ママは単身赴任中!家事に仕事に大忙しのパパYOUが硫黄島への移住を決めたワケ:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「愛する家族のためなら何でも耐えられる! THEガマンYOU SP!」。夫婦&家族愛に溢れる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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羽田空港で声をかけたのは、カナダ出身のパパ、ガイトンさん(50歳)と、娘のかえでさん(姉)そしてさくらさん(妹)。ガイトンさん家族は鹿児島・三島村の硫黄島在住で、妻・さやかさんの実家に帰省していたそう。聞けば、さやかさんは現在、アフリカ・ルワンダに単身赴任中。今はパパと娘たち&犬と猫で住んでいるのだとか。島での生活を見たいと取材交渉をすると、快諾してくれたので密着決定!

後日、鹿児島空港からセスナ(週2便のみ運行)で、薩摩硫黄島飛行場へ。到着した硫黄島は一見、とてものどかだけど…海が茶色!? さらに進むと、道端にはクジャクの姿が! 硫黄島は人口131人(2023年5月現在)、面積約11.7㎢の、鹿児島市から南西約100kmに位置する島。周辺の海が茶褐色なのは、活火山の硫黄岳から噴出した硫黄だ。島の魅力の1つがその硫黄を使用した線香花火で、野生のクジャクも観光名物。

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翌朝、ガイトンさん家族を訪問。自宅は平屋の一戸建てで、家賃は2万8,000円と破格。さっそく案内してくれたのは部屋の一角にある仕事スペース。ガイトンさんの仕事は、高精度な3D地図の製作だそう。川の水量がわかり、洪水や災害時に被害が出る場所を予測できるのだとか。「この地図があれば、世界の貧しい地域の人たちを、洪水の被害から守れるんだよ」とガイトンさん。その技術はイギリスの大手新聞、アメリカの科学雑誌などでも特集され、世界から注目されているんだって。

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突然、仕事でトラブル発生! ガイトンさんは朝からアメリカにいるスタッフとリモート会議になり、姉のかえでさんが朝食の準備をすることに。ところが、さくらさんはそんなお姉ちゃんにちょっと反抗してパパにスープをおねだり(笑)。ガイトンさんは仕事をしつつ、娘の要望にも応え、朝から大忙しだ。

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どうにか朝の支度を終え、姉妹は学校へ。全校生徒30人ほどだそうで、さくらさんの授業を覗いてみると、タブレットを使用した国語の学習中。背中合わせで1年生の生徒が勉強し、1人の先生が同じ教室で2学年(各1人ずつ)を教えていた。この日は、アフリカの伝統打楽器『ジャンベ』の授業も。1994年にジャンベの世界的奏者が硫黄島を訪れたことがきっかけで、島を代表する音楽になったそう。今では、学校の授業にも取り入れられている。がんばりすぎたのか、さくらさんは手が痛くなってしまった様子(笑)。

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そのころ、近所で梅干し作りを見学中のガイトンさんは、「さやかさんは、梅干し好きです」とおしゃべり。近所の方によると、さやかさんは「優しい活発な人」、ガイトンさんは「ん? ビッグ」とのこと(笑)。島にはすっかり溶け込んでいるみたい。

ガイトンさんは2011年に、「国境なき医師団」の仕事で出会った看護師・さやかさんと結婚。その後、パキスタンで新生活をスタートしたそう。硫黄島に訪れたのは今から3年前、さやかさんに看護師の仕事の依頼があったため。それ以前から都会を離れ、島生活に憧れていたガイトンさん家族は、硫黄島への移住を決めた。

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そして今年4月、念願の国際医療チームに選ばれたさやかさんは3年間、アフリカへ単身赴任をすることに。ガイトンさんは妻の夢を応援すべく、子育て&家事を担うと決意。ただ、「家事って本当に難しいよ。毎日、家を掃除するだけでも大変」と、現実には苦労が絶えない。

ちなみに食料品などの買い物は島にスーパーがないため、オンラインで注文。約10日に1回のペースで、フェリーで港に届くそう。

ここで、ガイトンさんが硫黄島の中でも大好きな場所へ。姉妹のお友だちも加わり、向かった先は海。海水浴かと思いきや…そこにはなんと温泉が! ガイトンさん家族がほぼ毎日行くという『東温泉』。海岸沿いに湧き出た絶景露天風呂は、日本名湯百選にも選ばれる名泉なのだ。だけど、子どもたちにとっては温泉よりも“温泉で食べるアイス”が楽しみみたい。

一方、1人離れた場所からガイトンさんが「これ熱いです!」と指差した先には、滝のように流れ落ちる温水。「世界一の温泉だよ!」と大自然の恵みを堪能する。そこに子どもたちも集まって、みんなでワイルドに温泉へジャンプ!

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明るいガイトンさんだが、以前はお金のことばかり心配して働き詰めの生活だったという。「今は、家族の時間を大切に過ごせるようになったよ」とにっこり。硫黄島、サイコーだね!

夜、さやかさんからテレビ通話があり、娘さんたちはうれしそうに近況報告。せっかくなのでスタッフからもガイトンさんの家事のがんばりを伝えると、さやかさんは「本当、それは申し訳なくて…」。それを見たガイトンさんは、妻に心配をかけまいと笑顔で返答。

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翌日、ガイトンさんは食事の準備中。すると、「私も手伝う!」とさくらさんもお手伝い。姉妹は3人暮らしになってから、積極的に家のことをするようになったそう。

娘さんたちもお手伝いした特製きゅうりサラダと、ガイトンさんが生地から手作りしたピザが完成! 実はこの日は“パパとの生活1カ月記念”という特別な日。姉妹からガイトンさんにサプライズで似顔絵と、心のこもった手紙をプレゼント。

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感極まったガイトンさんは姉妹をハグ! 密着の最後、かえでさんは「お母さんとお父さんみたいな大人になりたい」と夢を教えてくれた。父娘で島の生活、エンジョイしてね~!