ユニーク教育で4人に1人が東大・京大や医学部に現役合格!白陵中学校・白陵高等学校が実践する「失敗を認める教育」

公開: 更新: テレ東プラス

名門校の知られざる姿を、生徒や親、教師など、さまざまな視点を通して紐解く情報ドキュメンタリー「THE 名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東 毎週土曜午前10時30分)。「名門とはいったい何か?」常識を打ち破る教育現場に密着する。

今回紹介する名門校は、「白陵中学校・白陵高等学校」。東京ドーム2個分を超える広大な敷地! 例年、難関国公立大に多数の合格者を出し、東大・京大・医学部には、4人に1人が現役合格。その原動力となる“失敗を認める教育”に迫る。
番組は、東大理三を目指す高校3年生に密着。バレー部で活躍しながら、物理オリンピックにも挑戦する彼の次の目標は、「科学の甲子園」での全国優勝だった…。

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兵庫県高砂市。「白陵中学校・白陵高等学校(以下、白陵)」は、姫路城を望む山の麓にある。
今年で創立60周年を迎えた男女共学の中高一貫校で、全校生徒は1163人。制服はあるが、高校生になると、私服で登校できる。

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中学1年生の生徒たちは、「学習環境が整っている」「楽しい!」と、学校の魅力を元気いっぱい答えてくれた。

2023年春の大学合格実績は、国公立大学に161名(東京大学16名、京都大学16名)、そのうち39名が医学部に合格している。

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自然豊かな敷地の面積は、なんと東京ドーム2個分以上! 校門からはケヤキ並木が美しい学園道路が続き、その先の大階段を上ると、校舎が見えてくる。

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広々とした図書室の蔵書数は、約3万6000冊。多くの生徒が、自習スペースとしても利用している。

昼休み、生徒たちが猛ダッシュで向かうのは、別棟にある「生徒食堂」。

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人気メニューは「そば(姫路風)」で、和風だしに中華麺が使われている。そばとうどんは200円で、2人前でも値段は300円とコスパ最強だ!

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敷地内には寮も完備。「白陵寮」の寮生は、現在26人、そのうち6人が県外出身者だ。
3人1組の部屋の広さは14畳ほどで、寝室は別にある。中学生と高校生を分けず、学年バラバラの生徒たちが同じ部屋で暮らすが、中学1年生の生徒は「毎日が修学旅行みたいな感じ」と話し、寮生活を楽しんでいる。午後7時40分から3時間は勉強タイム。規則正しい学習習慣が身につき、寮生たちの成績アップにつながっている。
佐賀県から入学した寮生は、「学習のスピードが速いので、その分、受験に対して大きいアドバンテージになると思っています」と、白陵で学ぶメリットを教えてくれた。

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朝8時。始業前に行われていたのは、希望者が集まる勉強会、通称「朝ゼミ」。中学3年生が解いているのは、なんと大学1年生レベルの数学の証明だった。

中学1年生の「数学総合」の授業で使うのは、三角パックのチョコレート? この日の課題は「正四面体」で、“なぜ三角なのか”生徒たちが議論を始める。

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「この形に作るメリットとデメリットを考え、間違ってもいいから人前で発表することが大事」と、先生が生徒たちに語りかける。これは探究学習の基礎作りで、ある生徒は、「ミーティングをして、間違っていてもいいから答えを出すことで、自主性や協調性を高める授業だと思っています」と教えてくれた。

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毎年、東大や京大、国公立大の医学部志望者だけで、全生徒の6割を超える白陵。
高校2年生になると、希望者が参加する東京大学の見学会も。案内するのは白陵の卒業生で、生徒たちにはいい刺激になっている。

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勉強のみならず、部活動も盛んだ。医師を目指す放送部の濱邊真緒さんは、去年の「夏の甲子園」で、開会式の司会を務めた。

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競技かるた部は、創部2年で全国大会に出場。生物部は、部員数114人の大所帯で9つの班がある。生物部の活動の1つ「加古川調査」は、水質や生息している生物を調査し、その結果を学会などで発表。「日本魚類学会年会 中学生・高校生研究発表会」で最優秀研究賞を受賞した。

「失敗を恐れず、どんなことでも貪欲に泥臭くやっていく」と話す宮﨑陽太郎校長。
生徒たちは自らの興味を満たすべく自由に学び、何事にも全力投球で学校生活を謳歌している。

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東大・理科三類を目指すバレー部のエース、高校3年生の安積知史くんもその一人で、「国際物理オリンピック」へつながる大会で優良賞を受賞。文武両道の挑戦を続けている。
そんな知史くんが次に挑戦するのは、「科学の甲子園 全国大会」。白陵は、県大会を制して兵庫県代表になり、知史くんはチームを率いるキャプテンを務めている。

全国大会は、各都道府県の代表47校が筆記競技と3つの実技競技で競い、白陵が目指すのは、合計得点で決まる総合優勝。その鍵となるのが3番目の実技で、今年は、決められたコース上でカートを自動走行させる競技を行う。
知史くんは、カートのプログラム担当。自動走行の鍵を握る重要な任務だ。

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知史くんは、「科学の甲子園」に熱い思いをたぎらせていた。その理由は、中学2年で出場した「科学の甲子園ジュニア全国大会」。

「僕が問題を解く時のミスで、だいぶ点が下がったのが1個あって…」と知史くん。リベンジへの思いを打ち明けてくれた。

そして迎えた全国大会当日。白陵チームは、総合優勝を勝ち取ることができるのか―――。

番組ではこの他、東大見学、帰宅後の知史くんの様子や両親の思いなどを紹介する。

毎週土曜午前10時30分放送! 「THE名門校!日本全国すごい学校名鑑」(BSテレ東)をどうぞお見逃しなく!