クリスマスの夜、涙ぐむ父の背中をさする気丈な小学生。親子で乗り越えた「一番つらかったこと」:家、ついて行ってイイですか?(明け方)

公開: 更新: テレ東プラス

2月27日(月)に放送した「家、ついて行ってイイですか?(明け方)」(毎週月曜深夜)では、JR赤羽駅前で出会った仲良し父娘のお家について行きました。

2022年12月24日のクリスマス・イブの夜。クリスマスディナーで焼き肉を食べてきたばかりという親子に取材をお願いすると...「え、それ親子バージョンもあるんですか?」とお父さん。部屋が片付いていないらしく「(掃除するのに)10分でいける?」と問いかけるお父さんに「頑張れば!」と娘さんが応じてくれて、無事交渉成立しました!

さっそくタクシー代をお支払いするかわりにお家について行きます。ひできさん(52歳)と2日後に11歳になるという娘・ののちゃんがタクシーに乗り込みます。すると、ののちゃんがタクシーの運転手さんにテキパキと道案内。降車する時も「ありがとうございました」としっかりとご挨拶。その礼儀正しい姿には番組スタッフも感嘆します。

20230301_homeii_02.jpg
3LDKで家賃12万円。壁一面に、ののちゃんの習字やこれまでに作った作品が飾られています。棚の上には家族の写真が。ひできさんが、まだ幼い頃の娘の写真を見て「この頃は、むっちゃ可愛かった」と言うと、「やめてよ。(今が)可愛くないみたいな」と、ののちゃん。「可愛くないとかは言ってない」「絶対、遠回しに言ってるじゃん!」と、親子のほほえましい会話が続きます♪

20230301_homeii_03.jpg
料理は得意ではないというひできさんですが、基本は自炊。ちなみに、前日のメニューは「ガーリックステーキ」。先ほども焼肉を食べた帰りだったような...? 「焼いて何とかなるので肉がほとんど」なのだとか。

20230301_homeii_04.jpg
冷蔵庫の中を見せていただくと、上のほうに湿布薬など薬が入っています。「カミさんが冷やしたほうが効くといって入れていた。その名残が」と、ひできさん。「2年ちょい前に亡くなってまして」...。

妻のけいこさんは、ののちゃんが小学3年生の時に他界。享年46。発症から亡くなるまで1年あまりと、急なお別れでした。「めっちゃ面白い人だったよね。毎回ドアで小指をぶつけてた」と、ののちゃんが楽しそうに生前のママの話をしてくれます。

家事はけいこさん任せだったそうで、「何曜日に何のゴミを出すかもわかってなくて『あれ忘れてたな』ってイライラしたり」と、ひできさんはけいこさんの入院当時を振り返ります。

今では家事全般をこなすひできさんを見て、「すごいと思っている。めちゃくちゃ色々やっているから」と、ののちゃん。そんな娘の言葉に、ひできさんは「本当かな~?」と照れながら「ありがとな」とボソッと応えます。

20230301_homeii_05.jpg
ののちゃんがママと一緒に寝ていたという寝室を見せてもらいました。クローゼットには、けいこさんの服がそのまま入っていました。「(ののちゃんが)着られる年齢になったら、着たいものがあれば」(ひできさん)。冷蔵庫の中にあった薬をはじめ、あちらこちらにけいこさんの名残があるのは「急になくすと寂しいかな」との理由からだったのです。