親孝行！20歳の女子大学生が往復6時間の遠距離通学！：所さんのそこんトコロ！

金曜夜9時からは、ゲストに中島裕翔（Hey! Say! JUMP）を迎えて「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ！」【開かずの金庫から小判が出た豪商が残した埋蔵金を探せ】を放送。

「テレ東プラス」では、12月9日に放送された番組の中から、「驚きの遠距離通学なぜそんな遠くから通っているんですか？」の内容をプレイバックします。

リポーターの吉住がやって来たのは、東京・練馬区。こちらの山本さんが、驚きの場所から通っています。

夜6時過ぎ、帰宅開始。突然降り出した雨の中、歩いて江古田駅へ向かいます。
西武池袋線の各駅停車で終点の池袋駅へ。湘南新宿ラインの小金井行きに乗り換え、荒川を越え、埼玉県に突入。大宮駅で下車すると、乗り換えの前にコンビニに寄り、わかめごはんを購入。帰宅にまだまだ時間がかかるため、ここで小腹を満たします。

高崎線の籠原行きに乗り、本日2度目の終点、籠原駅で下車。同じ高崎線の高崎行きに乗り換えます。大宮駅からの高崎線は、夜間は籠原止まりが多く、さらに北上するなら籠原で乗り継ぎをしなければいけません。
籠原駅を出て20分、神流川を渡って今度は群馬県に突入しますが、車内は山本さんと吉住の2人きり。学校のない土日も習い事などがあり、バタバタ過ごしているという山本さん。長い時は8時間も習い事をするそうで、これも通っている学校に関係が。

帰宅開始から2時間半、3度目の終点となる高崎駅で下車。ここが山本さんの最寄り駅です。気になる定期代は、学割でも1ヵ月約2万5000円。紛失の可能性も考慮し、定期券は1ヵ月ごと購入、全てご両親が負担してくれています。
実は、大宮から新幹線を使えば約1時間短縮できますが、差額は約3万6000円。山本さんは節約するために、2年間も在来線で通い続けています。

駅からはお母さんの車で帰宅。バスで帰ることもありますが、1時間に1〜2本と本数が少ないため、お母さんが送り迎えすることも多いそう。車で走ること30分、ようやく自宅に到着！片道約3時間、往復6時間の遠距離通学です。

山本さんは、単身赴任中の父を含めた3人家族。帰宅後はお母さんが夕食を準備、帰りが遅い日は一人で食べることも。
毎日の遠距離通学は大変そうですが、「父が単身赴任していて、そっちでも家賃がかかっているので。（私が一人暮らしをすると）3つ家賃がかかるので、そこまで負担させてはいけないなと思って、遠距離通学することにしました」と山本さん。親孝行！

夕食後の毎日の日課が筋トレ。しかし普通の筋トレではなく、鍛えているのはなんと指の筋肉。これも夢に関係しています。

翌日は3限からということで、朝7時過ぎに朝食。1限から授業がある場合は、早朝4時半に起きるそう。お母さんの手作り弁当を持ち、再び江古田駅へ。果たして、往復6時間かけて通う学校とは？

山本さんが通うのは、武蔵野音楽大学。数々の音楽家を輩出し、アニメやドラマ化もされた『のだめカンタービレ』のモデルになった名門校です。
山本さんはここで、「ヴィルトゥオーゾコース」というプロの演奏家を目指すクラスに在籍、一日中ピアノ上達に向けたカリキュラムをこなしています。
土日もピアノの個人レッスンに通い、自宅に防音室を作り、帰宅後もピアノ三昧。家で指の筋トレをしていたのもそのためだったのです。

4歳でピアノを始めた山本さんは、クラシック音楽の全国大会にて4位入賞を果たすほどの腕前ですが、なぜ、往復6時間かけてまで武蔵野音大に通うことにしたのでしょうか。

その理由は、高校時代にピアノを教わった金子淳先生が、武蔵野音大で教えているから。大学で金子先生から本格的に教わりたいと、この学校を選んだそう。
「自分のピアノを聴いた人がちょっとでも救われる、笑顔になるような演奏ができるピアニストになれたらいいなと思っています」。山本さんは、プロのピアニストになる夢を胸に、今日も遠距離通学を続けています。