ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
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9月1日(金)は、静岡県伊豆高原で昼めし旅。伊豆高原といえば、天然記念物にも指定されている大室山や、火山噴火の溶岩でできた城ヶ崎海岸などの景勝地で知られるリゾート地ですが、近年、愛犬連れに嬉しい施設が充実。「犬高原」とも呼ばれ、多くの愛犬家とワンちゃんたちで賑わっています。そんな伊豆高原で、愛犬のたびくん(通称・たび山)とご飯調査するのは、お笑いコンビ「はんにゃ.」の川島章良さんです。
本場カナダならではの食べ方!サーモン香草焼き
川島さんが向かったのは、道の駅ならぬ「愛犬の駅」。2016年にオープンするやいなや愛犬家たちの間で話題になった施設です。伊豆高原のど真ん中にあり、犬高原のランドマークになっています。
愛犬グッズコーナーには、塩をいっさい使わない「トマトリゾット」(610円)や「鶏肉とさつまいもの煮込み」(610円)など、ワンちゃん用のグルメが充実。
伊豆特産の「金目鯛の干物」(970円)、「真あじの干物」(750円)も、塩を抜き、魚の骨も柔らかく丸ごと食べられるそうです。
カフェスペースでは、獣医さんの監修のもと、ワンちゃんが食べられる食材だけで作ったランチメニューも。店内で1つひとつ手作りしています。
店内で、ボーダー・コリーのマックくん(4歳)とチャップくん(6歳)を連れたカナダ出身のクリストファー・レッドビーターさんに出会い、お話を伺うことに。クリスさんの愛犬は牧羊犬。なんと羊の群れを目的地に誘導する競技「ハーディング」の日本代表なのだそうです。貴重なお話を伺ったところで例のお願いを…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
愛犬の駅から車で30分ほど。クリスさんのご自宅に到着しました。この日、ご家族は外出するということで、クリスさん1人でお昼ご飯。そのため「シンプルなパスタを作る」とのこと。
まずは、カナダで毎日食べていたという大好物のサーモンを焼きます。焼いている間に、ベランダで育てたハラペーニョを慣れた手付きで刻みます。種ごと使うことで、辛さが増すそうです。
フライパンにオリーブオイルを入れてニンニクで香り付けし、松の実を入れます。そこへ前日に茹でたパスタを投入し、塩とオリーブオイルで味付け。レモンバジルを入れて皿に盛りつけ、パルメザンチーズを振りかけたら出来上がり!
サーモンにはディルをかけて両面をしっかり焼き上げていきます。
実はクリスさんは、万年筆職人! 世界ペン職人大会で最優秀賞を受賞したこともあるそうです。そのため忙しくて時間がないときは、前日に茹でておいたパスタなどで料理をするそうです。
こちらがクリストファーさんの昼ご飯。
デザートに甘酸っぱいネクタリンを添えることで、お皿の彩りも鮮やかに。川島さんは、お裾分けしていただいたパスタとサーモンを「うま~辛!」と言いながら完食! クリスさんが愛犬と出場する国際大会は2024年の1月。がんばってくださいね! ごちそうさまでした!
冷や汁風そうめんにニラだれ…個性的なアレンジで食が進む!
愛犬家たちが通う「犬の幼稚園」があると聞き、訪ねてみることに。ポメラニアン好きのドッグトレーナーが2021年にオープンしたドッグカフェ併設の「Only WAN」。ワンちゃん同士の関わり方やしつけなど、犬の行動学をベースにしたトレーニングを行っています。「ほめてしつける」がモットーのトレーナー、渡辺三賀美さんにお話を伺いつつ、例のお願いを…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
ドッグカフェを営む、夫の竜哉さんに聞いたところ快諾!
今日はジンギスカンを作るとのこと。お肉に下味はつけず、すりおろしたニラに大根おろしを入れてニンニク、醤油で味付けしたオリジナルのタレを作ります。
こちらが渡辺さん家の晩ご飯。
そうめんは茹でて、シソ、味噌、鰹出汁、すりごま、キュウリを入れたタレで冷や汁としていただきます。家庭菜園でとれたトマトとバジルのカプレーゼも並びました。渡辺さん夫婦はいつもワンちゃんたちと一緒に食卓を囲み、ご飯を食べるのだそうです。
ワンちゃんとのご飯のメインはジンギスカン! お肉は味付けをしていないので、野菜をきれいに取り除いてあげれば、ワンちゃんもOK。お利口に待っていたワンちゃんたち、お肉をもらって美味しそうに食べていました。
伊豆高原ならぬ犬高原、なんともワンダフルな人と犬との出会いがありました。犬との接し方など貴重なお話もありがとうございました!