海外で活躍する取材コーディネーターや日本大好き外国人などの海外特派員と中継をつなぎ、世界の国々を中継で旅する新感覚旅番組「有吉の世界同時中継」。「テレ東プラス」では、5月18日に放送された番組の中から「世界遺産・高野山の“裏スポット”を日本大好き外国人が巡る」の内容を振り返る。

新型コロナウイルスによる入国規制が緩和されたいま、多くの外国人観光客が熱い視線を向けるのが、日本が誇る世界遺産だ。そこで今回は、番組特派員のイタリア人・ダヴィデが世界中から注目を浴びる日本の世界遺産をめぐり、詳しい専門家が徹底紹介した。

訪れたのは、東京から約550キロ離れた和歌山県にある世界遺産・高野山。1200年以上前の平安時代、弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地だ。今年は空海が生まれてから1250年の記念の年で、各拝観所での御朱印が令和5年限定の特別仕様になっていたり、普段は非公開の弘法大師坐像が5月から期間限定で特別公開されたりして、注目が集まっている。

数々の王道スポットに加え、知っているようで知らない裏スポットを案内してくれるのは高野山公認の境内案内人を務める尾上恵治さん。実は高野山の壇上伽藍（がらん）の中門を約170年ぶりに再建した宮大工でもある。

やってきたのは奥之院。最奥部ではいまでも空海が祈り続けていると言われていて、約2キロ続く参道には20万基を超えるお墓が並ぶ。ここにはお坊さんや一般の方のお墓だけでなく、有名な戦国武将たちのお墓も。たとえば豊臣家や織田信長、さらにその信長を自害に追いやった明智光秀の墓所もある。さらに互いにライバル関係にあった武田信玄と上杉謙信のお墓まで……。

案内人が教える裏スポットとは

なぜなのか。仏教では釈迦が亡くなって56億7000万年後にすべての人々が救済されると考えられていて、尾上さんによると、歴戦の戦国武将たちはその時を待ってこの地に眠り、多くの人を殺めてしまった罪から救われようとしているという。

この戦国武将のお墓は知っている人は知っているが、ここからが尾上さんとっておきの裏スポット情報だ。尾上さんにうながされるまま、参拝客がスルーしがちな細い脇道を特派員が進むと、目の前には大量の仏像が現れた。

参道から外れた裏道に約200メートル、一直線に並ぶ大量の仏像は、実は四国お遍路の旅で巡る八十八ヵ所のご本尊と同じ仏様なのだ。

そもそもお遍路とは空海が訪れたお寺などの霊場が四国に八十八あり、そこを巡りながら現在や将来の安泰を願う旅のこと。その全行程は約1400キロとかなり過酷なものだ、だが、ここなら「四国八十八ヶ所を巡ったのとほぼ同じご利益（が得られる）」と尾上さんは話す。意外な隠れスポットにスタジオからは驚きの声があがった。

次回の放送は、

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お楽しみに！