三浦貴大が語る“俳優にとっての好感度”とは。生駒里奈の印象も:好感度上昇サプリ

公開: 更新: テレ東プラス

5月7日(日) 深夜1時35分から、 note「創作大賞」受賞作品をドラマ化した新感覚ヒューマンドラマ「好感度上昇サプリ」がスタート!(Paraviでは4月28日(金)から先行配信開始)

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出版社の営業として働く谷村雄二(三浦貴大)は、「好感度サプリ」を服用することにより、“自分に好意を持つ人間の数”が見えるように…。
地味で冴えない主人公・谷村雄二役を三浦貴大、谷村の同僚で、ライバルの彼女でもある斉藤佳奈役を生駒里奈、インフルエンサー・NORI役を久保田かずのぶが演じる。

「テレ東プラス」は、主演の三浦貴大をインタビュー! 好感度に対して思うこと、生駒里奈の印象や現場エピソードなど、話を伺いました。

僕も1日だけサプリを飲んで数字を見てみたい…でもそれが、日常的だったら耐えられない


――好感度が数字で見えるとは、実に面白い設定です。まずは、脚本を読んだ感想から教えてください。

「タイトルを見て“SFっぽい話なのかな?”と想像していましたが、意外と現代社会に起こり得るような話で。特にSNSが身近な今、フォロワーの数などが数字で表れるので、この作品をやる意義を感じました」

――三浦さんは、普段、好感度を意識することはありますか?

「ある程度は気になります。人間たるもの、やはり誰もが好かれたいと思うのではないでしょうか(笑)。人に好かれた方が生きやすいし、雄二が好感度を気にするのも分かるような気がします。僕も1日だけサプリを飲んで、人の数字を見てみたい。でもそれが、日常的だったら耐えられないとも思います。
僕は俳優なのでそこまでではありませんが、SNSのフォロワー数が仕事に直結している人を見ると、つくづく大変だなと。生きづらそうだなと感じます」

――これまで、好感度を上げるために心がけたことはありますか?

「俳優は芝居を頑張るしかありませんが、日常生活で細かいことだとたくさんあります。
例えば子どもの頃は、親に褒められたいからテストを頑張る、友達にいいヤツと思われたいから『大丈夫?』と声をかける…。そういう細かいことは、生きていく上で結構あると思うんですよ。雄二は好感度を上げるために、まず挨拶を心がけますが、そういう積み重ねが必要なのかなと思います」――好感度が見えるサプリを飲むことで、冴えなかった人生が変わっていく雄二。役を演じた感想は?

「サプリを飲む前、『今までうまくやってきた』という雄二のセリフがありますが、心の中ではそうではないと思っているんですよ。本来は、すごくフラストレーションが溜っていたけど、それを隠すために“上手くやってきた”と自分に言いきかせている。
雄二はサプリを飲んで、今まで抑えていたものがどんどん表に出てくるようになります。短い時間で変化していく姿を表現しなければならなかったので、難しかったですね」

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――同僚・佳奈役を演じた生駒里奈さんの印象はいかがでしたか?

「初めて共演させていただきましたが、すごく自然体で不思議な方だなと思いました。
僕は役を演じる際、カメラの前に立ってスイッチを入れることが多いんですよ。特に今回の役は、自分と近い部分があまりないというのもあって、役と自分を切り替えるというか…。生駒さんを見ているとあまりそういう様子がなく、どこから芝居に入ったのかわからない感じだったので、すごい方だなと思いました。あと花粉症らしく、現場でものすごく大変そうでした(笑)」

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――とろサーモンの久保田かずのぶさんも、インフルエンサー・NORI役で出演します。

「久保田さんは、台本にある5倍くらいの量をアドリブで話していて、それが全て面白いので、現場でかなり笑いました。あと、雄二がNORIさんにけなされるシーンがあるんですけど、そこは結構ヘコみました。かなり辛辣なことを言われて、それが刺さってしまったんです(笑)。ぜひ、ドラマで確かめてください!」

――雄二が“本当に大切なもの”を見つけていく物語ですが、三浦さんが日々の生活で大切にしていることがあれば教えてください。

「友達との生活です。仕事はもちろん大事ですが、普段の生活を崩してしまっては意味がない。俳優の仕事って、家でも台本を読んだり調べ物をしたり、突き詰めていくと終わりが見えなくなるところがあって。やり過ぎると、私生活が壊れてしまうので、食事をして風呂に入ったら寝る…という感じで、当たり前の生活を大切にするようにしています」

――最後に、読者にメッセージをお願いします。

「サプリを飲むと好感度が見えるようになるという話ですが、その数字をSNSのフォロワーに置き換えて見ると、内容がスッと入ってくると思います。雄二はどんどん変化していきますが、“自分だったらどうするだろう?”ということを考えながら見ていただけると、より楽しめると思います」

【三浦貴大 プロフィール】
1985年11月10日生まれ。東京都出身。映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」で俳優デビュー。ドラマ「神酒クリニックで乾杯を」(テレビ東京)、「テレビとはあついものなり〜放送70年TV創世記〜」(NHK)ほか多数主演。ドラマ「ああ、ラブホテル〜秘密〜」第2話「愛してれば、関係ない」(2023年5月26日放送、WOWOW)に出演する。

(取材/文・玉置晴子)

【第1話 あらすじ】
出版社に勤める谷村雄二(三浦貴大)は、仕事でもプライベートでも波風を立てないように日々を過ごしていた。同僚から仕事を押し付けられ、取引先からのパワハラを受ける日々を過ごす中、同僚の斉藤佳奈(生駒里奈)との会話をきっかけに自分の中の何かが切れてしまう。そしてネットで偶然見つけたクリニックに訪れ「好感度サプリ」という謎のサプリを処方されるが…。