今年1月にデビューしたLIL LEAGUEが、7月26日（水）に2ndシングル『Higher/Monster』（両A面）をリリース。さらに7月25日（火）からは初ツアー「LIL LEAGUE LIVE TOUR 2023 "LIL GATEWAY"」がスタート。今回は、新曲とツアーについて、久しぶりに6人そろってLIL LEAGUEにインタビューしました。
最初は振り付けしない予定だった！？
――待望の2ndシングル、これまでのLIL LEAGUEとは違った魅力あふれる新曲です。まず「Higher」は、どんな思いを込めた曲ですか？
難波碧空「世界に向けて飛び立っていくLIL LEAGUEの意気込みや目標を“気球”に例えて表現した曲です。曲調も歌詞も、今までのLIL LEAGUEとはまた違った一面を感じてもらえるんじゃないかと思います」
――初めて曲を聴いた時に、まさに“気球”が大空へ飛び立つ壮大なイメージが浮かびました。歌う時に想像している風景や気持ちはありますか？
中村竜大「僕は“青い”イメージです。振り付けにも大きく手を広げるようなものがあって、自分も気球に乗っている感覚になっているのか、パフォーマンスする時も視界に“青”を感じています。
過去の思いを振り返りつつ、それを踏まえての新たな一歩という曲。オーディションから始まって、デビューまでの道のり、そこから半年…これまでの経験を通しての“今”を歌う曲なので、パフォーマンス中もイメージしやすいです」
碧空「僕も、オーディションの時の風景や思い出がよみがえってきます」
――オーディションのどんな風景？ 碧空くんが苦戦していた空気イスとか？
一同「空気イス！(笑)」
岡尾真虎「トラウマやな？」
岩城星那「（オーディション映像で）あそこが一番切り取られてる（笑）」
碧空「“ここ”っていうより“こんなことがあったな”という全体についてですね。グループが結成されてからの審査とか、合宿中のこととか、『iCON Z』のことを感じさせるような楽曲なので、歌っている時にも頭の中でイメージできて、いい曲だなと思います」
百田隼麻「この曲のテーマが、『iCON Z』からの卒業と、新たな一歩への旅立ちなので、聴いてくださる方も、いろいろイメージしてもらえると思います」
山田晃大「MVにも『iCON Z』からの“卒業”という意味合いがこもっています。自分たちの場所を作って歌い上げるというシーンもあって、MVというより映画を撮っているみたいな感覚でした」
星那「みんなが言ってくれたように、『iCON Z』からの旅立ちや巣立ちがテーマですが、それだけではなく“これからいろんな別れや出会いがあるけど、今までの思い出を胸に、新たな思いを持って旅立っていこう”という気持ちが込められています。聴いてくださる方も同じように、いろんな出会いや別れがあっての今だと思うので、自分の人生に置き換えて聴いていただけるとうれしいです」
――歌詞の中の印象的なフレーズ「カゼカザミ」はSHOKICHIさんの造語とのことですが、自分たちの中ではどんなイメージですか？
星那「僕は“風の行くままに”という感じ。風に押し出されて、行方はわからなくて未知だけど、“でも一人じゃないから大丈夫”というイメージです」
――今回はサビを星那くん、竜大くん、隼麻くんが担当。2人はもちろんですが、隼麻くんの歌声がこの曲にぴったりで印象的だと思いました。
隼麻「ありがとうございます。サビを3人で振り分けて歌うことに挑戦させていただいたんですが、歌の上手い“この2人”だから緊張して。“自分の声を出すこと”に集中したい曲だと思って、レコーディングでは2人とは違う自分の歌い方を意識しました」
――3回のサビが、それぞれ3人が歌うパートも違うところも面白いですよね。隼麻くんは“この2人”だから緊張したとのことですが、星那くん・竜大くんしてはどんな思いでしたか？
竜大「歌割りをもらった時に“より一言一言に込めよう”と思いました。ひとフレーズに対しての向き合い方がこれまでとは少し変わって、“このパートのここではこういう感じにしたい”とより細分化するようになりました。だからこそ聴いてくださる方に思いが伝わりやすいんじゃないかなと思います」
星那「毎回、歌い分けをいただくたびに“恐縮”と“頑張らないと”という思いがあるのですが…。今回、SHOKICHIさんにディレクションしていただいて、隼麻はレコーディング中に声が一気に変わって、感覚を掴んでいるなと感じました。
それぞれが経験してきたことも違うし、それぞれのストーリーがあるので、レコーディングの時に考えていたことも6人それぞれで、もしかしたら親元を離れることを思って歌ったかもしれない。僕自身は、ずっと『iCON Z』のことを思い出しながら歌っていたので、いろんな感覚や思いが詰め込まれています」
――真虎くんは、ラップがこれまでとかなり変わりましたよね。意識の変化や、新たなことに挑戦してみたい気持ちなどがあったんですか？
真虎「これまではポップな曲調の楽曲が多かったので跳ねるように歌っていたのですが、今回のエモーショナルで壮大な楽曲の中で、僕の課題でもあった部分に向き合いました。SHOKICHIさんやメンバーにアドバイスをもらいながら、新しい挑戦になったと思います」
――パフォーマンスも楽しみですが、初めてのミディアムな曲でのダンスはどんな感じになるんですか？
晃大「僕たちの中でも“これをどう踊るんだ？”と話し合いになりました。ライブに向けてMVに向けていろんなパターンを考える中で、今回はダンサーのMONAさんに振り付けしていただくことになって。自分たちでは想像できなかったので、“こういう曲でも踊れるんだ”という可能性が見えました」
星那「最初は振り付けをしない予定だったんですよ。この楽曲で踊るということが、自分たちではイメージがなかなかできず。MONAさんは“まさかこの楽曲をこんなふうに捉えてくださるとは”と思いもしなかったものを作ってくださったので、やっぱりすごいなと思いました」
碧空「印象的で真似しやすい振り付けもあるので、ファンの方々も一緒に踊っていただけるとうれしいです」
真虎＆晃大の振り付けはセクシーモンスター
――ドラマ「転職の魔王様」（カンテレ／フジテレビ系）のオープニング曲で、すでに話題の「Monster」もカッコいいですね。
竜大「初めてのロック調の曲で、振り付けは晃大と真虎が担当してくれました。メンバーの意見やイメージを汲み取って、『こういう感じでいこうと思うんですけど、どうですか？』とこまめに相談してくれて。僕たちもやりやすかったし、うれしかったです」
――晃大くんと真虎くんは、どんなイメージで、どんな風に振り付けを作っていったんですか？
真虎「イメージは、“ぐわーっ”ていうモンスター。ロック調で、ファンの方も『これLILなの？』とビックリされるような楽曲でもあるので、振り付けも今までのLIL LEAGUEでは想像もできなかったものにしたいと思いました。
この曲を聴いて、解放・発散するようにモンスターが暴れ出すようなイメージを想像しました。晃大くんと話しながら『Aメロは落ち着いた感じで、サビになったらモンスターが暴れ出して』とモンスターの物語を作っていって。楽曲が壮大になっていくにつれて『世界中をモンスターに支配されました』というイメージで、構成・振り付けしました。
ダンスの“揃い”を意識したことに加えて、今回は表情にもこだわっていて。ポップで明るくてかわいいイメージのLIL LEAGUEから、鋭い視線やセクシーな目つきも…」
星那「セクシーモンスター？」
真虎「(笑) そういう表情も見られるので、新しい成長したLIL LEAGUEを見せられるんじゃないかなと思います」
――構成・振り付けはどのくらいでできたんですか？
晃大「まずは、歌詞表にいろいろ書き込みながら、どっちがどの部分を作るかパート分けして、期限を決めて1回見せ合おうというところから始めました。イメージがすごく膨らんでいたし、2人でしっかり共有していたので、2人とも5日以内には作ってきて。そこからすり合わせをしながら2、3日で完成しました」
――自分が作ったパートで、「ここカッコいい！」「ここ見て！」というところはありますか？
晃大「全部カッコいいんですよ(笑)」
竜大「確かに、構成含め全部カッコいいです。一人一人にフォーカスした部分もありますし、曲に寄り添った振り付けなので、歌も含めて刺激的で楽しめる楽曲になっていると思います」
――一人一人にフォーカスした部分も、お互いをよく知るメンバーが作るからこそできることですよね。2人が考えてきた振り付けを最初に見た時はどうでした？
竜大「初見は呆然となりました (笑)」
碧空「振り落としの段階から苦戦しました。でも、まずは振りを完全に覚えて、そこからグループとしての見え方や、楽曲全体としてのイメージを共有してくれたので、やりやすかったです。難しくはあったんですが、振り付けを見た瞬間『やばっ！』って思うほどカッコよくて。初めて自分たちで作った振り付けとして素晴らしいなと思ってます」
――歌もこれまでにない歌い方や表現の仕方ですよね。竜大くんの「スリル楽しめれば楽園さ」とかカッコいいですね。
竜大「すごく苦戦して、レコーディングの時も僕と星那は1人3時間以上スタジオにこもっていました。SHOKICHIさんが共有してくださるイメージを理解できても、それを具現化するのが難しくて。みんな妥協せず、全パート本気で取り組んでたので、納得できるものになったと思います」
星那「サビ部分の、たっちゃんと僕が叫ぶ『モンスタ～～～～～』のフレーズを聴いてほしいです。あそこはヤバいです」
竜大「僕もめちゃくちゃ好きです」
――では最後に、結成してからここまでの間にLIL LEAGUEが“Higher”（＝より高みへ）したなと思うことは？
星那「メンバーそれぞれの役割が確立したことです。オーディション中のグループ結成から1年半以上経っていますが、特にデビューからの半年はそれを強く感じていて、今回のツアー『LIL GATEWAY』に向けていく中で確信しました。
真虎と晃大が『Monster』を作り上げてくれたことで、“この2人はLIL LEAGUEを引っ張ってくれる”と感じましたし、最初の頃は年下組・年上組という感じがありましたが今は一切なくリハーサルでも全員が意見を出し合います。お互いに“このメンバーならLIL アーLEAGUE全体を託せる”と全員が思えるようになりました。一人一人がLIL LEAGUEをHigherさせるメンバーです」
7月26日（水）リリースの2ndシングル『Higher/Monster』には、この2曲に加え、ツアーと同タイトルの「GATEWAY」、グループ初のミディアムバラード「YADA」の計4曲を収録。また、本日7月25日（火）から初のライブツアー「LIL GATEWAY」開催。「現実を忘れるくらいのすごい没入感のライブになると思います」（星那）と語るツアーで、今の“LIL LEAGUE”を体感して！
（撮影：倉持アユミ ／ 取材・文：国川恭子）
【プロフィール】
LIL LEAGUE（リルリーグ）
LDH史上最大規模のオーディション「iCON Z～Dreams For Children～」で、応募総数4万8000人の中から勝ち抜きグランプリを獲得。デビューシングル「Hunter」は、オリコン週間ランキング1位を獲得。初の冠番組「LIL LEAGUEのヴィクトリーグ！」（毎週日曜昼0時25分放送／テレビ東京）放送中。
岩城星那（いわき・せな）
2004年10月21日生まれ（18歳）。大阪府出身。
中村竜大（なかむら・たつひろ）
2004年11月27日生まれ（18歳）。福岡県出身。
山田晃大（やまだ・こうだい）
2005年8月10日生まれ（17歳）。福岡県出身。
岡尾真虎（おかお・まとら）
2008年5月7日生まれ（15歳）。京都府出身。
百田隼麻（ももだ・はいま）
2008年5月15日生まれ（15歳）。大阪府出身。
難波碧空（なんば・そら）
2009年1月21日生まれ（14歳）。神奈川県出身。
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