授かり婚で勘当、離婚。娘と身一つで上京した母が、娘のスマホを「解約できない」理由:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

4月10日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、JR蒲田駅前で出会った、壮絶な過去をもつ女性のお家について行きました。

記事画像【配信終了:2023年4月25日(火)】

JR蒲田駅前で、花柄のマスクがお似合いの女性に声をかけました。お友だちのお店にちょっとだけ顔を出しに勝どきから来たのだとか。そこでタクシー代をお支払いして、お家について行くことに。

生まれは鹿児島で、勝どきに住んで41年になるという、せつこさん(77歳)。大学3年生の時に出産、親からは勘当され、その後、結婚するも離婚。子どもを連れて東京に出てきたというその人生は、かなり波乱万丈です。

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3DKで家賃は3万5,000円。玄関に飾られた自画像が華やかに玄関を彩っています。壁に飾られたたくさんの書や絵画はせつこさん作! さらに演歌歌手の前座で、カラオケで歌うこともあるといい、多才であることがうかがえます。

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冷蔵庫の中には、お友だちが送ってくれたという、味噌煮込みうどんがぎっしりと詰まっています。うどんがお好きなのかと思いきや「私、うどん食べないから」…。ちなみに花柄のマスクもお友だちからのプレゼント。下駄箱には蛇柄のブーツ、棚にはスリムデニム、洗濯機の中にはダメージデニムと、ファッションセンスも若々しい! お友だちに囲まれ優雅な生活を送っているように見えましたが…こちらのお家に引っ越してきたばかりの時は、お金がなくてガス湯沸かし器も買えなかったのだとか。

「ゆみちゃんが、冬だと冷たいから買ってあげるよって。娘が買ってくれたものが多いよね」と、ガス湯沸かし器を眺めながら、娘さんの自慢を始めるせつこさん。

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「ゆみちゃん」、「せっちゃん」と呼び合う、仲良し母娘の絆が強くなったのには理由がありました。

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授かり婚で娘さんを出産したせつこさん。「父は、『せつこを殺して自分も死ぬ』って言ってた。それぐらい恥だった。親にしてみれば」。勘当された後、結婚した相手とも、娘さんが小学校入学のタイミングで離婚して上京したそうです。

「駄菓子屋さんの2階に一間借りて、何もないからみかん箱でご飯を食べていた」といいます。そのご飯もお金がないので、カレーライスを作っても具は肉なしでじゃがいもだけ。カレーに砂糖を入れて甘くして食べたことも。「ゆみちゃんはスゴイ痩せてたね。状況を小さいなりにわかってたんじゃないかな。何も言わずに我慢して食べてた」。

せつこさんは昼間も働き、夜は銀座で水商売のヘルプ。「無我夢中で働いていた。でも、ゆみちゃんには寂しい思いをさせたなって思っている」と、当時を振り返ります。

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