品を出している店が26軒もあるということで、地元でも評判のお店へ向かうことに。大田原産のとうがらしを使った料理を出している「中国料理 華」。さっそく人気メニューの「元祖旨辛ラーメン」を注文しました。

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さまざまな激辛料理を考案してつくるのは、店長の松本武利さん。とうがらしの郷づくり推進協議会の理事も務めています。

一番人気の「元祖旨辛ラーメン」に使っているのは、「栃木三鷹」も加えて独自にブレンドしたとうがらし味噌。ひき肉と野菜を入れ、鶏ガラ出汁とオイスターソースなどを加えていきます。ここで卵を入れて辛さをまろやかに抑えてから、ぐつぐつ煮立った真っ赤なスープを麺の上にかけていきます。キャベツ、もやし、ニラなど野菜もたっぷり入った強烈に辛いラーメンは旨みがあり、クセになる味です。一番人気のラーメンをいただいたところで、いつものお願いを…。

「あなたのご飯、見せてくださ~い」!

交渉成立!

松本さんはメニュー開発も兼ね、月に3回は、まかないで激辛料理をつくるそうです。

まずは、鶏肉を揚げていきます。たっぷりの野菜も素揚げに。油を足して温度を上げたところで、ポイントとなる食材が登場! 正月のおせち料理に欠かせないクワイです。揚げることでほっくほくの食感になって美味しいのだとか。

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そこへ栃木三鷹をドバッと投入し、続けて大量のニンニクも投入! さらに、「ザーポンソース」という、とうがらしとニンニクの入った甘酢ソースを入れます。しっかりとうがらしの辛さが出たところでとろみをつけて、鶏肉と野菜にからめていきます。

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「鶏肉と野菜のとうがらし炒め」は、ご飯が進む辛さです。ちなみに「元祖旨辛ラーメン」もまかないから生まれたメニュー。これからどんなとうがらしを使った新メニューができるか楽しみですね。体も心もポッカポカになる激辛料理、ごちそうさまでした!