マグロが獲れなければ大赤字!悲運の漁師・山本さんの長男・剛史さんに密着:新マグロに賭けた男たち2023

公開: 更新: テレ東プラス

動画配信サービスParavi では、「新マグロに賭けた男たち2023〜地獄の海で一獲千金〜」を独占配信!(※第1話は無料配信中)

青森・大間のマグロ漁師たちに密着取材し、20年にわたりテレビ放送を続けてきた人気コンテンツ。「Paravi」では、その最新作を2022年〜2023年にかけて全10話で配信する。

「テレ東プラス」では、今回特別に第6話の内容をプレイバック!

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マグロ漁師8年目の山本剛史さんは、取材班が21年追い続けている悲運のマグロ一本釣り漁師・山本秀勝さん(69歳)の長男。漁師歴30年以上のベテラン・泉裕樹さんが乗るはえ縄船で、マグロ漁に出ている。
1本の縄にイカを付けた針と糸を何本も仕掛け、マグロが掛かるのを待つはえ縄漁。仕掛けの数が多いだけに、マグロが釣れる可能性は高くなるが、コストがかかる。

夕方5時の大間沖、まずはエサとなるイカを釣る。すぐに一匹目を釣り上げたが、その後は延々空振り。不漁が続く大間沖ではイカも少なくなっており、目標の200匹を獲るのに6時間もかかってしまった。

獲れたばかりのイカを積み、5時間かけてマグロの漁場へ。しかし、イカの状態を確認するために水槽のフタをあけると...目を疑う光景が!
なんと、水槽の循環ポンプが機械のトラブルで停止し、イカが全滅していたのだ! エサがなくなったため漁は中止、5時間かけて大間に戻る羽目に...。

心が晴れない時に足が向くのは、父であり、漁師の大先輩でもある秀勝さんの家。

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「今年はマグロ少ないよな。みんなそうだと思う。今釣れてるマグロは北海道から来てるマグロだで。大間も釣れなくなったら、今シーズンは終わり」と秀勝さん。
マグロが減り、年々漁が厳しくなる大間の海。そんな中、秀勝さんは漁師として、2人の息子を男手ひとつで育て上げてきた。

幼い頃から漁師の父に憧れていた剛史さん。2008年に結婚した時は東京の運送会社に勤務、その後は仕事を転々としたが、30歳を前に一念発起。ついに、抱き続けてきた「漁師になりたい」という思いを父に打ち明けた。
その過酷さを誰よりも分かっている秀勝さんは、「ワイだば、これから漁師やるのは反対だ!」と厳しいジャッジ。

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しかし剛史さんは、その反対を押し切ってマグロ漁師に。津軽海峡で鍛えられ、ここまで成長した。

剛史さんは、妻の奈津子さん(38歳)、長女の柚葉さん(14歳)、長男の悠翔くん(11歳)、末っ子の双葉ちゃん(5歳)と5人暮らし。柚葉さんは陸上に打ち込む短距離の選手で、100m走で青森の県大会5位に入賞した実力の持ち主だ。

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陸上の強豪校への進学を目指す柚葉さんは、合格すれば家を出て下宿生活、悠翔くんも中学に進学するタイミングで、何かとお金がかかる山本家。
希望を叶えてあげたいのが親心だが、剛史さんは「大変ですよ、お金が。こっちは頑張って仕事するしかない。親になって初めて、いろいろ分かるっすね」と語る。
「親父がマグロを獲ってきてくれたから、今の自分がある...」家族の夢と幸せを背負って、いざ、マグロを獲る!