【ポイント1】レシート〇×チェックで“必買い”

「大事なのは“何を買ったか”ではなく“なぜ買ったか”。冷静な状態でレシートを見直すと、自分に本当に必要な買い物（＝必買い）だったか、不要な買い物（＝ムダ買い）だったかがわかります」（八ツ井慶子さん、以下同）

「レシート〇×チェック」は、買い物したレシートの品目の横に
・買ってよかったもの、必要だったものには「〇」→必買い
・買って後悔したもの、必要なかったものには「×」→ムダ買い
と、「〇」か「×」をつけていくだけ。

お酒などの趣向品も、自分にとって必要であれば必買い。
迷った時は、「なぜ買いましたか？」と問われて即答できるものは必買い、即答できないものはムダ買い。

レシート〇×チェックにより、まずは“ムダ買い”をやめること。また、 “必買い”の中にも、「必要なもの」「便利なもの」「楽なもの」があり、「楽なもの」は時間や手間をかけることでカバーできる可能性大！ 節約したいなら優先的に見直しを。

さらに、レシートチェックにより “買い物グセ”も見えてきます。自分の買い物グセを知って、対策を練りましょう！

・家にストックがあるのについ買ってしまう→ストックの数を常に把握しておく
・夜にネット通販で買ってしまう→翌日あらためて確認してから購入を決める
・会社帰りに寄り道して買い物してしまう→帰宅ルートを変える
・とにかく買い過ぎている→月に買い物する予算や回数を決める
【ポイント2】できるだけ安く買う
一番の節約術は「買わない」ことですが、必要なものは「まとめ買い」「安い店で買う」など「できるだけ安く買うこと」で節約につながります。

ただし、お酒などの趣向品は注意が必要！
「趣向品の場合、家に在庫があることでかえって消費が増えてしまう場合があります。冷蔵庫にもうビールがなければ『今日はこれでやめておこう』となりますが、まとめ買いしてたくさんあれば『もう1本！』と（笑）」

また、日用品も買いすぎると在庫数が曖昧になるので、あらかじめストックの数を決めておくといいでしょう。

【ポイント3】代替品を使う＆作る
値上げが続く食品は、代わりになる食材を使って節約料理。「牛肉の代わりに豚肉を使う」「肉の代わりに豆腐を使ってハンバーグ」など、アイデアと工夫で節約しながらも豊かな食卓を！

また、八ツ井さんは日用品にも工夫を。
・シャンプーの代わりに米ぬか
・洗剤の代わりに米のとぎ汁を吹き付けて床やガスレンジを掃除
・化粧水やパックは食品を使って手作り

これは「なるべく自然で体に優しいものを使いたいと調べていった結果、支出がグッと減った」とのこと。

無理して、我慢して、頑張って“節約”するのでは、ストレスもたまってしまいます。お金を「使わない」ではなく「どう使うのか」を考え、自分をハッピーにしてくれるものに大切なお金を使う“必買い”を目指しましょう！

取材協力：八ツ井慶子さん。生活マネー相談室代表。家計コンサルタント（FP技能士1級）。城西大学経済学部非常勤講師。個人相談を中心に、講演、執筆、取材などの活動を展開。これまで1,000世帯を超える相談実績をもち、「しあわせ家計」づくりのお手伝いをモットーに活動中。著書に「レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す」(プレジデント社)、「ムダづかい女子が幸せになる38のルール」（かんき出版）ほか。

（取材・文／伏見香織）