ドラマ24「きのう何食べた？ season2」（毎週金曜深夜24時12分）。“ジルベール”こと井上航を演じる磯村勇斗さんインタビュー【後編】では、30代を迎えての心境を。テレ東のイメージについてもうかがいました！

【前編】では、ジルベールが愛される理由についての話を！

ドラマ24「きのう何食べた？ season2」第3話より

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疲れを蓄積しないこと！

――磯村さんは今年9月で31歳に。30代になっての心境や環境の変化などはありますか？

「まだ、変化はあまり感じていないですね。体力的な面でも、日頃からサウナに行ったり、毎日湯船に浸かったり、ストレッチをしたり、疲れを蓄積させないよう気を付けています。まだまだ20代でもいけるような体と心ではいます」

――「何食べ」season1の時は、西島秀俊さん、内野聖陽さん、山本耕史さんの芝居についての話し合いについていくのに必死だったけど、今回は自分から提案などもできるようになったとおっしゃっていました。お仕事の面では、俳優として経験を重ねてきたことで、以前より精神的に余裕ができたりもしましたか？

「そうですね。4、5年前に比べたら、いろいろな方々や作品と出会って経験を重ねていく中で、自分なりのやり方、自信のつけ方などが見えてきたところはありますね。知り合いも増えていくので、初めての現場でも誰か知っている人がいて安心するということもあります。様々なことの積み重ねで、ようやく心に余裕が生まれてきました。その中でも、“何食べ”の航役は、周りとの関係値も出来上がっているので、気持ちに大きな余裕を持てているなと思います」

ドラマ24「きのう何食べた？ season2」第3話より

――ドラマに映画に話題作への出演が続きご活躍されていますが、30代になった自分は、20代の頃に思い描いていた未来像の通り進んできていると思いますか？

「どうでしょう？ 俳優は、日々変化していく時代に合わせて変化させていくことも必要ですし、逆行していくのも必要な仕事だと思うので、柔軟に自由に動きたいから“この年齢までにこれをやらなきゃ”ということを決めていないんです。だから思い描いていた未来像みたいなものはなかったですけど、こうやって続けられているということは、自分のやりたいようにやれているんだろうなと思います」
――ここに至るまでに、仕事に対してしんどくなったりすることはなかったですか？

「そういう時期もありました。お芝居につまずく時もあるし、仕事が重なっていけば精神的に疲れて『このままでいいのか』と悩むこともありました。そうした経験をして、今も模索中ではありますが、自分なりに気持ちよくできるやり方を探しているところですね」

――多忙な中での息抜き方法は？

「夏は風鈴の音に癒されていました。秋は、やっぱり大好きなサウナですね。湯船に浸かることが息抜きになります」

――“イケメン蒸し男”を演じる「サ道」、航役の「何食べ」と、磯村さんがご出演のテレ東ドラマは人気作となりシリーズ化されることが多いです。テレ東には、どんなイメージを持っていらっしゃいますか？

「いい意味でトガっているなと思います。ドラマに関しては、“またこんな攻めた作品やるんだ”とか“これ題材にするんだ”とか、いつも驚かされています。普通のドラマでは、なかなか手を出さないようなジャンルを扱ったり、スタッフさんに映画のチームが入ってきたり、新しいことに挑戦しているという印象で、出演させていただいても、観ていても非常に面白いです」

――バラエティーもご覧になったりしますか？

「『アド街』（「出没！アド街ック天国」」は、子どもの頃ずっと見ていましたし、今も番宣などでも出演させていただいていて…池の水を抜いたり、家についていったり、いろいろ経験させていただいています（笑）」

――今季もお世話になるかと思います（笑）。ありがとうございました！

【プロフィール】
磯村勇斗（いそむら・はやと）
1992年9月11日生まれ。静岡県出身。主な出演作に、連続テレビ小説「ひよっこ」（NHK）、「今日から俺は!!」（日本テレビ系）、「サ道」シリーズ（テレビ東京） 、大河ドラマ「青天を衝け」（NHK）、「珈琲いかがでしょう」（テレビ東京）ほか。映画「ヤクザと家族 The Family」と「劇場版 きのう何食べた?」（ともに2021年公開）で「第45回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。出演作、映画「月」が公開中。映画「正欲」（2023年11月10日公開予定）、主演映画「若き見知らぬ者たち」（2024年公開予定）の公開が控える。