結婚40周年で1240㎞を自転車で疾走!ラブラブ熟年夫婦が挑む旅の結末は…:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「いっぱい旅していっぱい食べよ♡YOUの男女2人秋物語SP」。テレビに思わずかぶりつきたくなる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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成田国際空港で声をかけたのは、オーストリアから来たマーティンさん(夫・71歳)&パトリシアさん(妻・64歳)のご夫婦。結婚41年目を記念し、大好きな自転車で旅をしようと初来日した。成田を出発し、鎌倉・江の島→富士山を眺めながら京都・大阪→四国でお遍路→福岡でラーメンを食べる…という、7週間で1240㎞を駆け抜ける冒険の旅だ。

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大きな段ボールから自転車や黄色いバッグを取り出すと、“働くには歳を取りすぎている 死ぬにはまだ若すぎる だが私は妻と旅する”という、マーティンさんが定年退職時に書いた愛のメッセージが。そんな素敵な夫婦に自転車旅の同行を申し出ると、快諾してくれたので密着決定!

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2日後、10時からの旅に合流。まずは45㎞先のキャンプ場を経て、その先のフェリー乗り場(金谷港)から神奈川県へ移動するという。

さっそく、20㎏の荷物を載せて出発したパトリシアさんは、人生初の左側通行について注意を促しながら走る。自転車旅のルールは、マーティンさんが“ナビ担当”、パトリシアさんが“おしゃべり担当”だ。道行く人にもあいさつもしながら軽快に進んでいたが、いきなりパトリシアさんが竹林の前で急停車した。どうやらオーストリアでは高級、かつ存在しない竹林に感激したよう。

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記念撮影してまた走り出すが、今度は青々した畑や一般の日本家屋にも感激し、撮影が止まらない。マーティンさんが「止まって写真ばかり撮ってたら、着くのが遅くなる」とグチをこぼすが、「それが旅じゃない?」とあっさり返された(笑)。

そして13㎞先の八街市へ向かい、仲良く田園の中を進むのだった。

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午後1時、にぎやかな様子に惹かれて急きょ寄り道したのは、『八街!激うま!肉汁フェス』。八街市の肉料理店が並ぶフードイベントだ。アイドルグループの登場に「最高!!」とテンションを上げ、名店の数々にも目移りするが、マーティンさんは「目標の距離の半分を越えるまで食事はとらないんだ。食べると体が重くなるからね」と、とってもストイック。後ろ髪を引かれるパトリシアさんだが、他のブースから特産品の落花生が配られ、ひと口食べて「スバ!(素晴らしい)」とご機嫌に。

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この日の夕食は、長柄町の「道の駅ながら」で調達することに。初めての食材に挑戦したいと、メロンパンと一緒に鉄砲漬を買ってキャンプ場へ。旅で唯一の贅沢だという大きなテントを夫婦で手際よく張って(10年で400回以上も張る)、夕食準備にかかる。クラムチャウダーやメロンパンのラスクと共に、初めての鉄砲漬を試してみると、「いける!」と夫婦で絶賛。

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そんなおしどり夫婦の出会いは、やっぱり“旅”。南アフリカを1人で訪れていたマーティンさんは、泊っていた安宿でパトリシアさんと運命の出会いを。

宿での朝食中、卵を混ぜるための道具を貸してほしいと頼まれたマーティンさんは、「すぐに(ペンを)貸したよ。ずっとこんなカッコいい女性と出会いたいと思っていたから」と、チャンスをものにした。旅好き同士で意気投合し1983年に結婚、3人の子どもにも恵まれた。

10年前に子どもたちが成人し、マーティンさんも定年退職したタイミングで、「自転車で旅しない?」と誘ったのはパトリシアさんだった。以来、冒頭で登場した愛のメッセージ入りの黄色いバッグを持って、世界各国を巡り続けている。ガソリンもいらないし、スピードが速すぎない、などなど自転車旅の醍醐味は多いが、「景色を見ながら君と話すことができるから」というのが、一番の魅力のようだ。

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翌日はフェリー乗り場を目指し、40㎞先の富津市を目指す。が、神社を発見したパトリシアさんの希望で、立ち寄って参拝することに。ここ姉埼神社は”風“の神様を祀る全国でも珍しい神社だそうで、まさに今の2人にぴったりな場所! 参拝中の方から、「二礼二拍手一礼」というお参りの作法も初めて学んだ。

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お昼は海鮮丼の店で弁当をテイクアウトし、気持ちのよい公園で初めての新鮮な魚介に舌鼓。
その後、長南町から富津まで40㎞を走破した。

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3日目は、ついにフェリー乗り場(金谷港)から久里浜港(神奈川県)へ。気持ちのよい海の上で、せっかくなので担当Dたちと一緒にノンアルコールビールで乾杯~。ずっと2人一緒に行動を続けることについて、正直疲れないかと質問すると、「私たちは何でも分かちあうの。素晴らしいものを見た時に、分かちあえることが一番の幸せなの」と、ずっと楽しい日々が続くと教えてくれた。

フェリーが久里浜港に到着し神奈川に初上陸した2人は、鎌倉へ向けて約20㎞を疾走し、長谷寺の経蔵なども見学。

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その後、海で泳ぎたいからと2人は水着で登場。10月18日(撮影日)と季節外れではあったが、1時間ほど全力で海水浴を楽しんだ。いやあまりに元気すぎて、びっくりだ(笑)。

そして夕方、今後の予定を聞いたところで、意外な結末が…。

「私たちは41年目の結婚記念でこの旅をしているの。だから、ここからは2人だけで旅をさせてもらえないかしら?」と申し出があったので、旅の密着はここまでとなった。見届けることができずに残念な結末となったが、2人はその後も、静岡、愛知、三重、奈良、徳島、そして四国ではお遍路も満喫しているんだって。マーティンさん、パトリシアさん、これからも元気いっぱい自転車旅を楽しんでね~!!