ドッキリじゃなかった!?「偉人みたいでうれし~」クロちゃんの人生をドラマ化!

公開: 更新: テレ東プラス

ワワワワワァ~♪ 快進撃が止まらない! 恋愛リアリティ企画で10年ぶりの彼女をゲットしたかと思えば、3月に上梓した「日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる!クロちゃん流モンスターメンタル術30」(徳間書店刊)は重版決定。ついには自身のフィギュアも発売される、お笑いトリオ 安田大サーカス・クロちゃんの半生がドラマ化!?

Paraviオリジナル 人生ドラマ劇場「クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~」は、動画配信サービス「Paravi」にて3月22日(水)より独占配信! 果たしてどんなドラマになるのか? クロちゃんを直撃しました。

元カノまで!?驚異の取材力

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――まずは、民放公式テレビ配信サービスTVerの「TVerアワード2022」特別賞(SNSで「TVer見てね」と投稿した数が芸能人第1位に)受賞、おめでとうございます!

「ありがとうございま~す! まさかの受賞でした。SNSでは大炎上した面もありますけど(笑)、好きなことをやり続ければ報われるな~って思いました。『クロちゃんずラブ』もジャンジャン宣伝しまーす」

――クロちゃんのTwitterフォロワーは約76万人。今やトップインフルエンサーの一人ですし、「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の恋愛リアリティ企画「モンスターラブ」などでも大注目。「今、キテるな!」と感じますか?

「いいえ~、そんなそんな! でも、人生って分からないものだな~とは思います。本当はアイドルをやりたくて上京して、なぜか芸人をやっていることもそうですし、つい最近まであんなに嫌われてたのに、こんなふうに取り上げていただくこともそうですし。今回のドラマ化もそう。芸能界で23~24年やってますけど、本当に分かんないですね。今もちょっと信じられな~い!」

――本も売れてフィギュアにもなって、今度はクロちゃんの半生がドラマ化。最初ドッキリかと思いませんでした?

「それが、『とうとうキタ~!』『ドラマ化!? 偉人みたいでうれしいー!』っていうのが最初の感想でした。で、ドラマのスタッフさんからたくさん取材されて、子どもの頃のエピソードからいろいろお話しして。そこから1ヵ月半~2ヵ月の間、音沙汰がなかったときは『あれ!? ドッキリかも...?』って急に不安になったんですけど、すぐに連絡があったので安心しました~」

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――ドラマの資料によれば「クロちゃんを丸裸にするべく、本人及び周辺者にインタビューを重ね、彼のこれまでの恋愛を中心に、生まれてからこれまでのすべてを調査したところ、驚くべきエピソードが多数あがってきた」とのこと。

「高校のころ生徒会長に立候補して姉妹校にも出向いて演説したとか、基本は自分のカッコいいエピソードをお話ししたんですけど。えっ、それ採用されてないの!? たぶん僕がしゃべった話ではラチが明かないと思ったのか、ウソついてると思ったのか...ウチのマネージャーとか周辺にも取材してましたね。"クロちゃん三銃士"と呼んでいる親友のたかみな(高橋みなみ)、サンミュージックのマネージャーさんのディスコイ、(お笑いコンビ)ワンワンニャンニャンの菊地(優志)にも事情聴取したみたい。そんなに僕、信用ないかな~」

――(笑)、ウソつきで、すぐに恋をして...脚本を拝見すると昔から変わらないんだな~と思いました。

「えっ! それってカッコいいエピソードは全カットで、変なところだけ使ってるんですよ~。ウソもついてはいましたけど、本当は点数が悪かったのに親には100点取ったって言うとか、かわいいものだったし、別に恋したっていいじゃないですか~?」

――物語は、高校時代から始まる全5話。著書にも書かれていた「他罰的思考」(人のせいにする=自分が生きやすくなる)は、この頃すでに?

「そうですね。今は"鋼のメンタル"とか言われてますけど、小さいときは誰よりも心が弱くて、そういう自分に耐えきれなくなって、小学2年生のときに『そうだ、人のせいにしよう!』と思ったんですね。そうすれば誰にも迷惑をかけずに自分が幸せになれるかな~って」

――"嘘のようで本当"のドラマとのことですが、描かれていることは、ほぼほぼ事実なんですか?

「僕にあれだけ取材したんだから、ほぼ事実だと思いますよ~。ホント、ビックリするくらいの取材力で。元カノにも取材にしたんですって! 僕が知らないだけで、ほかの人にもたくさん取材したんじゃないかな。ココのスタッフを敵に回すと怖いな~って思いました(笑)」

クロちゃん役は野村周平さん!?

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――のちのクロちゃんこと主人公・黒川明人には、なんと、まさかの野村周平さんが。

「チョット! 『なんと』とか『まさか』とか、いろんなの付けすぎ!!」

――(笑)、でも最初は「まさか」...と思ったのですが、野村さんとクロちゃんの顔が半々になっているポスターを見ると案外、似てますよね?

「ね、そうですよね?(うれしそう) 野村くんってイケメン俳優さんだから僕の、この感じをやれるかな~と思ったんですけど、ホントそっくりで。ポスターもゴッツイ昭和のプロレスラーとシュッとした平成~令和のプロレスラーががっちゃんこした感じだったので、これはドラマも期待できるぞ~と思いました」

――野村さんに演技指導はされたんですか?

「僕の代名詞だから『ワワワァ~♪』は最初に教えました。あと陣中見舞いで撮影現場を訪ねたときに、僕が幼少期からやっている"ビッグサンダーウェーブ"という必殺技を指導をさせていただいて。第1話に出てくるんですけど、左手で真空状態を作って...(長いので割愛!)みたいな」

――特徴的なソプラノボイスは?

「野村くんが『クロちゃんの声って難しいですよね?』って聞いてきたんですけど、ずっとこの声だから教えられなくて。そうしたら本番前に『あーあー、クロちゃんです!』って発声練習して、声を真似て演じてくれていました。それをやらないと自分の中に入ってこないらしくて、カットがかかるたびに『クロちゃんです!』って言ってから本番に臨まれてましたね(笑)」

――伊原六花さん、田鍋梨々花さん、川津明日香さん、佐野ひなこさん、松井愛莉さんと、毎回、明人が恋するヒロインが登場しますが、これはクロちゃんの意向あってのキャスティングなんですか?

「スタッフさんが取材をして、『こんな感じの女の子かな?』って想像して決めてくれたんだと思うんです。でも、こんなにカワイイ女優さんばっかキャスティングするんだったら僕が僕を演じればよかった~。女優さんと距離感近いシーンとか野村くんと入れ替わっても分かんないと思って監督に相談したら、苦笑いしてどっか行っちゃいましたけど!(笑)』

――しかし、昨年末から10年ぶりの彼女はできるし、半生がドラマにはなるしでいいことばかり。ちょっと怖くありません?

「(即答で)全然! 僕の人生、今までマイナスだと思っているんで、取り返し足りない。ご飯を食べてSNSにアップするたびに『嘘つけ!』とか『本当は米、食べてるだろ~!』とか、毎日のように罵詈雑言を浴びせられてるので、全然足りないくらい」

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――ともあれ、ドッキリではなく、ちゃんとドラマとして配信されます。今どんな心境ですか?

「最初はドラマだし、主演は野村くんだし、出川哲朗さんみたいに(嫌いなタレントから好きなタレントに)裏返るタイミングなんじゃないかな~って期待していたんですけど、今はどう転ぶかな...って、なってきて。当時は、僕は『楽しい!』って思っていたけど、周りはどう思ってたのかな...って。みなさんがどう思うかは蓋を開けてみないと分からないです」

――気弱で周りとちょっとズレていた黒川明人少年に、今のクロちゃんから何と声をかけますか?

「うーん、でも周りとズレてはいたけど人の目を気にしない子ではあったから、素直にそのまま大人になってほしいですね。明人~、自分に嘘をつかず成長してね!」

――ドラマでは少年から青年時代が描かれますが、振り返って後悔はないんですか?

「ないですね(キッパリ)。ただ...ウソをつくときは、もっとバレないようにしたい! 今だったら上手く隠ぺいできる自信があるから、今の頭脳があればな~とは思います」

――(笑)、最後にドラマをご覧になる読者にメッセージを!

「『クロちゃんずラブ』を見ていただいたら僕がどんな人間なのか、どう生きてきたのかよーく分かると思います。そして、恋する明人と一緒の気持ちで見て欲しいです。さあ、みんな、キュンキュンするしんよ~!」

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クロちゃんの全てがわかる!...かも!? Paraviオリジナル 人生ドラマ劇場「クロちゃんずラブ~やっぱり、愛だしん~」は、動画配信サービス「Paravi」にて、3月22日(水)夕方6時より第1話(無料)&第2話の独占配信スタート! 3月23日(木)第3話、3月24日(金)第4話、3月25日(土)最終話を配信。

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また、ドラマ本編と合わせて毎話にスタジオパートも収録。クロちゃんをはじめ、小峠英二(バイきんぐ)、藤本美貴、高橋みなみの4人が、本編も視聴しながらリアルな感想トークを。こちらも合わせてお楽しみください。

(取材・文/橋本達典)

【プロフィール】
クロちゃん
1976年12月10日生まれ。広島県出身。2001年4月に団長安田、HIROと「安田大サーカス」を結成。スキンヘッド、強面には似合わないソプラノボイスが特徴。「水曜日のダウンタウン」(TBS系)でみせたモンスターキャラも注目を集める。ほか「レンタルクロちゃん」(中国放送)、「アッパレやってまーす!月曜日」(MBSラジオ)、「クロちゃんとクルーちゃん」(ABEMA)、「クロちゃんねる」(YouTube)など大活躍。3月に上梓した「日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由 今すぐ真似できる! クロちゃん流モンスターメンタル術30」(徳間書店)が大ヒット中。