さよならシャンシャン、ありがとう!てへぺろ、壁ドン、でんぐり返し...かわいい姿を大公開

公開: 更新: テレ東プラス

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東京・上野動物園生まれの人気者、ジャイアントパンダのシャンシャン(5歳)が、2023年2月21日(火)、中国に返還されました。

返還の様子が連日、テレビやネットなどで報道され、中国外務省の報道官が「皆さん中国に会いにきてください」と公式にコメントするなど社会現象になりました。経済効果は600億円以上で"WBC(ワールドベースボールクラシック)超え"と試算する報道も。

一体なぜシャンシャンはそんなに人気があるのでしょうか? 「テレ東プラス」では、発売直後に重版がかかり好評発売中の「パンダ自身5頭め シャンシャン自身」(光文社刊)の協力を得て、シャンシャンの魅力を深堀りしていきます!

日本生まれのパンダ"シャンシャン"

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シャンシャンは、2017年6月12日、東京・上野動物園で誕生。上野動物園で29年ぶりに順調に育ったパンダの赤ちゃんでした。2012年に自然交配で初めて生まれたシャンシャンのお兄さんは生後6日目に亡くなってしまい、その後、約5年を経て誕生したシャンシャンは待望の赤ちゃんだったのです。

上野動物園の飼育員さんやスタッフの方々の懸命なサポートによって、シャンシャンはすくすく成長し、生後約6ヵ月にお披露目された時は、日本中がそのかわいさにメロメロになりました。観覧募集には約40倍の応募が殺到し、一般観覧になっても1時間待ちは当たり前の大人気。1歳半になってママと離れる時も、ファンの人たちが泣きながらシャンシャンのひとり立ちステップの日々を見守っていたことも話題になりました。

昨年の5歳の誕生日には、お祝いをしようと大勢の人がかけつけ、4時間待ちの大行列に。あまりの人気ぶりに、当初は2歳で中国への返還が決まっていましたが特別に延期が決まり、その後はコロナによって4回延期になりました。

そして、ついに昨年11月、コロナの感染状況も収束を迎え、またシャンシャンも繁殖の適齢期になったということで、中国へ返還されることが決定。5年半見守ってきたファンの人たちが返還反対の署名活動をするなどの様子も見られました。

シャンシャンの双子の弟妹、シャオシャオとレイレイもかわいく成長中ですが、「シャンシャンのかわいさは別格」というファンの人たち。その魅力はどんなところにあるのか? 様々な角度から検証していきます。

シャンシャンの魅力解剖

【シャンシャンの魅力1】お披露目でぶりっこポーズ

20230228_shanshan_03.JPG撮影:日本雑誌協会代表取材

こちらは、2017年12月、シャンシャンが報道陣にお披露目された日の写真。ピンク色に染まった産毛が何とも愛らしい!

ジャイアントパンダの赤ちゃんは、"ママに舐められて、その唾液によって毛がピンク色に染まる"と言われていますが、これほど濃いピンク色なのはとても珍しい! それだけ、ママのシンシンに舐められて愛情をたくさんもらっていた、ということがわかります。

この頃からカメラマンに向かってぶりっ子ポーズを見せていたことからも、将来大物になる予感を抱かせました。

【シャンシャンの魅力2】ママ大好き♡

約1歳半まで、ママのシンシンと一緒に過ごしていたシャンシャン。寄り添ったりじゃれ合ったり、二頭だけの生活はとても濃密なものでした。上野動物園の公式動画で配信された"シャンシャンがママを膝カックン"の様子は再生回数1000万回を超え、「美しすぎる膝カックン」として有名に!

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20230228_shanshan_05.jpg撮影:aiさん

大好きなママのマネをしたり追いかけまわしたりする姿ももちろんかわいいですが、ママに絡みすぎて足蹴にされる姿も、「愛らしくて人間みたい」と親近感が湧きました。

20230228_shanshan_06.jpeg撮影:aiさん

【シャンシャンの魅力3】お転婆シャン
"お転婆シャン"と言われるほど、活発でいろんなことをして楽しませてくれたシャンシャン。摩訶不思議な行動やポーズをしたりするなど、そのユニークさも最大の魅力。

20230228_shanshan_07.jpg撮影:高氏貴博さん

毎日上野動物園に通ってパンダを撮影しているカリスマ的存在の"毎日パンダさん"こと高氏貴博さんは、こんな瞬間を撮影。食事中で「どうもすみません」!?

20230228_shanshan_08.JPG撮影:高氏貴博さん

しっかりカメラ目線で「てへぺろ♡」 まるで人間みたい!

20230228_shanshan_09.jpg撮影:ぞっちさん

シャンシャンラバーズ・ぞっちさん撮影の、お得意のでんぐり返しポーズもシャンシャンならでは。

他にも、突然、櫓の下を高速で何回もくぐったり、おやつの入った麻袋をブンブン振り回したり、急に走り回って転んだり...目が離せないほどのお転婆ぶり。

頭が真っ平らなので「まっ平らシャン」と言われていましたが、幼少期から逆立ちが大好きだったので、「そのせいで頭のてっぺんが平らになったのでは?」との推測も!?

【シャンシャンの魅力4】美形の黄金比率+下ぶくれの愛らしさ

「美形の黄金比率」と言われるほどかわいい顔のシャンシャン。

20230228_shanshan_10.JPG撮影:いずっちさん

こちらの写真は2歳の頃。美しいけれど、下ぶくれの輪郭なので、親しみやすさがあり、「かわいい」と愛されてきました。

【シャンシャンの魅力5】ファンサにメロメロ

なんといってもすごいのがファンサービス。ファンの方々はもちろん、上野動物園の教育普及課長・大橋さんも「シャンシャンはサービス精神満点ですから」と語ったほど。

中国返還前の2月19日(日)最終観覧の時も、普段は寝ている時間なのに頑張って起きていて、竹やりんごを食べたり、ファンの人たちに目線を送るなど、様々なかわいい姿を披露して観覧者たちを喜ばせていました。

20230228_shanshan_11.jpg撮影:ziccoさん

シャンシャンのファンサを見事に表しているのが、この写真。足腰を鍛えるトレーニングの一環として、飼育員さんがシャンシャンの部屋のガラスに大好物のりんごを張り付けることがあります。りんごを食べるためシャンシャンが立ち上がった貴重な瞬間は、"壁ドンシャン""おりんごシャン"などと呼ばれ、シャンシャンの観覧は一層盛り上がりました。

20230228_shanshan_12.jpeg撮影:ziccoさん

壁ドンからの...!? 究極のファンサ!

20230228_shanshan_13.JPG撮影:noritama.11さん

パンダグッズ販売やガチャも人気の「パンダ自身フェス」(2022年10月開催)でお客さんをお出迎えした、こちらの"ハイタッチシャンシャン"も話題になりました。

5年8ヵ月、上野動物園で大勢の人たちを笑顔にして楽しませてくれたシャンシャン。2月19日(日)の最終観覧日は、応募総数が6万人を超え、倍率は24倍。16時からの最後の観覧は70倍の倍率となりました。

抽選に当たったラッキーな人の中には、「公開初日にも当たって、最終観覧にも当たりました。シャンシャンを見に来るのが定番のデートコースだったんです。当初、結婚は考えていませんでしたが、シャンシャンに後押しされて結婚しました」と旦那様と一緒に来園していた方も。また、パンダのペアルックを着た仲良し母娘は「シャンシャンが好きになってから、いつも一緒に行動しています。それまでは全然別行動だったんですけど(苦笑)」と感謝。シャンシャンは、人を笑顔にするだけでなく、人と人との縁も結んでいたんだな...と思うと胸が熱くなりました。

本当に特別で偉大な存在だったシャンシャン。中国でもシャンシャンらしく、明るくお転婆なまま幸せに暮らして欲しい、と切に願っています。

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「パンダ自身5頭め シャンシャン自身」1300円(税込)(光文社刊)は好評発売中!
幼少期から5歳までの成長記録から、ママとの仲良し写真、カラスの親友"カ太郎"とのショットなど、シャンシャンの写真が約800枚掲載。黒柳徹子さんや遠藤憲一さんからのメッセージも!

3月1日(水)~7日(火)東京・松坂屋上野店にて「パンダ自身フェス」開催! 「シャンシャン大好きセット(クッション、ティーカップ&ソーサー、パンダ自身5頭めの3点セット)」の受注販売の他、毎回大好評のガチャは、新作のエコバッグが登場! 三省堂書店アトレ上野店では、ミニクッションクリーナーのガチャを開催中。

また、関西では、紀伊国屋書店グランフロント大阪店(3月6日まで)、紀伊国屋書店天王寺ミオ店(3月7日まで)もキーホルダーとミニタオルのガチャを開催中。

(取材・文/竹島泉 写真提供:パンダ自身5頭め シャンシャン自身)

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