和食の世界大会に密着!最年少YOUが寿司に意外な食材をトッピング!優勝するのは…:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「作って!食べて!ジャンケンポン!?YOUが愛する日本の食祭りSP!」。見たらお腹がペコペコになっちゃう!?

WBC優勝に日本中が大熱狂していた頃、実はもう1つ、熱き世界大会が行われていた。それは,農林水産省が主催する「第10回和食ワールドチャレンジ」!

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料理人YOUによる和食の世界大会で、厳しい予選を勝ち抜いた6人のYOUが決勝大会に出場。栄えあるナンバーワンを決定する。

今や、海外に約16万店舗あるといわれている日本食レストラン。しかし技術の習得は難しく、「なんちゃって和食」を出しているビミョ〜なお店も…。そこで、「正しい和食を広めたい」と始まったのがこの大会。優勝すれば、日本料理のマスターシェフとして世界中から声がかかる可能性が!

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番組が注目したのは、6人の中で最年少、26歳のヤコブ・ホーラックさん。和食歴は10年。母親を手伝っているうちに料理にハマり、幼い頃からシェフを夢見ていたそう。
料理を学ぶためにアルバイトを探したところ、採用されたお店がチェコの日本食店。以来、和食ならではの"出汁"の魅力にどハマり!

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実は、この大会への挑戦は2回目のヤコブさん。1回目は全く歯が立たず予選で惨敗し、失意のどん底に。和食の道を諦めようとしたヤコブさんを救ったのは、東京都駅舎内にある予約の取りづらい和食の名店「しち十二候」の総料理長・齋藤章雄さんだった。

齋藤さんは、和食の普及にも携わる超一流シェフ。たまたま農水省の仕事でチェコを訪れた際、ヤコブさんが働く店で食事し、「和食がうまくなりたければ、日本に来なさい」と言ったそう。ヤコブさんはすぐに日本行きを決め、齋藤さんのもとで半年間みっちり修行させてもらうことに。溢れる情熱で基本から学び直したところ、めきめきと腕は上達!

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絶対に優勝して、師匠に恩返ししたいヤコブさん。しかし、決勝進出者はそうそうたる顔ぶれ。果たして、優勝することはできるのか!?そして大会当日。決勝は2日間、和食の基本が詰まった「煮物碗」と、24cm四方のお盆に前菜5品を彩りよく盛り付ける「八寸」、2種類の料理で審査。完成品の試食以外にも、味付け・調理工程・手際の良さ・キッチンを衛生的に使えているか・食材を無駄にしていないかなど、調理中から審査員がチェックにやってくる。

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まずは制限時間90分の煮物碗からスタート! 全員同じ食材を使うため、出汁や盛り付けが勝負の鍵となるが、ヤコブさんはカブの皮をトレーに乗せてオーブンへ。他のYOUたちは皮を捨てているが、いったいなぜ?

カブの皮が焼き上がると、出汁の中へ入れるヤコブさん。こうすることで甘みが出るそうで、「食材を無駄なく使い切ることも、和食にとっては大事なことなんだ」と。この姿も、もちろん審査員がチェック!

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タイムリミットまで残り15分、一番に完成させたのはヤコブさん。「かなりうまくいった。渾身の出来だよ!」と自信たっぷり!

他の参加者も個性が詰まった煮物碗を続々と完成させ、審査員がすぐさま試食。審査委員長が「10年間ずっと審査をやってきましたが、皆さんが一番素晴らしかった」と絶賛するほど、大会史上最高レベルの戦いに。

そして翌日、八寸の審査へ。煮物碗と違って食材は自由のため、和食シェフとしての総合力が試される。

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「うまくいくか不安なところもあるんだけど…」とヤコブさんが取り出したのは、ビールの原料・ホップ。

実は、チェコはホップの名産地。将来、チェコの食材を使う日本料理店を開くことを夢見るヤコブさんは、なんとブリの手まり寿司にホップをトッピング! 異色の組み合わせだが、「寿司を食べる時、さっぱりさせるためにガリを食べるでしょ?今の時期のブリは脂が乗っているから、ホップの苦みとうまく合うと思ったんだ」とのこと。

残り20分になったところで、ばたつくYOUが続出。それもそのはず、制限時間120分で5品を作るのは至難の業。しかし、ヤコブさんだけは鼻歌を歌い、なんだか楽しそう♪

そしてまたもや、ヤコブさんが一番乗りで完成! 他のYOUたちもラストスパートをかけ、こだわりと工夫が満載の八寸を作り上げた。

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ヤコブさんの八寸がこちら。目にも鮮やかで、食べるのがもったいないほど。審査委員長はホップに注目し、「ちょっと苦みがあるね。おいしい」と試食は好感触。

そして、いよいよ結果発表。師匠の齋藤さんも駆けつけ見守るなか、優勝したのは…!?

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見事、ヤコブさんが優勝! 審査委員長から「彼はチェコの食材・ホップを使ってくれて、ブリの寿司と相性が非常に良く、おいしかった」と講評を受けた。

齋藤さんと熱い握手を交わし、「本当に嬉しいし…何を言えばいいかわかんなくなっちゃった」と涙ぐむヤコブさん。「齋藤さんがここにいてくれて嬉しいです。これからも齋藤さんを驚かせられるように、和食を一生懸命勉強し続けます」と誓う。これからも、和食の道を究めてね!