“歌声”だけで審査するオーディション番組「目を閉じてお聴きください」(毎週水曜深夜1時30分 ※6月28日(水)放送)。3ヶ月にわたるオーディションを勝ち抜き、初代“めをとじシンガー”に輝いた、"奇跡の14歳"田中恵玲奈さんにインタビュー!
ファイナルステージでは、「白日」(King Gnu)、「未完成」(家入レオ)の2曲を披露。圧倒的な歌唱力に品評者も心を掴まれ、見事優勝。テレビ東京の10月ドラマの主題歌を歌う権利を手にしました。
優勝の瞬間の気持ちは?
――まずは優勝おめでとうございます! 決まった瞬間、どんな気持ちでしたか?
「自分が優勝できると思っていなかったので、すごくビックリしました。しばらく現実味がなくて、翌朝くらいに『優勝したんだな』って実感が沸いてきました」
――オーディション中に、嬉しかったことや苦しかったことはありましたか?
「歌声を褒めてもらえたことが嬉しかったです。品評者の方に"田中さんにしかない歌声"と言っていただいたのが印象に残っています。苦しかったのは、ファイナルステージの1回戦が終わった時。1位のパクユナさんと点数の差が結構あったので、『優勝は無理だろうな』と思って悔しかったです」
――1回戦ではパクユナさん93点、田中さん86点。2回戦で田中さんが99点というすごい点数で逆転することになるのですが…。7点の差があった中で、2回戦に向けてどのように気持ちを奮い立たせましたか?
「『自分を信じて頑張ろう!』って思いました」
――「自分を信じる」ことができるのは、きっとそれだけ練習を重ねてきたからですよね。そうした自信が持てるようになったきっかけは?
「数年前のオーディションで、今回の最終決戦と同じ曲『未完成』を歌ったのですが、審査員の方に『声も未完成だ』と言われてしまって。すごく悔しくて、それをバネに練習を頑張りました。その出来事がきっかけで、自分を信じることができるようになりました」
――「未完成」は田中さんにピッタリな曲でした! 品評者の方も「よくぞこの曲を温存していた」とおっしゃっていましたね。過去に悔しい思いをしたからこそ、選曲したのでしょうか。
「それもあるんですけど、もともと大好きな曲だったのが大きいです。『救えないなら 生まないで』という歌詞があるのですが、なにもかも放り出したくなるような気持ちは、自分も共感できます」
――最終決戦では、持てる力を出し切れましたか?
「はい、出しきったと思います。だけど音源を聞き直すと、声がかすれている箇所もあったので、技術的には99点くらいだと思います」
――本番で99点の実力を出し切れるのも素晴らしい才能だと思います。
影響を受けたアーティストはMJ
――田中さんが歌の道を志したきっかけは?
「小学校4年生の時に、4歳から通っているダンススクールでダンス&ボーカルユニットのメンバー募集があり、そこに応募したのがきっかけでした。もともと歌うことは大好きだったので、そこからボーカルレッスンにも通い始めました」
――ボーカルレッスンに通い初めて、わずか4〜5年でこの実力とは驚きです! 影響を受けたアーティストは?
「母がマイケル・ジャクソンが好きなので、私も小さい頃からよく聴いていました。ONE OK ROCKやRADWIMPSなどのバンド系の音楽も好きです。楽器はやっていないのですが、優勝したらアコースティックギターを買ってもらう約束をしていたので、今から楽しみです」
――いつか弾き語りも聴いてみたいです! 歌は1日どれくらい練習しますか?
「毎日だいたい1時間くらいです。ダンスレッスンがある日は、行き帰りの車の中で1時間くらい、カラオケに行く時は2時間くらい練習します。カラオケでは、優里さんの曲をよく歌います」
――音楽以外にハマっていることや、実は苦手なことなどはありますか?
「友達とサッカーをするのが好きです。苦手なのは勉強です(笑)」
――歌声は大人っぽいですが、そんな一面も知れて“中学生なんだ”と改めて気付かされました(笑)。これからチャレンジしたいことは?
「TikTokなどで自分の歌声をもっと広めていきたいです。来年は高校生になるので、アパレル系などのアルバイトにもチャレンジしてみたいです」
――今後の目標を教えてください。
「いつか世界に通用するアーティストになりたいです。そのために英語の勉強もしています」
――最後に、"めをとじリスナー"にメッセージをお願いします!
「この番組を通して私のことを知ってくれた方がほとんどだと思います。これからも頑張っていくので、応援よろしくお願いします!」
番組MCコットンからのコメント

番組MCとしてずっと見守ってきたコットンさんに、田中恵玲奈さんの印象についてうかがいました。
西村真二
「もう化け物じゃないですか!? 品評者の鹿野敦さんも『オーディション中にどんどん成長してる』とおっしゃっていましたけど、14歳だからこそ、まだまだ伸びしろや可能性がある。底知れぬ才能だなと思いました」
きょん
「最強の14歳です。僕が首座ったのも、ちょうど14歳くらい…(「なわけないだろ!」と西村さんからツッコミが入る)。14歳といえば、僕が初めて恋をした時かもしれません。
初めて人に告白したり、"ザ・中学生"をやってた頃。その年でこの番組に出て優勝するなんて考えられない! スゴすぎ! しかも、テレ東のドラマの主題歌を歌うんですよね。“田中恵玲奈さん”という人物がこれから世に放たれると考えたらビックリしすぎです!」
(取材・文/みやざわあさみ)