通うこと600回以上!レトロ自販機マニアが推す”自販機めし”No.1は?:YOUは何しに日本へ?

公開: 更新: テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは「絶体絶命!大ピンチからの大逆転 ナウなヤングもおったまげ~SP」。笑いと人情あふれる95分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?

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羽田空港で声をかけたのは、米軍基地で通訳として働くアメリカ合衆国出身のダニエル・リースさん(46歳)さん。実は2歳から12年間、日本の幼稚園と小学校で学んだ日本育ちだ。帰国してからも日本が忘れられず、12年のブランクを経て再来日し、職に就いたという。

そんなダニエルさんの趣味は、昭和レトロなもの。6年ほど前から、神奈川県相模原市の『中古販売機コーナー』にもハマっているという。それはいったい...。

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そこでは、昔懐かしい瓶コーラの自販機も稼働しているそうだ。甘みといいシュワシュワ感といい、だんぜん缶コーラより美味しいという。コックさんが描かれたハンバーガー(チーズバーガーは280円)も推し。「こういう古い自販機があるだけではなくて、その数に驚くと思います。ぜひとも行ってほしい。行ったほうがいい。行かないと損するような感じ」とまで推され(笑)、いったんインタビューは終了した。

...しかし、やっぱり気になる。というわけで後日再会し、現場を案内してもらうことになった!めでたく案内&密着決定! 昭和の大ヒットRPGゲーム『ドラゴンクエスト』のTシャツがお似合いのダニエルさんとともに、自販機の聖地へGO!

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ダニエルさんの車に乗せてもらうと、昭和21年発売の大ヒット曲『リンゴの唄』(並木路子)が流れている。昭和レトロな歌も大好きなのだ。名曲を聴きながら10分ほど走ったところで、件のスポットに到着。担当Dは、自販機の数にビックリ。

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さっそく大量の自販機の中から、推しを紹介してもらおう。

まずは『昔のタバコの自販機』。今はタバコに見立てた駄菓子がラインナップされている。『セブンアップの自販機』もレアだ。ボディの真ん中の大きなダイヤルを回し、ドリンクを選択する"ダイヤル式飲料自販機"は他にはない。

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次に推したのは、調理時間27秒でアツアツの美味しいカレーが食べられる『川鉄カレー自販機』。昭和55年に製造中止になり、日本に1~2台あるかどうかのレア自販機だ。

注文してみると、27秒後に取り出し口から盛り付けされたカレーが出てきた。感激していると、「中にレトルトパックが入ってるんすよ。ご飯と別々にあるんですけど、注文すると温めてあるレトルトパックを切って、ドバっとかけて出てくる」と、機械の中身まで解説してくれた。なるほど~!

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このコーナーは、レトロ自販機集めが趣味だった中古タイヤ店の社長・斎藤さんが、タイヤ交換を待つお客さんのために2016年から設置を開始。当初は5台だけだったが、「お客さんが喜んでくれるんで、もうちょっと増やそうかなって。だんだん増えていって...」と明かす。

現在の台数は、食べ物だけで約70台。レトログッズとの合計は109台(日本最大)にも! おかげで休日には約1000人が来場する聖地になった。自販機のチャーシューメン(400円)をすするファンたちは、「昔の給食みたいな感じが良いんだよ」と絶賛。いまや本業より自販機の売り上げが上回ってしまったそうだ。

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実はダニエルさん、6年前から3日に1回のペースで、すでに通算600回以上も来店しているという。そんな太客が「これだけのために来る時もあります。それくらい大好き」と言い切るイチ推しの自販機とはいったい...?

それは『きつねうどんの自販機』(300円)!うどんを美味しそうにすすりながら、「一番ヤバいのがお揚げなんですよ。スゴく汁を吸ってるんで、スゴく美味しいんすよ」と、1分で完食した。

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レトロ自販機にハマった理由を聞いてみると、2~12歳まで古き良き昭和の日本で育ったダニエルさんは、かつて市民プールやゲームセンターに、こんな自販機があったと振り返る。4人きょうだいで小遣いを集めては、カップ麺を買ったりした。「昔の思い出がよみがえる感じで、よく来るようになりました」と昔を懐かしむ。34歳で再来日したダニエルさんにとって、ここは少年時代の思い出に浸れる場所。時にはコインゲームで10円玉詰まりにあうが、それも醍醐味だと笑った。

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「気分がすぐれない時とか落ち込んでる時とか、ここに来ることで忘れられる。自分にとっての落ち着く場所」と、目を細める。その後もカップラーメンやチーズトースト、瓶コーラなど全11品(計2,180円)を見事にたいらげた(笑)! 満腹になったところで、密着も終了だ。

「このまま繁盛していただいて、もっともっとレトロ自販機を増やしていただいて、私もそれを支えるためにも頻繁に来て、お金を落とさせていただきますので、社長がんばってください!」と、最後にエールを残した。ダニエルさん、これからも古き良き日本を楽しんでね~!