「コンプレックスの塊だった」全世界デビューも控える俳優・アーティスト桜田通

公開: 更新: テレ東プラス

 
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ドラマ25「クールドジ男子」(毎週金曜深夜24時52分/テレビ東京系)キャストリレー連載。

第3回は、桜田通さんにインタビュー。俳優として数々の話題作に出演する一方で、5月12日(金)にアーティストとして全世界デビューが決定。桜田通さんってどんな人? 次に登場する共演者へのメッセージも。

桜田通のドジエピソード


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――まずは、前回ご登場の藤岡真威人さんから桜田さんへのメッセージをお伝えします。「通さんは“完璧な人”というイメージ。共演中にドジな部分を見つけて、みなさんにもお知らせしたい」とのことでした。

「受けて立とう、藤岡くん! この完全無欠の桜田通が(笑)。じゃあ、僕のドジエピソードをひとつ発表しますね。地方での仕事の際に、ノイズキャンセリングのイヤホンで曲を聴きながら漫画を読んでいたら………降りる駅をひとつ乗り過ごしました。非常に反省しました」

―― “完全無欠”の桜田さんには滅多にないことだと思いますが、私のような凡人には日常茶飯事ですよ(笑)

「新幹線ですよ。京都で降りなきゃいけないのに新大阪まで行ってしまって」

――新幹線ですか!それはダメージが大きい…

「しかも撮影だったので、遅れるようなことがあっては“ドジ”では許されないですから。普段のちょっとしたドジでは、あまりへこまないですが、この時は一緒に仕事をしている方々に対して非常に申し訳ない気持ちになりました」

――桜田さんにもドジな一面があるとわかったところで…「クールドジ男子」のように桜田さんご自身を「〇〇男子」と表すとしたら?

「“せっかちだけどマイペース男子”ですね。時間をかける意味があるところには大いにかけたいですが、無駄な時間が嫌いなんです。例えば、移動の時はGoogleマップで最短のルートを選ぶし、新幹線に乗るなら切符を買うために並ばなくていいスマートEXにするし。iPhoneのFace IDで開けない時にパスワードを入力するまでの間の1.5秒待つのも嫌なんで(笑)」

コンプレックスとの向き合い方


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――桜田さんが演じる“無自覚無痛タイプ”のクールドジ男子・三間貴之は、どんな人物だと捉えてますか?

「設定上では僕より年下ですが、落ち着いていて、雰囲気も人間的にも僕より大人に見えますね。顔に出ないだけで、優しい心の持ち主だと思います。三間の周りには、ずっと平和な空気が漂っていて、周りの人を不幸にしたり、誰かを困らせるようなドジではないので、そういうところに惹かれます」

――そんな三間さんのドジは社内の隠れ癒しです。桜田さんの癒しになっているものは?

「お風呂やマッサージが好きなので、癒されますね。あと、洋服が好きで、ブランドの方々にサポートしていただきながらファッション関係のお仕事をさせていただいています。お世話になっている方が、去年の僕の誕生日イベントに、大好きな台湾カステラを作って持ってきてくださったんですよ。こういう人とのつながりに癒されますね。

30代になり、いろんな方々と関わるようになって、人の優しさがより身に沁みるようになりました。20代の頃は、自分のことで精一杯で余裕がなくて、ここまで感じ取れてなかったのかもしれない。人からの優しさを受けることが癒しですし、心が温かい気持ちになります」

――桜田さんが人の優しさを“当然”ではなく“ありがたい”としっかり受け取る方だから、周りの方とも“優しさ”が循環していくんでしょうね。

「僕は自分の性格が好きじゃないんですよ。だからこそ、より良くなりたいと思っていますし、自分にとって大事な人に嫌われたくないという気持ちがあるんですよね。だから、いろんなことを繊細に受け取っていきたいです」

――このドラマの登場人物たちも、それぞれにコンプレックスを抱えています。「自分の性格が好きじゃない」とおっしゃいましたが、桜田さんにもコンプレックスが?

「外見、性格、考え方…以前はコンプレックスの塊でしたね。それが、いつからか諦めじゃないですけど、“だからこそオリジナルなんだ”と思えるようになりました。

誰かと比べての“ライバル心”も、あまり持たなくなりました。同じ姿形で、同じ人生を生きてきたもうひとりの僕がいたとしたら、負けたら悔しいですが、この世界には外見も環境も考え方も…何もかもが違う人たちが集まっているので、比べても仕方ないんですよね。“他の人とは違う個体だから、僕もこのお仕事ができている”と考えるようになって、以前ほどコンプレックスに引っ張られることはなくなりました。

それに、コンプレックスを痛感させられたつらい経験も、今思えばありがたかったりするんですよね。今この瞬間は嫌なことでも、“これもいつか意味が出てくるのかな”と思えるような、ちょっとしたポジティブさも学べましたし。

“もっと素敵な人になりたい”とか“もっと柔らかい人間になりたい”とか“もっと意志を強く持てる人間になりたい”とか日々思うことは多いですが、それゆえに周りから助けられたり、ファンの方から『通くんのそういうところが好きで応援してる』という気持ちをもらえたり。“自分で自分を認めること”と“周りの方の助けや応援”のおかげで、なんとかやっていけています」

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――「クールドジ男子」の登場人物たちもそうですが、短所が長所で、長所が短所で…というところもあって。自分でコンプレックスだと思いすぎない方がいいのかもしれないですね。

「人に迷惑をかけるのはよくないので、俯瞰で見ることも大事ですが。意外と自分が気にしてるところを、人は気にしてないことも多いので。コンプレックスを活かすというのもあるし、コンプレックスがかすむくらいに他のいい部分を伸ばすのも一つの手かなと思います」

――では最後に、今後の活動の展望や、目標としていることは?

「ずっとやってきたお芝居、ファッション、音楽という3つの軸は変わらず、より大きな渦として世の中に提供していきたいと思っています。30代になって、そのひとつひとつのレベルをもっと上げていきたい、ということに尽きますね。芝居も音楽も、常に“最新のものが一番良い”と言われたいですし、ファッションも常に新しいものを作りたい。“成長し続けたい”というのがシンプルな願いです」

【キャストリレーメッセージ】


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桜田通さん→川西拓実さんへ
「『撮影でずっとニコニコしてるから、頬が疲れちゃったんですよ。しんどいです』と言っていたけど、実は撮影以外でもニコニコしています。自分では気づいてないと思うので、『君は演技でニコニコしようとするから頬が疲れているけど、そのまんまでも十分ニコニコしているよ』と伝えたいです」

【プロフィール】
桜田通(さくらだ・どおり)
1991年12月7日生まれ。東京都出身。2005年ドラマ「瑠璃の島」にて映像デビュー。ミュージカル「テニスの王⼦様」主演に抜擢され注⽬を集める。その後ドラマ「コーヒー&バニラ」やNetflixシリーズ「今際の国のアリス」などの話題作に出演。出演映画「大名倒産」が2023年6月23日公開予定。アーティストとして全世界デビュー曲を5月12日(金)配信。5月26日(金)からZeppツアー「Dori Sakurada Debut Tour 2023 "Retrograde Satellite"」がスタート。
Twitter:@s__dori
Instagram:@dorisakurada
YouTube

hair&make 飯干美紀(SCENT OF FIG)、高橋涼子
styling:髙橋美咲

(撮影:Marco Perboni/取材・文:国川恭子)

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ドラマ25「クールドジ男子」第3話は?

第3話
大学生の一倉颯(中本悠太)は、新しいバイトの面接に緊張気味。面接を終えた帰り、以前コンビニの店員に渡されたチラシの小動物カフェに足を運ぶことに。すると、カフェの前で突然見知らぬ男性に話しかけられ、颯はナンパだと思い断ろうとするが…。ある日、二見瞬(藤岡真威人)は愛犬のさくらと公園にランニングへ。ワイヤレスイヤホンを使おうとするも、充電切れで使えず、安定のドジをやらかす。そんな瞬の目の前で派手に転んだ男の子が一人…。