特徴的な部屋の構造

調査には、さまざまな物質を通り抜ける性質を持つ素粒子「ミューオン」を使用。この特性を利用すればピラミッド内部の構造をレントゲン写真のように透視できる。巨大な建物などを損傷せずに調べられるため、ピラミッドのみならず火山などの調査法としても注目されているのだ。

今回発見された空間には現時点で何も見当たらなかったが、森島准教授は「奥行きが9メートルある。入り口付近にカメラを入れて見ているだけなので、まだ近くしか見えていない。本当に奥に何があるのか確認しきれていない」と期待を寄せる。

構造も特徴的だ。ピラミッドの通路は1メートル平行メートル程度が多いが、今回発見された空間はその倍はある。「実際に通路として使われたのか別の意図を持っているのかは今の段階ではわからない。ただ、崩れない構造の空間で、こうした構造はクフ王のピラミッドでは女王の間や（隠し部屋の）『五重の空間』にみられる」と森島准教授。仮に内部が崩れても屋根の下に被害が出にくい構造のため、重要な何かが隠されている可能性もあるわけだ。
調査チームはすでにこの高度な技術を使い、ピラミッド内に別の巨大な空間があることも発見している。クフ王のミイラが見つかる日は近いのか──。これまで番組では、クフ王のピラミッドに日本初となる中継の潜入なども行ってきたが、司会のお笑いコンビ・霜降り明星の粗品は「引き続き番組でもやりましょう」と意欲をみせた。

次回の放送は、

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お楽しみに！