黒幕の正体は?田中圭主演「ブラックポストマン」気になるポイント考察

公開: 更新: テレ東プラス

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「水野真は私の兄です」――。田中圭演じる郵便配達人の副島力也が、警察や司法が手を出さない事件から子供たちを守り、加害者である大人に“制裁”を下す、ドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8時放送)。力也とルームシェアをする郵便局の後輩・草薙桃(志田未来)が放った冒頭の告白で風雲急を告げる本作が、いよいよ中盤に突入!

【動画】ラストに衝撃の告白「ブラックポストマン」第3話

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毎週楽しみにしている方も、見逃してしまった方もまだ間に合う! 前半戦の見どころと気になるポイントをまとめてみました。

“ネバーランドの悪魔”とは…?

物語は、荒れ果てた道端に佇む古びたポストから始まります。今では使われていないこのポストに投函された手紙に綴られていたものは、子供たちの悲痛な叫び。かつて、あさひの市では、手紙を受け取った“ネバーランドの悪魔”と名乗る人物が子供たちを苦しめる悪い大人に罰を与えていたのです。

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“ネバーランドの悪魔”の正体は、力也が慕う先輩局員の水野真(小泉孝太郎)でしたが、ある日、児童を虐待していた父親を殺害した罪で逮捕。一連の事件は幕を閉じた…かに思われていました。

衝撃の初回SPを1分で振り返り!

10年後…。現在ホスピスで働く力也は、以前勤務していたあさひの郵便局の局長・江口道夫(正名僕蔵)から新たに届いたという手紙を目にして動揺。「ネバーランドの悪魔は終わっていない」と書かれていたからです。

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そうした中、“ネバーランドの悪魔”による連続殺人事件が発生。一方で、江口の頼みで郵便局に復職した力也は、困っている人がいたら放っておけない性格もあって、学校でいじめに遭っていた少年・和馬(寺田心)を救うべく、真に代わって大人への制裁を行うことに。いじめの元凶であり、和馬の母親のひき逃げ事件をもみ消した町の有力者・笠原(飯田基祐)に証拠を突きつけ、自首を促しますが…笠原は殺害されてしまいます。

その後、力也は“ネバーランドの悪魔”の名を騙った模倣犯で、和馬の担任の妹尾(永田崇人)と対峙。自分こそ連続殺人事件の犯人だと嬉々として語る妹尾と揉み合いになった際、ワークブーツを履いた何者かに殴られ、気がついた力也の目の前で妹尾は死亡していて…という衝撃の展開が。

【動画】謎の連続事件発生「ブラックポストマン」第1話

【主人公・力也を取り巻くクセ者たち】

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桃や江口局長に加え、あさひの署の刑事で力也の幼なじみでもある祖父江ひなた(高橋メアリージュン)や、力也のよき相談相手となる開業医の加納直樹(平山浩行)、ひなたの上司の刑事課課長・三倉文雄(甲本雅裕)、10年前の「ネバーランドの悪魔事件」を取材するフリーライターの風間翔子(金澤美穂)、平和な町で頻発するトラブルを憂うあさひの市市長・佐伯敏治(杉本哲太)ら、ひと癖も二癖もあるキャラクターが交錯しながら、「ネグレクト」や「いじめ」、「虐待」など家庭や学校の問題に留まらない、何か強大な存在を思わせる第1話のラストでした。

今後の展開ココをチェック!

ここまでに気になった事や、引っかかる発言、これからの展開において重要になるのでは…?と思うポイントをまとめました!

【1】 ワークブーツを履く謎の人物

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第2話では、介護施設で事故死した祖母が実は殺されていたことをほのめかす少女からの手紙を読んだ力也が施設の悪徳経営を突き止めた矢先に、施設長の梅下(三浦誠己)が死亡。施設で働く力也の高校時代の後輩で、梅下に利用されていた坂上(遠藤雄弥)が梅下殺害を力也に告白し、警察に出頭したものの、坂上は留置所に現れたワークブーツの人物に自殺を偽装され、殺されてしまい…。

警察内部にさえ入ることができるこの謎の人物とは一体…!? そういえば、10年前に逮捕された真も、2年前に獄中で死亡。これもワークブーツの人物の仕業だったのでは…と勘ぐってしまいます。“2年前”というワードとしては、加納先生が加納医院を開いたのも「2年前」と言っていました。これは単なる偶然でしょうか?

【動画】ワークブーツの人物をチェック「ブラックポストマン」第2話

【2】伏線(かもしれない)セリフあれこれ
また第2話では、今後の展開を示唆するようなセリフが目白押し。ひなたに事情を聞かれた梅下が言い放った「君たち、あれかな、三倉さんの部下?」や、同じく梅下が坂上に言った「俺には強力なコネがある。この町で俺が罪に問われることはない」との言葉。ひなたが三倉課長を問い詰めると、梅下との関係を否定していましたが…。

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同じく第2話のラスト、あさひの署入口の防犯カメラに映った坂上と力也の映像を見た課長の険しい表情も気になるところ。

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ほかにも、温厚そうに見えた佐伯市長の顔が突じょ豹変し、「この病院はもう駄目だ。至急、新しい別のものを用意する必要がある」と誰かに指示するシーンも。これらを踏まえると、坂上が10年ぶりに町へ戻った力也に言った「先輩、この町はもうずいぶん変わってしまったんですよ」という何気ないセリフも意味深に聞こえてきます。

【3】佐伯市長を超えるバックの存在!?

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第3話でも「計画の方は順調なのか?」という佐伯市長のセリフに始まり、市長が心血を注いで完成させたニュータウン全体を巻き込んだ健康サプリの詐欺事件を裏で主導する商工会議所職員の稲田(村田雄浩)を制裁した力也。しかし、制裁の後、逃亡した稲田が意識不明の状態で発見されて…。

そして、稲田の裏で手引きしていた佐伯のもとに力也の存在を知らせるメールが届き、佐伯市長が何者かに力也の排除を依頼します。この時、電話の相手に対する市長の口調は「お疲れさまでした」「このたびは申し訳ない。やり方は任せますよ」と敬語。市長の力を超える大物のバックがいることを想像させました。

第4話以降で気になるポイント


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9月8日(金)放送の第4話では、桃は力也に自分が真の妹だと告白。力也は“ネバーランドの悪魔”としての過去を語り始める。そんななか、病気の父・根本雅史(浜田学)を助けてほしいと願う少年・根本智輝(佐藤遙灯)から手紙を受け取った力也と桃は、雅史の入院先を訪ねる。そこは怪しげな医院長・今野義一(酒向芳)が牛耳り、意識不明で見つかった稲田誠一(村田雄浩)を収容するいわくつきの病院だった…という物語。

第3話で佐伯市長が張り巡らそうとしている策略や黒幕(?)の存在はもちろん、かかわった人物が次々と死亡することから力也に疑問を抱くひなたがこれから取る行動や、真の妹であると告白した桃と、それを知った力也の発言も注目のポイント。

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兄と同じあさひの郵便局に勤め、力也と行動をともにする桃の目的とは? 制裁こそ下すものの、義賊と謳われた“ネバーランドの悪魔”がなぜ人を殺めたのか? 真が“ネバーランドの悪魔”になった最大の理由であり、生前、力也に語った「子供たちの未来のために」という言葉の意味とは?

まだまだ分からないことだらけですが、第4話予告には「明かされる10年前の真実」「辿り着いた黒幕は」と。次回の放送を楽しみに待つとしましょう!

ドラマ8「ブラックポストマン」第1話~3話は「ネットもテレ東」で!

(文/橋本達典)