「かわいすぎる!」と話題のとまん。コンプレックスと美の秘訣を明かす

公開: 更新: テレ東プラス

 
とまんくんが演じるうにぴょがかわいくて好き!」「女装姿が美しすぎる!」とSNSで話題。個性豊かな出演者でおくる女装青春劇! ドラマParavi 「俺の美女化が止まらない!?」(毎週水曜深夜3時20分)を、好評放送中!

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「テレ東プラス」は、女の子になりたいインフルエンサー・うにぴょを演じるとまんにインタビュー。ジェンダーレス男子として注目を集める彼に、女装について、美の秘訣、ドラマの見どころなど、たっぷり話を伺いました。

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――とまんさんが演じるうにぴょは、実にキュートです。舞台となる女装カフェ&バー「スピカドール」でもアイドル的存在ですが、今回は、オーディションで役をつかんだそうですね。「女装をするドラマ…絶対に取りにいくぞ!」という気持ちで受けたとのことですが…。

「最初は何役か分かりませんでしたが、“女装と聞いたら自分がやるしかない! これまでもやってきているし、自分に勝る人はいない!” そんなで挑みました(笑)。でもまさか、全員が女装するとは思ってもみませんでした」

――女装男子がたくさん登場する、未だかつてないドラマです。

「正直撮影に入るまでは、“どうなるんだろう?”と思っていました。女装ってクオリティが大事で、それぞれ違うかわいさを持っていないといけないので、なかなか難しいんじゃないかなと。
でも、実際にみんなの女装姿を見たら、『これはイケる!』と確信しました。メイクをしたら、みんな本当に別人。現場でも、女装している姿の方が長いので、未だにすっぴんのみんなを見慣れなくて、素の姿を見ると、しっくりこないような不思議な感覚でした(笑)。でも、皆さん本当に違和感がなかったので、それはすごいことだと思いました」

――普段のとまんさんは、うにぴょとさほど変わらない?(笑)

「そうですね。うにぴょは、9.5割とまんです(笑)。最初はウィッグをつける予定でしたが、監督に『とまんはそのままでいいよ』と言われて…。衣装も普段の僕を知る人からは、『私服じゃない?(笑)』と言われるくらい違和感がなく、僕そのものだった気がします。
うにぴょは小さい頃から“女の子になりたい”という思いがあるので、女装を作りすぎていないんですよね。普通女装となると、“女性以上に女性らしく”を目指し、仕草や言葉がオーバーになりがちなのですが、うにぴょは自然。そうなると、必然的にいつもの僕に近くなるのかなと思います」

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――前回楽駆さんに取材した際、「うにぴょになったとまんさんが、とにかくかわいすぎる」と言っていました。

「実はその話を聞いた時、ものすごくうれしくて、すぐ楽駆に連絡したんですよ。でも返ってきたのは『そんなことは言っていないよ!』というツンデレな答え(笑)。
現場でも、うにぴょがめちゃくちゃかわいいシーンがあって、楽駆がスタイリストさんたちに『今まで会った人の中で一番かわいい! 家に帰ってからも、あのシーンが頭から離れなかった』と言っていたらしいんですけど、それもまったく僕には言ってくれないんです~。 ひとこと、『かわいい!』と言ってくれるだけでいいんですけど(笑)。
(阪本)奨悟や(木田)佳介くんは、『めっちゃかわいい』と言ってくれるのに、照れてるんですかね? 小学生の男子みたいだなと思いました(笑)」

――やはり「かわいい」と褒められるとうれしいですか?

「それはもちろん! 現場でもお互いに褒め合っていましたし、撮影初日はママ役を演じた丸山(智己)さんも『大丈夫かしら?』と不安を抱えていたようでしたが、本当にキレイで、所作も美しい。それを言葉にしたら喜んでくださって、さらに輝いたような気がします」

――周りの評価や褒め言葉で、より美しくなっていくものなんですね。

「褒めてもらうことで自信につながるんですよね。そうなると内側からキレイになれる。僕はそういうところも大切にしています」――そもそも、とまんさんが”美”を意識するようになったきっかけは?

「コンプレックスをカバーしたいというところから始めました。僕はコンプレックスの塊で、顔のパーツ、背が低いこと、痩せていることなど…とにかくすべてに自信がありませんでした。
そこでメイクをし、服装も派手にして、印象づけるようにしてみたんです。そうすることで、自然と自分らしさにつながっていったような…。昔の自分だったら考えられませんでしたが、今はド派手なファッションで “無敵!”と思いながら過ごしています(笑)」

――「10の質問」で答えてもらった“美の秘訣”。「悪いことを口にしない」と言っていましたが、これはなかなか難しそうです(笑)。

「難しいですよね。悪口って、良くも悪くも人をつなげるツールのような部分があるので、互いに悪口を言いながら共感して仲良くなるなんてこともあるとは思いますが、決して幸せではないし、誰かを傷つけていることになりますよね。そして悪口を言ってる人の顔って、ものすごく怖いんですよ。
なので、自分自身は悪いことを吐かないように心がけています。そうすると、苛立ちも減り、周りに悪口を言う人がいなくなって…。笑顔も増えて明るくなって、見た目でも変化が出てきたような気がします。いいこと尽くめです」

――“自分を動物に例えると?”という質問には、「ツンデレと言われるので猫」と答えていました。今回の現場でも、そう言われましたか?

「言われました。自分ではあまり気にしていませんが、ウロウロしているので“さっきまでこの人と話していたのにいつの間にか違う人のところに言って話をしている…”みたいな(笑)。僕としては、その時々で興味がある人と話をしているだけ。あと、一人でポツンとしている人を見ると、つい話しかけたくなってしまいます。ぎこちない空気が苦手で、みんなに楽しい時間を過ごしてもらいたいです。ドラマの現場では、エキストラの皆さんとも、たくさんお話しました」

――モデル、ミュージシャン、俳優と幅広く活躍されていますが、お芝居は楽しいですか?

「楽しいです! 昔から自分ではない誰かになるのが好きで、モデルや歌のお仕事も“表現する”という意味では演技だと思っています。これからもお芝居は続けていきたいですね」

――挑戦したい役は?

「美男子ではなくヴィラン(悪役)。舞台で悪役を演じる機会が多いので、映像作品でもサイコパス的な悪役をやりたいということを話しました」

――最後に、ドラマの見どころを教えてください。

「女装カフェ&バー『スピカドール』で働く男子だけではなく、訪れるお客さんそれぞれに悩みがあるので、共感できる部分がたくさんあると思います。泣いて笑ってどこかほっこりする…そんなドラマです。人間ドラマとしても楽しめると思いますので、ぜひご覧になってください」

【取材裏話】
「今日はこの服のまま、電車に乗ってきました~」と太陽のような笑顔と明るさで、元気いっぱい取材現場に現れたとまんさん。こちらの声がけにも気さくに応じ、何でも素直に包み隠さず話してくれるステキな方でした。
動画の撮影では、思わずドラマのタイトルを噛んでしまい「んー口が回らない~(笑)」と悔しがる一幕も。うにぴょとどこかキャラがかぶる? 現場で癒しの存在となり、誰からも愛される理由が分かったような気がします。

【とまん プロフィール】
1993年9月14日生まれ。宮城県出身。モデルとして活動し、ジェンダーレス男子として話題に。音楽グループ・XOXでリーダーを務め、2015年にシングル「XXX」でメジャーデビュー、2018年にグループを卒業した。
映画「十二人の死にたい子どもたち」(2019年)、舞台「滄海天記 陽炎篇」など、多数出演。
公式YouTube 

(取材・文/玉置晴子)

【第3話 あらすじ】

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大学の入学式当日、憂鬱な斉藤晴臣(楽駆)は陽キャな学生たちの中でも一際目立つ集団の中に恭平(阪本奨悟)の姿を見つける。友達と楽しそうに話す恭平の態度はどこか「スピカドール」の恋々乃の姿と違い距離を感じた晴臣は戸惑いを隠せない。そんな中、晴臣は執拗に勧誘を受ける女子をかばう男気のある原口苺美(鞘師里保)に遭遇。その苺美の笑顔に一目惚れし恋に落ちる。苺美と仲良くなるために先ずは赤面症を克服しようと恭平の友人の女子たちに話しかけようと試みるが、そこに苺美が現れ晴臣に衝撃の一言を告げる。