国際交流教育の先駆け!獨協中学校・獨協高等学校。難関大学合格のカギは「笑いを誘う授業」の力

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

【動画】魅力あふれる「名門校」にカメラが潜入!

今回紹介する名門校は、創立140年を迎えた「獨協中学校・獨協高等学校」。
日本が近代化を目指していた明治16年、ヨーロッパで躍進を続けていたドイツの文化を学ぶために設立された“国際交流教育の先駆け”。
例年、早慶上理をはじめとする難関私立大学に多くの現役合格者を輩出し、医学部にも強い。その高い実績を生む原動力、「笑いを誘う授業」のユニークな姿に迫る。

今回番組が注目したのは、ドイツ語が好きな高校2年生。短期留学で獨協に来るドイツの女子高校生をホームステイで迎えることになるが…。そこには大きな感動が待ち受けていた。

記事画像
東京・文京区。護国寺駅から歩いて8分ほどの便利な場所に、獨協中学校・高等学校(以下、獨協)はある。中高一貫の私立の男子校で、全校生徒は1228人。
明治16年、「獨逸学協会学校」として創立。当初は、日本が近代化を目指す中、ヨーロッパで躍進を遂げるドイツについて学ぶために設立された学校だった。
初代校長は、日本近代哲学の父・西周で、教頭は後のドイツ帝国宰相、ゲオルク・ミヒャエリス。

2023年春の大学合格実績(現役)は、早慶上理に30人、GMARCHに72人、医学部に18人。「なぜ大学合格実績が高いのか?」生徒に聞くと、「授業が面白いから!」という元気な答えが返ってくる。

早速、校内と授業の様子を見ていこう!

記事画像
光と風をテーマに建てられた純白の校舎は、明るい陽光が差しこむ開放感あふれる造り。2001年には、日本建築学会の作品選奨も受賞している自慢の校舎だ。

記事画像
創立100周年を記念して造られた体育館の上には、水はけの良い人工芝のグラウンド。ラグビーと野球が同時にできる広さだ。さらに中庭グラウンドには、全天候型のテニスコート! 獨協生のほとんどが、何らかの部活動に参加している。

記事画像
校舎の屋上には菜園も。たわわに実っているのは、江戸時代から作られてきた希少な江戸東京野菜。こうした野菜をプランターで実験的に育てているのは、「緑のネットワーク委員会」の生徒たちで、委員長の田中大翔くん(高校1年生)が、「気候環境を研究していて、その一環として野菜を育てています」と教えてくれた。

記事画像
敷地の角にはビオトープ。昔の自然環境を再現し、夏にはホタルも観察できるほどの完成度! 環境教育にも力を入れている獨協の象徴だ。

記事画像
そして獨協といえば、創立時から続くドイツ語の授業。高校1年生から始まる人気の選択科目で、この日の授業では、先生と生徒が「ドイツ語じゃんけん大会」で盛り上がっていた。

記事画像
中学2年生の英語の授業では、「英単語を素早く答えるゲーム」で生徒全員が白熱!
「毎回実施することによって、特に英語が苦手な生徒たちが、単語を通じて少しずつ英語を好きになってくれればという思いでやっています」(國友道晃先生)。

記事画像
高校2年生の古典探究の授業では、現代語で作文を書き、それを古文にするという、普通とは逆の試みも。インターネットや参考書を見ながら、オリジナルの古文を作るのだ。

記事画像

「獨協の授業は、わかりやすくて面白くて最強!」と明るく話す生徒たち。先生たちは日々授業に工夫を凝らし、生徒の学習意欲を高めている。
「経験上、興味がわかない授業は、知識として残りません。(授業が)面白ければ、追求しようという気持ちも生まれます」(校長・上田善彦さん)。

記事画像
そんな獨協で、ドイツ語に夢中な高校2年生・狩野晋一朗くんに出会った。
「ドイツと日本との架け橋になりたい」という晋一朗くんは、いつも最終下校時間の午後6時まで、さまざまなことに取り組んでいる。
スキー部の活動や「緑のネットワーク委員会」の野菜づくり、生徒会活動と、選択科目で履修している書道。今年の春、「ドイツ語検定A1」にも合格した。

記事画像
ある日の放課後。「緑のネットワーク委員会」のメンバーが、会議室の飾り付けに追われていた。ドイツの高校生が、短期留学にやって来るのだ。
4年前、環境教育に熱心なドイツの学校が、獨協の取り組みを知り、交流を深めたいとスタート。今回は11人の生徒が来日し、獨協生の家にホームステイしながら日本の環境や文化に触れ、交流を図る。

日程は3泊4日。初日に歓迎会、その後はホストファミリーの家にホームステイしながら交流を深め、最終日に獨協の環境教育や通常の授業に参加する。晋一朗くんの家も、来日するジュリアンさんのホストファミリーを務めることに。

記事画像
歓迎会当日。SNSを通じてお互いの顔は分かっているものの、ジュリアンさんと直接会って話すのは、この日が初めて。交流を深めるため、東京観光を計画している晋一郎くんだが、果たして、ジュリアンさんにステキな思い出を作ることができるのか――。

番組ではこの他、笑顔の絶えない授業や初めてホストファミリーになった狩野家の様子、晋一朗くんとジュリアンさんの感動の別れ、2人が交わした約束などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!