<戦力外通告>を受けた人気プロ野球選手たちの現在地。多額の契約金は何に消えた?1、2軍の格差も告白:じっくり聞いタロウ

公開: 更新: テレ東プラス

じっくり聞いタロウ~スター近況㊙報告~」(毎週木曜深夜0時)。
4月20日(木)の放送は、元千葉ロッテマリーンズ・大嶺祐太と元東北楽天ゴールデンイーグルス・森雄大が、戦力外通告を受けたその後やプロ野球界の裏側などを語った!

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大嶺は、沖縄・八重山商高のエースとして甲子園で活躍し、2007年にドラフト1位で千葉ロッテに入団。入団時の契約金は推定1億円で、最速151km/hの速球を武器に1年目から1軍のマウンドに上がり、2年目にプロ初勝利を飾った。
2016年に元女優の琴菜さんと結婚。公私共に順風満帆かと思われたが、2011年に右肩、2015年に右ひじに異変を感じ、トミー・ジョン手術を受けるも、術後の成績が振るわず、去年戦力外通告を受けて引退した。

現在大嶺は、東京・神田に友人と共同でオープンした焼き鳥店「焼き鳥職人 炭」で接客業の仕事をしている。野球に没頭していたため、接客業の経験はゼロだが、時として起きる注文トラブルに迅速に対応することも。
帰宅後は、朝までパソコン作業することもあるそうで、「体力的にはしんどい。全然現役時代の方が楽」とコメント。お店にはロッテ時代のファンが来ることもあるという。

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妻・琴菜さんは、夫の引退は何となく覚悟していたとのことで、夫が1人になる時間を作らないように努め、「とりあえず忙しくさせよう!」とパソコンの使い方を教えたとか。それまでは、お願いしなければ動かなかった大嶺だが、引退後は自分から動くようになり、経営者として全責任を負うことになった今、物の見方が変わったそう。家族との時間も、より大事にしてくれるようになったという。

一方の森は、2012年にドラフト1位で楽天に入団。入団時の契約金は推定8000万円で、最速149km/hの直球を武器にし、チームからも期待されていたが、2016年に血液の流れが悪くなり、栄養が体の末端に届きづらくなる血行障害に。投手として重要な指先に痺れを感じるようになり、1軍での登板が激減。去年、戦力外通告を受けた。

森は現在宮城県で、元球団社長・立花陽三氏の紹介を受け、立花氏が経営する人気寿司店「廻鮮寿司 塩釜港」の仕入れ業務を担当。魚市場で競りを行っているが、引退から5カ月後とは思えないほど目利きの才能があるそうで、現場の人も一目置く存在。

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そんな2人の契約金の使い道はというと……母子家庭の森は、家族孝行や車の購入などにあて、大嶺は30万円ほどのタグ・ホイヤーの時計、寮で必要な電化製品、車などを購入したそう。

また、1軍と2軍の格差について、こんな告白も。
大嶺は、入団当時、支給品以外のものは自宅で洗濯をしていたが、1軍になると、何でも出せば2日後にはきれいになってロッカーに納品されたという。それは当時の監督、ボビー・バレンタイン氏の方針で、ハングリー精神を持たせるため、あえて差を付けていたそう。
森は2年目から1軍のキャンプに参加したが、ホテルの部屋はジャグジー付き! グレードの差に驚いたという。

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さらに、自身がクビを覚悟した瞬間について、森は「苦しかったですね。最後の方は…」とコメント。大嶺は「若い選手が育ってきて、自分と被るポジションの人が出てきたら『そろそろかな…』と思った」と振り返った。

大嶺は、マネージャーに「球団に来てくれ」と言われ、引退を覚悟したそうだが、森は、「来季の契約は結べません」とハッキリと伝えられたとか。