「1日5食でも体重38キロ」田中美奈子が生き抜いたバブル時代の芸能界

公開: 更新: テレ東プラス

バブル期の芸能界で、その美貌と美脚で注目を浴び、歌手・俳優として活躍。現在も幅広い活動を続ける田中美奈子。「もう誰も愛さない」(1991年)など、伝説的ドラマでの悪女役は、今でも人々の記憶に残っている。

現在、木ドラ24「姪のメイ」(毎週木曜深夜24時30分)に出演中。同作は、姉夫婦を亡くした主人公・小津(本郷奏多)が、姪っ子・メイ(大沢一菜)を1カ月だけ引き取ることになり、福島へ仮移住する…というひと夏の出来事を描いたヒューマンコメディーだ。
田中は、福島でワイン農園を経営する平田幸枝役を抜群の存在感で演じている。

【動画】SNSで早くも話題!福島12市町村を舞台にしたドラマ「姪とメイ」

田中美奈子▲ドラマで夫婦役を演じる川田広樹(ガレッジセール)と田中美奈子

田中が熱く語る福島への思い…そして、懐かしいアイドル時代の秘話も!
バブル期の芸能界をどのように生き抜いたのか? 想像を絶するエピソードを、笑いを交えながら語ってくれた。

プライベートで通い続ける福島は「第二の故郷」


――「姪のメイ」は、東日本大震災による原発事故に伴い、避難指示が出された福島12市町村を舞台にしたドラマです。田中さんは元々、福島とはご縁が深いそうですが。

「プライベートでも度々行かせていただいています。今回も、“田中美奈子がよく福島に来ている”という話をスタッフの方が知って、オファーをいただいたのかと思ったら、そうではなかったみたいで(笑)。これは、福島に呼ばれたんだなと感じました。数多くいる女優さんの中から選んでいただき、どこか偶然とは思えないような、ご縁を感じずにはいられなかったですね」――田中さんは、富岡町でワイン農家を営む平田幸枝を演じています。幸枝はコミュニティーの中心人物で、東京から移住してくる小津とメイを迎え入れるという役どころですが、幸枝をどんな女性だと捉えていますか?

「幸枝は面倒見がいいんですけど、世話好きなあまり、小津くんにはうっとうしいと思われているのかもしれません(笑)。幸枝を演じる上で、私が感じた福島の方々のお人柄や温かさを表現できればいいなと思いました。観てくださる福島の方々にとって身近に感じられるように、監督にご相談して少しだけ福島弁も混ぜて演じています」

――本郷さん、大沢さんと共演した感想は?

「2人は、空き時間もずっと一緒にいるんですよ。一菜ちゃんがちょっかいを出して、『なんだよ~』と言いながら本郷くんが応える。微笑ましくて、母親のように見守っていました。2人は本当に、叔父さんと姪みたい。お芝居を見ていてもセリフとは思えないぐらい自然で、すごいなと思って。とても素敵な2人でした」

田中美奈子▲第2話より

――田中さんが福島に通うようになったきっかけは、何だったのでしょう。

「東日本大震災の支援で何度も福島に伺いました。私は今、通信制の大学で学んでいますが、スクーリングの時、楢葉町の方とお友達になったんです。家族ぐるみで親しくなり、お互いの家に泊まりに行くこともあって。そういうお付き合いの中で、福島の魅力的な場所や、おいしいものを教えてもらって、福島がとても良いところだと改めて知りました。
皆さん、とても優しくて素敵な方ばかり。でもその陰では、悲しみを乗り越えて今がある、という話も聞きました。
私は動物の保護活動もしているので、命の問題が起きたこの場所から命を救うための施設をスタートさせたいと考え、今、動物保護施設の建設を目指しています。福島でいろんな場所を探し、建設予定の場所を見つけることができました」

――さまざまな形で、福島の復興に力を注いでいらっしゃるのですね。

「まだまだ復興できていないと思っているので、じゃあ私は何ができるんだろうと、一生懸命模索しながら動いている最中です。福島は第二の故郷だと思っています。今回、俳優業で福島に関われることが本当にうれしかったです。これからも福島の復興のために自分がやれることを精一杯やらせていただこうと思っていますし、これからもずっと福島に通い続けます」

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