木ドラ24「ゲキカラドウ2」（毎週木曜深夜24時30分）で、共演中の桐山照史さん（ジャニーズWEST）と、福本大晴さん（Aぇ! group／関西ジャニーズJr.）さん。日々、仕事と“激辛道＝ゲキカラドウ”にまい進する、飲料メーカー「ロンロン」営業促進室のエース・猿川健太と、新たに配属された鴨下晃（社長の息子！）という“先輩・後輩”役を演じる2人は、リアルでも関西ジャニーズの先輩・後輩。対談では、2人の関係性ならではの話が飛び出しました。

役柄は真逆の2人の共通点

桐山「関西ジャニーズJr.で一緒に活動していた時は、大晴はまだ学生やったよな？」

福本「中・高校生でしたね」

桐山「今回共演するまで、その頃のイメージのまま止まってたから、どんな話をしようか、どんな風に接しようかと考えてたけど、初日からすんなり話せましたね。大晴は初の連ドラレギュラー出演だって言ってたけど、全く不安なところはなくて。関西のバラエティで頑張っている力を感じました」

福本「初めての連ドラで、しかもシーズン2からの参加なので正直不安でした。でも照史くんは困ってる時に面倒みてくれる“アニキ”というイメージがあったので、照史くんに教えを請おうと決めていました。事務所のスタッフさんからは『照史について行けば大丈夫！』、メンバーの（末澤）誠也からも『照史くんやったら安心やん。いいなぁ』って言われてましたから。実際、現場では初歩的なことから教えてもらったし、何よりも照史くんがいなかったらあんなにすぐにスタッフさんと馴染めなかったと思うので、ありがたいです」

桐山「僕は、自分が関ジャニ∞さんにしてもらってきたことをしているだけやから。でも、関西Jr.には、どうしてもひいき目になっちゃいますね。“関西弁がキツく聞こえちゃうかな”とか心配することなく良いことも悪いことも言えるし、それを受け止めてくれるやろうなという安心感もあります」

――福本さんが演じる鴨下晃は、どのようなキャラクターですか？

福本「コミュニケーションが苦手で、仕事は効率重視の人です。仕事さえ上手くいけば多少相手に失礼があっても平気と考えるタイプで、情熱や人情で動く猿川さんとは正反対かもしれません。それが猿川さんの指導によってどう変わり、どう成長していくのかをしっかり見せていきたいと思って演じました」

桐山「仕事は熱量と根性スタイルの猿川とは真逆な子ですね。猿川にとっては、真逆やからムカつくし、あまりに違いすぎてどう対応すべきかと戸惑いもあると思う。桐山個人としても、しっかりムカつきました(笑)」

福本「うれしいです！ ある回で、残業中、晃が『おつかれっしたー』ってさっさと帰るシーンがあって。カット後に、照史くんが『あれムカつくわ～』って言ってくれたのが本当にうれしかったんですよ」

桐山「いや、本心やから(笑)」

福本「ありがとうございます！(笑)」

桐山「真逆やからこその2人の掛け合いは注目やと思います。猿川が何言っても響かへん晃っていう、このバランスは面白いですね。」

福本「お互い相容れない感じから始まって、徐々に距離が縮まっていくところは、監督と相談しながら丁寧に演じているので見て欲しいです」

――猿川と晃のキャラクターは真逆ですが、桐山さんと福本さんは？

桐山「真逆…ということはないと思いますよ。共通点も結構あって。こう見えて、僕、プライベートはわりと静かなんですよ(笑)。大晴もそうやろうなって思って聞いてみたら…」

福本「そうです！」

桐山「僕の勝手なイメージですが、関ジャニ∞の丸山隆平くんもそういうタイプな気がしています。仕事とプライベートをキッチリ区別していて、みんなの前ではパーッと明るくするから、1人になるとHPがなくなってシュンとなるっていう(笑)。ちなみに丸山くんも僕も大晴もグループでのメンバーカラーがオレンジで、これって“オレンジあるある”なのかなって」

福本「僕もそういうタイプです。本当に“オレンジあるある”かもしれないですよね(笑)」

桐山「あと共演してわかったのが、大晴は年上のスタッフさんにすごくかわいがってもらえるタイプ。大晴がいない時も『大晴が～』と話題にあがることが多いんです。僕も昔から現場でたくさんかわいがっていただいたから」

福本「それも、照史くんがスタッフさんに馴染ませてくれたからで、本当にありがたかったです。他にも、話すことと食べることが好きなところも似てますね」

桐山「たしかに(笑)」

福本「照史くんや促進室の皆さんは、本番ギリギリまでずっとしゃべってるんですよ。しかも、ものすごい勢いで。それが本番になると急に切り替わって、カットがかかるとまた猛烈な勢いでしゃべり出して…この切り替えにビビりました(笑)」

撮影の合間に2人でランチ

――桐山さんのインタビューで、福本さんが“カメラが回ってないところで辛い物を食べて、汗まみれになってメイクさんに迷惑をかけた事件”のことをうかがいました（笑）。福本さん、あの時の心境は？

福本「撮影が始まったばかりで、まだ晃は激辛料理を食べることがあまりなかったんです。せっかく『ゲキカラドウ』に参加できたのに…“早く激辛料理を食べたい！”と、憧れみたいな感情になっちゃって(笑)」

桐山「みんな美味しそうに食べてるからな(笑)」

福本「それで撮影とは関係ないところで、撮影に使ったお菓子をちょっとつまんだんです。そしたら周りがビビるくらい汗をかいてしまって…」

桐山「撮影と関係ないところで1人で汗だくになってて、『えー！』って。めちゃくちゃおもろかったな(笑)」

福本「慌ててメイクさんに直してもらいました。僕の汗のせいで撮影が遅れるかも…って、心の中はひやひやで。あれは反省しました…」

桐山「促進室チームの平田満さんとかがおもしろがって、『これ食べなよ』って辛いお菓子を大晴に勧めるんですよ(笑)」

――こういうところからも年上の方にかわいがられる感じ、わかりますね（笑）。他にも、印象的だったことはありますか？

福本「クランクアップの日にめちゃくちゃ雨が降っていたのが印象に残ってます」

桐山「しかも超寒かった！」

福本「羽織っていたベンチコートもびしょ濡れで、震えながら『なんで最後にこんな…』と思いながらクランクアップしたのは忘れられないです。普通に終わるより何倍も強烈な思い出になりました」

桐山「ロケが多いからな。でも、そのおかげで、撮影現場の近くに美味しそうなお店があると、大晴と食べに行ってました。お昼時だから混んでいて、午後の撮影ギリギリに帰ってきてものすごいバタバタするっていうのが恒例に(笑)」

福本「時間がなくてテイクアウトして車の中で食べたこともありました」

桐山「あったなー。うどんなら早く食べれるかと思って入ったら激混みで、結果テイクアウトになったやつな。今思えばそれも楽しかったな」

――桐山さんは激辛好きですが、撮影で辛いものを食べるからと、合間の食事では辛味を抑えたりするんですか？

桐山「特に気にしていなくて、あえて外したり、あえて選んだりもしてないです。そもそも普通に食事している分には“激辛”に当たることはまずないので」

福本「そうですね。合間の食事で辛いものを食べた記憶はないです」

桐山「味ではなく、食べる量は気にします。事前に撮影スケジュールを確認して、いっぱい食べる日は食事を制限しておきます。そういえば、午後から食事シーンがある日に、昼食に2人でラーメンを食べに行った時、大晴が『替え玉していいですか？』って言ったことがあって。さすがに止めました(笑)」

福本「『これからめっちゃ食うから止めとけ！』って(笑)。止めてもらって助かりました」

桐山「劇中で食べたものは、どれも美味しくて。いろんな種類の激辛料理が出てくるので、ぜひ楽しみながら観てください」

（取材・文／伏見香織）

桐山さん＆福本さんが初共演に、木ドラ24「ゲキカラドウ2」（毎週木曜深夜24時30分）第2話は？

第2話「辛口鉄工所と激辛ロングトッポギ」
「ロンロン」大阪本社から本社のエースであり、猿川（桐山照史）の同期の美優（土村芳）が東京支社・営業促進室に異動してきた。美優に対抗心を燃やす猿川は難易度“7辛”の「鬼平工業」へ営業を試みるも、強面な社長・鬼平（小沢和義）に一蹴されてしまう。なんとか猿川は社長に気に入られようとするが、美優の想定外の行動が鬼平の逆鱗に触れてしまう。そんな中、歓迎会で激辛ロングトッポギを食べていると予期せぬ事態に…！

【プロフィール】
桐山照史（きりやま・あきと）
1989年8月31日生まれ。大阪府出身。2014年4月「ええじゃないか」でデビューしたジャニーズWESTのメンバー。関西ジャニーズJr.時代から、「ごくせん 第3シリーズ」（日本テレビ系）などドラマや映画に出演。2021年1月期放送の「ゲキカラドウ」（テレビ東京系）で初の連ドラ単独主演を務め、ドラマ「逃亡医F」（日本テレビ系）、舞台「赤シャツ」（2021年）などにも出演。「ヒルナンデス!」（日本テレビ系）レギュラーなどバラエティでも活躍。

福本大晴（ふくもと・たいせい）
1999年10月16日生まれ。大阪府出身。関西ジャニーズJr.内ユニット、Aぇ! groupのメンバー。ドラマ「年下彼氏」、「ジモトに帰れないワケあり男子の14の事情」（ともに朝日放送）、舞台「青木さん家の奥さん」（2021年）などに出演。関西で放送の情報番組「おはよう朝日です」（朝日放送）、「あさパラS」（読売テレビ）にレギュラー出演中。