「切ると人が死ぬ?」道路の真ん中にぽつんと立つ一本杉の真相:有吉の世界同時中継

公開: 更新: テレ東プラス

海外で活躍する取材コーディネーターや日本大好き外国人などの海外特派員と中継をつなぎ、世界の国々を中継で旅する新感覚旅番組「有吉の世界同時中継」。「テレ東プラス」では、11月30日に放送された番組の中から「道路の真ん中に立つ謎の一本杉」の内容を振り返る。

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この日の番組では、北関東の人たちの間でうわさになっている多様なミステリーを調査。何か不思議な話を知らないか、茨城県民に尋ねると、親子連れの女性が「道路の真ん中に一本杉がある。本当は切らないといけないけど、木を切ると死んじゃうから人が。だから切らないでまつられている」と教えてくれた。

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女性によると、その木を切ると事故など不幸なことが起こるとうわさで言われているのだとか。番組スタッフはその一本杉の謎を探るべく、茨城県北部の日立市に向かった。

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車を走らせていくと、確かに道路のど真ん中に大きな一本杉が立っている。高さは約30メートル。しめ縄が巻かれ、対向車線の真ん中に垂直にのびているが、いったいなぜ、切られずに残っているのか。

その謎について尋ねると、日立市郷土博物館の猪狩俊哉さんは「あれは御神木的な木だから」と答える。明治時代、同地には「日立鉱山」があり、4大銅山の1つとして栄えたものの約40年前に閉山。そしてその鉱山の近くにあったのが、この「本山(もとやま)の一本杉」だった。

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もともとは3本あったそうだが、土砂災害などで2本倒れてしまい、奇跡的に免れた1本を鉱山で働く人たちは御神木としてあがめていたという。そして、この場所に道路ができるとき「伐採しようとしたが、信仰の対象だったので(鉱山関係者から)『伐採しないで』と言われ、木を残して道をつくった結果」と猪狩さんは説明した。