「姪のメイ」で反抗期の高校生役を好演!注目の14歳 岩田奏の素顔とは?

公開: 更新: テレ東プラス

木ドラ24「姪のメイ」(毎週木曜深夜24時30分)。姉夫婦を亡くした主人公・小津(本郷奏多)が、姪っ子のメイ(大沢一菜)を1カ月だけ引き取ることになり、福島へ仮移住。2人のひと夏の出来事を描くヒューマンコメディー。

「テレ東プラス」は、ワイン農園を営む平田夫妻の息子・平田純を演じる、岩田奏さんをインタビュー!今年デビュー、ドラマ初出演となる岩田さんのフレッシュな素顔に迫ります。

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自分も反抗期だった


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――現在中学3年生の岩田さん。純という役は、岩田さんから見てどんな人物ですか?

「純は僕より少し年上で、反抗期の高校生。周りの大人にそっけない態度をとりますが、実は愛情深く、両親にも感謝しています。ドラマでは描かれませんが、学校にいる時の純は、きっと明るくて友達と楽しく話しているはず。本当は明るい子だということを忘れないように演じました」

――岩田さん自身との共通点はあるのでしょうか。

「少し前まで、僕はあまり話さなくなるタイプの反抗期でした。純が溜め込んでいた気持ちを叫ぶシーンがあるのですが、撮影に入る前に叫ぶ練習をしたり、自分なりに純の気持ちを考えたりして、役に近付くようにしました」

――東日本大震災による原発事故で避難指示の対象となった、福島12市町村での撮影だったそうですね。福島での撮影で印象に残っていることを教えてください。

「山並みが広がる景色がとてもきれいでした。海でのシーンは美しい砂浜が広がっていて、トンボがたくさん飛んでいて…福島の自然の豊かさを感じました」

――本郷奏多さんと大沢一菜さんの印象はいかがでしたか?

「W主演のお2人は本当の叔父と姪のように仲が良く、驚きました。本郷さんと一緒のシーンは少ないのですが、お芝居を見て、たくさん吸収させていただきました。一菜ちゃんとは撮影の合間にゲームで遊んだのですが、そこに本郷さんも加わってくださり、とても楽しかったです」

――岩田さんは、今年デビューで今回がドラマ初出演となりますが、現場で緊張しましたか?

「現場にいる間はずっと緊張していたのですが、本番では緊張せずに演じることができました。デビュー作となった映画『雑魚どもよ、大志を抱け!』の時は、本番中も緊張していたので、少しずつ成長していると感じます」

――かまいたちのお2人と指原莉乃さんがMCを務める「超無敵クラス」(日本テレビ系)にも出演していましたよね。

「はい、スタジオでのトークに参加させていただきました。MCの方にいつ話を振られるのかと考えるとドキドキしますが、話し始めると緊張はなくなります。いつかロケにも行ってみたいです」

――岩田さんが芸能界に入ったきっかけについて教えてください。

「スカウトしていただき、今の事務所に入りました。それからオーディションを受けましたが、何度も落ちてしまいました」

――オーディションに落ちるのはつらい経験ですよね。

「もちろんショックですが、同じく俳優をやっている友達が『オーディションは100回受けて1回受かればいい方』と言っていたので、僕もポジティブに捉えています。一生懸命やって、ダメだったらしょうがない。そう考えられたから、続けられたのかもしれないです」

――そんな中で、初めて映画への出演が決まった時はどんな気持ちでしたか?

「オーディションでは、"好きな映画の好きなシーンを演じる"という課題が出され、ジャッキー・チェンの映画『プロジェクトA』の、"偽物だと思って投げた手りゅう弾が本物だった"シーンを1人で演じました。爆発した勢いで吹っ飛ぶお芝居をした時に、勢い余って壁に頭をぶつけちゃって(笑)。『これは落ちたな…』と思っていたら、受かったと聞いてビックリしました。今はお芝居がとにかく楽しくて、泣くシーンでも怒るシーンでも、楽しみながら演じることを大切にしています」

吹奏楽部の部長


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――お芝居以外の特技はありますか?

「両親から勧められて始めたドラムです。例えばギターだと、手の動きが複雑で曲を弾けるようになるまで時間がかかりますが、ドラムは叩けばとりあえず音が出るので、『挫折しづらいんじゃないか』という理由で勧められました。ドラムでリズム感を鍛えれば、どんな楽器にも応用できるのではという理由もあります。
ドラムは6歳から始めて、今年で9年目。一時は楽しくなくなっちゃった時期もあったのですが、中学で吹奏楽部に入ってから、また楽しくなりました」

――特技を活かして吹奏楽部に入ったのですね。

「はい。部活でみんなで演奏する楽しさもありますし、人に聞いてもらうことの喜びに気付き、ドラムがより好きになりました。吹奏楽部では部長を務めました。先日、コンクールが終わったタイミングで引退しましたが、ドラムはこれからも続けていきたいです」

――公式プロフィールの趣味に「シャーペン」と書いてありますが、これは…?

「シャーペンが大好きで、40本以上集めています。シャーペン好きな友達がいて、その子に影響されて集めるようになりました。デザインや機能がいろいろあり、奥が深くて面白いんですよ。普段のお小遣いで買ったり、お年玉も全部シャーペンに使ったり、かなりハマってます。財布を落とすより、シャーペンが入ってる筆箱を落とした方がショックかも(笑)」

――こうして話していても、とても気さくな岩田さん。お友達がたくさんいる印象がありますが、学校ではどんな感じですか?

「僕がテレビに出ると、クラスの子から『見たよ!』ってメッセージをたくさんもらいます。ちょっと恥ずかしいので、『それ、俺じゃないよ。違う人だよ』って返信しちゃいます(笑)。どちらかというと、いじられる側かもしれません」

――最後に、今後の目標について教えてください。

「今は、いただいた役を一生懸命やらせていただきたいと思っています。ジャッキー・チェンが好きなので、いつかアクションに挑戦したいです!」

【岩田奏(いわた・かなで)プロフィール】
2008年11月22日生まれ。東京都出身。2023年3月に公開された映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」西野聡役でデビュー。木ドラ24『姪のメイ』平田純役を務める。バラエティ番組「超無敵クラス」(日本テレビ系)に出演。

【第5話】
小津(本郷奏多)の仮住まい先にめずらしく一人で訪れた赤井(竹原ピストル)は小津とメイを海の見える防波堤へと連れ出す。被災の爪痕が残る野原を背に地元、双葉町の想いを語り始める赤井。”誰かのために・・。”ふくしまでの仮住まいの終わりが近づくなか、赤井の言葉に自らの気持ちを問いかける小津。一方、平田夫婦の息子(岩田奏)は花束を手にとある場所に向かっていた。