出ずっぱりの田中圭「さすがに飽きられているんじゃない?」とのプレッシャーも

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ドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8時放送)。主人公・副島力也(そえじま・りきや)を演じる田中圭さんインタビュー【後編】では、共演の志田未来さんの印象や、出演作が続く状況で思うことを!

【前編】:田中圭「僕自身は二面性はない」2つの顔を持つダークヒーローを演じる

志田未来の現場での佇まい


――力也の後輩の郵便配達人・草薙桃を演じる志田未来さんとは、3回目の共演です。一緒にお芝居をされて、どんな俳優さんだという印象ですか?

「若い頃から第一線でずっと活躍されてきているのに、“こんな謙虚な方いる?”と驚いています。一緒にお芝居するのは楽しいし、安心感もあるし、ワクワクもする素晴らしい女優さんです。日傘をスタッフさんに持ってもらうのではなく自分で差していたり、現場での佇まいを見ることで、俳優としての初心を思い出させてくれるような方です。

あと、現場のお弁当をすごく楽しみにしていて。僕の場合、夕方早めに撮影が終わったら、お弁当じゃなくて“今日は何を食べようかな?”と楽しみなのですが、志田さんに『何食べるの?』と聞いたら、満面の笑みで『お弁当を持って帰ります』って。僕にはない部分を持っている方ですね」

記事画像ブラックポストマン」第3話より――本作の第一報では「(作品に)期待すると同時に自分自身にはプレッシャーも感じました」とコメントされていました。これだけ多くの作品、様々な役柄を経験されていても、新しい作品にはプレッシャーを感じるものですか?

「そのコメントを出したことは忘れていますが(笑)、毎回プレッシャーは感じます。特に、今回のような軸で走るもの(主演作)だと“できるのかな?”と毎回不安になるし、見せ場があると “どうやって表現しよう?”と未だに悩みます。“俺に任せとけ!”みたいな感覚でお芝居したことはないです。

今年は連ドラがずっと続いていて、芝居うんぬん関係なく、“田中圭、さすがに飽きられているんじゃない?”というプレッシャーもあったと思います。他の作品をやっている時に次の作品のことはあまり考えられないし、終わってからも余韻に浸る時間もなく次に行かなきゃいけないので、頭がごちゃごちゃします。でも、実際に本を読んで現場に入って、みんなと芝居して、今はもう楽しさしかない。どの作品も毎回そうなっていきますが、今はプレッシャーよりワクワクとか、“みんなが見て楽しんでくれたらいいな”とか、期待の方が大きいので、きっといい現場なんだと思います」

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――ずっと出演作が続いていく中で、切り替えはどうされているんですか?

「自分でもわからないんです。みんなから不思議がられますが、もう慣れちゃっているのもありますし、たぶん僕は忘れやすいんだと思います(笑)」

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田中圭さんが光と闇の二面性を持つミステリアスな主人公を演じるノンストップ・サスペンス、ドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8時放送)。「ネグレクト」「いじめ」「虐待」…子供たちが危機に直面している問題をオリジナル脚本で描きます。

【プロフィール】
田中圭(たなか・けい)
1984年7月10日生まれ。東京都出身。2003年ドラマ「WATER BOYS」(フジテレビ系)で注目を集め、ドラマ、映画、舞台で活躍。主な出演作に、「おっさんずラブ」(テレビ朝日系)、「あなたの番です」(日本テレビ系)、「らせんの迷宮 〜DNA科学捜査〜」(テレビ東京)、「リバーサルオーケストラ」(日本テレビ系)、「unknown」(テレビ朝日系)など。現在、出演映画「Gメン」が公開中。11月スタートWOWOW連続ドラマW「OZU〜小津安二郎が描いた物語〜」の第1話「出来ごころ」に出演。

(取材・文/nakamura omame)