最高の餅を探す“モッチハイク”の旅へ!ドイツYOUが驚愕した餅グルメBEST4:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「祝!放送450回 おもちろいグルメYOU祭り」。良い(=4)ご縁(=50)があった日本飯大好きのYOUがいっぱいの95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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成田国際空港で声をかけたのは、ドイツから来たトーマスさん(23歳)。ラオス→インド→タイ→ベトナム→そして日本と、アジア各国で6カ月間もヒッチハイクを続けているという。

日本でやりたいことは、たくさんの餅を食べること。母国で初めて餅を食べて衝撃を受け、友人から”ミスター餅“と呼ばれるほどになった。そんな時、奈良にもっと美味しい餅があると聞き、これからヒッチハイクならぬモッチハイクで食べに行くのだそう。様子を見届けたいと申し出ると、翌日にメールで快諾してもらえたので密着決定!

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さて、待ち合わせたのは用賀。東名高速道の入り口があるため、用賀からヒッチハイクを始める若いヒッチハイカーが多いらしい。旅のルールはズバリ、「車に乗せてもらったら日本のオススメの餅を聞く」。到着地の奈良までは450㎞あるが、日本滞在は3日間なので、なんとか2日以内に到着したい。さっそくコンビニでもらった段ボールに行き先を書き(まずは海老名SA)、スマイル全開でモッチハイクスタートだ! 停まってくれるまで笑顔を絶やさず、辛抱あるのみ!

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およそ1時間後、21歳の気さくな男性の車が停まってくれた! これから地元の名古屋方面に向かうという庄司さん、ありがたく乗せてもらうことに。車内では、年齢が近いねと盛り上がりつつ、庄司さんはこの新車を東京まで取りに来て、地元に帰るところだと教えてくれた。応じてくれたのは、「英語で話す機会がほしかった。今宇宙について勉強してるんだ」という理由から。庄司さんは大学で物理宇宙学を学んでいるそうだ。

そんな話から「オススメの餅ってある?」と質問すると、庄司さんからは意外な答えが…、それは『雪見だいふく』(1981年に発売されたロングセラーの餅アイスクリーム)!さっそく海老名SAに寄って実食してみると、初めて食べるアイスの餅に「こんなの今まで食べたことがない」と、おいしさに大興奮のトーマスさんであった。

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トーマスさんはドイツの田舎町、ボーベンハイム=ロックスハイムで生まれた。大学を出て教師になったが、多忙とストレスからカフェイン中毒に。そんな時、19歳のドイツの若者が50ユーロ(約7,500円)だけ持って世界45カ国を旅する…という旅行記を読んで感激し、教師も辞めてヒッチハイクを始めることに。「大金を持って旅行すると当然快適にはなるだろうけど、快適さは時には経験を殺すってことに気づいたんだ。ヒッチハイクして良かったよ。会った人が僕の財産なんだ」と目を輝かせる。こうして5時間かけ、愛知県豊明市に到着した。

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時間もないので、さっそく16時半からまた奈良に向けてモッチハイクを再開だ。…が、始めて3時間も過ぎると、いよいよ笑顔が曇り始めた。暗くなると難しい…と、20時になったところでこの日のモッチハイクを断念。

腹ごしらえをすべく近くの『鉄板屋でら笑』に入り、店長さんに「ミスター餅」と名乗って、『明太餅チーズもんじゃ』をオーダー。通常の4倍の餅が入ったスペシャルもんじゃで、初めてのお食事系の餅に舌鼓を打った。

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翌朝からまた笑顔でモッチハイクを再開させたが、調子が悪い。しかし4時間半を過ぎたころ、ついに女性に話しかけられた。以前友だちがヒッチハイクをしていて親しみがわいたそうで、高速で降ろしてよければ乗せて行ってくれるという。トーマスさんはようやく豊明(愛知)を出て、草津(滋賀)のサービスエリア滋賀県草津SAへ。

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草津SAで下車し、モッチハイクを再開しようとすると、すぐに乗せてくれるという後藤さんに声をかけられた、これはラッキー! しかも京都府宇治市まで行くという。後藤さんは野生の鳥を撮る野鳥カメラマン(写真歴8年)で、車のトランクには巨大なカメラが。ちょうどこれから、貴重なハヤブサの撮影に行くというので、興味津々のトーマスさんも撮影に同行することに。望遠カメラをセットしてファインダーをのぞくと、向かいの山の崖に巣があるのが見えた。中からハヤブサが出てくるのを気長に待ち続けるのは、まるでヒッチハイクのようだとトーマスさん。

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ついに、ハヤブサの親鳥が巣から顔を出した。後藤さんのカメラをのぞいたトーマスさんは、うっかり何度かシャッターを押してしまったが、案外こんないい写真が撮れていた!

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車に戻ると、お決まりの質問「オススメの餅は何ですか?」。後藤さんのオススメは、『抹茶餅』。クセになる餅だそうで、発売している『駿河屋』を案内してもらうことに。こちらは、宇治の茶葉を練り込んだ1日約5200本も売れる抹茶だんご。食べてみたトーマスさんは「これが一番ウマい!」と大感激し、おかわりもして後藤さんと意気投合。しかも後藤さんが、急遽「奈良駅(残り30㎞)まで行こう」と言ってくれた! 一気に到着地に直行できるとは、神!

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トーマスさんの目的の餅が気になり、後藤さんも車を停めて店に同行することに。到着すると、店頭には長蛇の列が!ここ『中谷堂』は、謎の緑の餅を超高速でつきまくる“餅つき動画”がネットでバズり、YOUたちにも大人気だそう。とにかく高速すぎる技に、ギャラリーはあ然としている。

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つきたての名物『よもぎ餅』を買って、後藤さんと実食! ひと口食べると笑いが止まらなくなり、「すごく柔らかいよ、人肌みたいに温かい。本当にウマいな! 来て良かったよ」と、感無量のトーマスさん。「旅の最後に相応しい2日間だった。目的地までの過程が大事なんだ。驚く人に会えたり、変わった話が聞けたり、いろんな人に出会えて嬉しい。この旅で優しくする心を学んだよ」と、最高の餅から大切なことを学んだところで密着は終了。トーマスさん、またおいしい餅を食べに来てね!