約8割が理系に進学する新鋭校「横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校」実験三昧の学校生活に密着!

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、公立校ながら、斬新な教育で注目される「横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校」。スーパーサイエンスハイスクールの指定校で、“科学エリートの育成”を目指す新鋭校だ。
卒業生の約8割が理系の学部に進学し、東大をはじめとした国公立大や早慶上理など難関私大に多数の合格者を出す秘密に迫る。

さらに番組は、学校随一の部活動・天文部の部長に就任した高校2年生に密着。
日本で3台だけという巨大天体望遠鏡やプラネタリウム…充実した設備に魅了され、念願の入学を果たした新部長は、新入生の応対、そして文化祭の準備に追われていた…。

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国際的な研究拠点の整備が進む街、神奈川県横浜市・鶴見区。JR鶴見線・鶴見小野駅から歩いて3分の便利な場所に、「横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校・附属中学校」(通称、横浜サイフロ)はある。
鶴見川沿いの広大な敷地。いくつもの建物が渡り廊下で結ばれている新しい校舎は、巨大な科学研究所を思わせるたたずまいだ。

男女共学の公立中高一貫校で、生徒数は高校が707人、附属中学校が240人。
創設から15年目の若い学校ながら、2023年春の大学合格実績は、東大4人を含め国公立大に114人、早慶上理に141人など、多くの合格者を輩出している。
特筆すべきは、約8割が理系学部に進学していること。横浜サイフロは、その名の通り理数系に特化した学校で、横浜市が、世界で活躍できる科学のエリートを育てるために設立した学校だ。

藤本貴也校長は、「科学技術を活用する人材、幅広く世界で活躍する人材を育成する、次世代を担う人材を作る。学校名に“サイエンス”という言葉が入っている意識を持って作られ、それを実現している学校」と話す。

生徒たちは、どんな学校生活を送っているのか…早速、校内を見ていこう!

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校舎の中に入っていくと、まず目を引くのが、実験室や研究室の多さ。なんと全教室の3分の1が、実践的な実験研究が出来るよう、先端設備や実験器具が整備されている。

校内のそこかしこで、実験!実験! また実験! 実験が行われるのは教室だけではなく、3階のベランダで寝そべっている生徒が。

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なんと1階のバケツの水を、口にくわえたチューブで3階まで吸い上げる実験中。科学の法則では、10メートル以上、吸い上げることは不可能だそう。
思い切り吸う男子と声援を送る女子たち…楽しんで体験することが科学の基本なのだ。

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高校2年生の教室。化学の授業前、生徒に話を聞いてみると、「先生がめっちゃクセが強くて、不思議な授業です」とのこと。すると数分後、金子哲也先生がダッシュでやって来た。どうやら教室を間違えたようで、笑いながら拍手で迎える生徒たち。愛されキャラが伝わってくる。

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しかし、授業が始まると、空気は一変! 情熱的で楽しい授業に、生徒たちはどんどん引き込まれていく。「授業は難しいけど、面白い。現実とかけ離れた内容だけど、実生活の体験と結びつけて話してくれるので頭に入りやすい」と話す生徒も。

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もちろん、実験や勉強で凝り固まっているわけではなく、体育の授業は、ソフトボールで大盛り上がり!昼休みは、カフェテリアに行列が! 「卒業して、カフェテリアで食べられなくなるのが悲しい」と話す高校3年生の生徒がおすすめしてくれたのは、「とりシラス丼(480円)」。他にも「カツカレー(520円)」や「冷やしタンタン麺(420円)」など、安くておいしいメニューが揃っている。

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「普通の学校より数学の授業が多い。理数系をやりたい人は、この学校めっちゃいいと思います」。
生徒の言葉どおり、この学校には「サイエンスフロンティア」の名にふさわしいカリキュラムがある。

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「サイエンスリテラシー」(通称、SL)は、高校1、2年次に必修で行う課題探究型学習(3年次は選択)。2年次は、6分野15コースに分かれ、興味のある分野を1年間研究し、発表まで行う。

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こちらは、SLⅡ ナノテク材料科学・化学分野の「モノづくりと分析の化学」。人工ルビーを作ろうとしている生徒の姿は、すでに科学者そのものだ!

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こちらはSLⅡ 物性科学分野の「光・電磁気コース」で、「コイルの形によって、どんなふうに発電効率が変わっていくのかを調べたい」とのこと。科学の城の至るところで、生徒たちは遊ぶように実験生活を楽しんでいる。

失敗にめげず、最後までやり遂げるのも科学の学び。横浜サイフロの生徒たちは、科学を学ぶ心構えを身につけ、興味がある分野の課題研究に取り組んでいる。

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さらに、独自の英語教育も。ディベート・ディスカッションを通して、実践的な英語を身につける。
高校2年次の10月には全員参加のマレーシア研修があり、サイエンスリテラシーの研究成果を英語で発表する。

部活動でも、多くの生徒が科学と触れ合っている。特に人気なのが天文部だが、その秘密は…?

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屋上にある、日本に3台しかない巨大天体望遠鏡! これが映し出す宇宙の深淵を見てみたいと、天文部の部員は、この春、総勢80人以上に。新入生の入部希望者も数多く押し寄せる。
「本当にかっこいいんですよ、動く時の音とか…。ロマンが詰まっている」と、笑顔で話す生徒も。
多くの部員を束ねる新部長に就任したのが、高校2年生の西尾優里さんだ。

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優里さんは幼い頃から星に魅了され、小学生の時、横浜サイフロへの入学を決意。天文部に入部し、この巨大な天体望遠鏡でも数々の天体を観測してきた。

憧れの天文部の部長になり、1カ月が経過。様になっているように見えるが、新入部員のケアや文化祭の準備に追われる中、部をまとめることに自信を持てずにいた…。

番組ではこの他、天文部員や優里さんの母親の話、「SLⅡ」の実験の様子などを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!