<超過酷>気仙沼の漁師に55時間密着!幻の高級食材「巨人の星」とは?

公開: 更新: テレ東プラス

金曜夜9時からは、「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!」【秘境の家電修理人&お宝探し隊&激レア】を放送。
「テレ東プラス」では、9月8日(金)に放送された番組の中から、「本当は教えたくない!秘密の場所で貴重なウマいモノをとっています!」の内容をプレイバックします。

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リポーターのワタリ119がやってきたのは、宮城・気仙沼市。こちらの千葉さんが、秘密の場所でうまいものをとっているそう。

千葉さんが向かったのは、気仙沼漁港。千葉さんは気仙沼で働く漁師で、狙うのは気仙沼で水揚げされるものの中で1番高い、通称「巨人の星」。一体どんな食材なのでしょうか。

いよいよ出港! 約2時間後、船は岩手・綾里崎沖へ。しかし、まだまだ漁を開始する気配はありません。出発から9時間が経過し、辺りは真っ暗闇に。すると、「もう遅いんで、休んでください」と千葉さん。なんと今日中には着かないそうで、ワタリは船内の寝床で休ませてもらうことに。

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こうして、移動だけで1日目が終了。寝ている間も、船は自動操縦で進み続けます。
翌朝5時、「あまり寝れなかったです。音がすごくて…」と浮かない顔のワタリ。それもそのはず、漁船の航行音は100㏈を超えるといわれ、電車が通るガード下の音とほぼ同じ。慣れていないと、眠ることも難しいのです。

出港してから20時間経過。気仙沼から約400㎞離れた北海道・襟裳岬の沖合に到着しました! 巨人の星は、1年の大半は気仙沼の沖合でとれますが、夏は水温が低い北海道まで行く必要があります。

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長い移動を経て、いよいよ漁開始! まずは足元一面に広がっている網を全て海へ投げ入れます。
千葉さんたちが行うのは、目の大きい網を張り、大型の魚をつかまえる漁法。網同士が絡まないように棒を使って送り出しますが、「絡まったら終わりだからな。助かることはない」と物騒な忠告が。足が網に絡まると海に投げ出され、命の危機もあるといいます。
流し網の全長は10㎞あるため、全て流し入れるのに2時間半! それが終わると、獲物がかかるまで最低6時間は待たなければいけません。出港してから36時間、ようやく網上げの作業へ。船上は一気に緊迫した雰囲気に!

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網を上げ始めて10分、最初に上がってきたのは、全長150㎝のヨシキリザメ。1匹5万円で取引される魚ですが、これは巨人の星ではありません。

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続いては、推定50㎏の巨大マンボウ。気仙沼では、スーパーで見かけるほど親しまれている食材ですが、これも狙った獲物ではありません。

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さらに、推定200kgの超巨大なメカジキが! これが巨人の星か! と思いきや、違うそう。そして網を上げ続けること1時間…ついに巨人の星が!

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狙っていたのは、気性が荒く凶暴なモウカザメ。全長190cm、約80kgの大物です!
サメが高級食材になるといえばフカヒレですが、巨人の星と呼ばれているのは、ヒレ以外の“ある部位”。

その後も漁は続き、網上げにかかった時間はなんと9時間! 成果は、モウカザメ4匹、ヨシキリザメ85匹、メカジキ9匹、マンボウが1匹。水揚げ量にすると5.2トンで、約600万円の売り上げになるそう。

漁が終了して10時間、青森・八戸港に無事帰港しました。のべ55時間かけてとった巨人の星…果たしてその正体とは?

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巨人の星とは、モウカザの心臓。巨大なサメ=巨人、漁師の間で心臓のことを“星”と呼ぶため、通称・巨人の星に。

スタジオで試食した東貴博によると、「うまい! 魚臭さはなくて肉っぽい。でも鉄分を感じるというか、柔らかいタンみたい」とのこと。
80kgの巨体からわずか100gしかとれず、1㎏1万2000円以上の価値がつくそうです。