夏の電気代が怖い!エアコンを効果的に使う節約術

公開: 更新: テレ東プラス

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猛暑到来! 今夏もエアコンが欠かせなそうにないですが、6月から大手電力7社がさらに電気代を値上げ(値上げ幅は平均で約15~39%!)したこともあり、夏の電気代が心配…!

毎回さまざまな専門家がレギュラー出演中の生活情報番組「なないろ日和!」(毎週月~木午前9時26分より放送中)から、ファイナンシャルプランナー&家計コンサルタントの八ツ井慶子さんに「夏の電気代節約法」についてうかがいました。

電気代節約3つのポイント


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電気代に限らず節約の鉄則は「いかに買わないか(使わないか)」「代用する」「できるだけ安く」「作る」と八ツ井さん。電気の場合は「作る」は難しいので、その他の3つのポイントを紹介!

【電気代節約ポイント1】いかに使わないか
使わない=「使用していない家電のコンセントをこまめに抜く」を実践している方も多いかもしれませんが、実は“待機電力”は家庭全体の電気量の約5%ほど(資源エネルギー庁|平成24年度エネルギー使用合理化促進基盤整備事業(待機時消費電力調査)報告書概要より)。家中のコンセントを抜いて回る…のもいいですが、それがストレスになる方は、「必要なものを必要な時だけ可動させる」と考え方をシフトするのがオススメ。

例えば…
・トイレの便座の保温は、ご家庭によっては夏場には必要ないかも?
→使用をやめる
・電気ポットや炊飯器の“保温”は使用しなくてもいいかも?
→電気ポットで沸かしたお湯は保温力が高いポットに移して保存
→炊飯器で一度に数日分を炊いて、小分けにして冷蔵保存
(※冷凍保存は解凍時に電子レンジの使用が増えるため冷蔵で!)

「 “生活に必要だ”と思い込んでいるものが結構あります。当たり前のように使用しているものも、ある時ふと思い立って使うのをやめてみたら電気代がぐんと安くなりました。まずは、本当に必要なものかをチェック!」(八ツ井慶子さん、以下同)
【電気代節約ポイント2】代用する
生活を格段に便利にしてくれる電化製品ですが、「代わりになるものを探す」ことで電気代を抑えることができます。

例えば…
・お湯を沸かすのは、電気ポットではなくガスコンロを使用
・冷蔵したご飯の温めは電子レンジではなく「蒸す」と、ふっくらとして美味しいご飯に!

「時間と手間を省く“レンチン”商品が増えていますが、逆に言えば“時間や手間をかければ電気代が抑えられる”という発想でチョイスすることも大事。オール電化の家庭が増え、災害などによる停電の際に困ったという話も聞きます。緊急時に備える意味でも“代わり”になるものを知っておくことが必要かもしれません」

【電気代節約ポイント3】できるだけ安く
電気代を抑えようとエアコンを付けず熱中症に…では本末転倒。ちょっとした工夫でエアコンの電気代を節約することができます。

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<エアコンの電気代を抑える工夫>
・サーキュレーター(扇風機)を使い部屋の空気を循環させる
・カーテンを二重にして室内温度を上げない

「サーキュレーターの使用は効果大! 温度の低い空気は下にたまるので、エアコンの下にサーキュレーターを置いて冷たい空気を部屋中にいきわたらせることで、エアコンの設定温度は高めでも十分に涼しくなります。逆に、温度の高い空気は上にたまるので、冬はサーキュレーターを上向きにすることで、温かい空気が部屋中にいきわたります。エアコンの設定温度が1度違うだけで消費電力を10%ほど抑えられるので、ぜひ試してみてください!」

また、電力会社によっては「夜間電気」が安いプランも。携帯の充電などは夜の就寝中に行うなど、ご家庭にあったプランと行動の見直しを!

3つのポイントを抑えて節約! これで夏の電気代も怖くない!

取材協力:八ツ井慶子さん。生活マネー相談室代表。家計コンサルタント(FP技能士1級)。城西大学経済学部非常勤講師。個人相談を中心に、講演、執筆、取材などの活動を展開。これまで1,000世帯を超える相談実績をもち、「しあわせ家計」づくりのお手伝いをモットーに活動中。著書に「レシート○×チェックでズボラなあなたのお金が貯まり出す」(プレジデント社)、「ムダづかい女子が幸せになる38のルール」(かんき出版)ほか。

(取材・文/伏見香織)

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