注目のイケメン俳優・井上祐貴が今エスケープしたいこと:花嫁未満エスケープ 完結編

公開: 更新: テレ東プラス

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動画配信サービス「Paravi」では、ドラマ25「花嫁未満エスケープ 完結編」(毎週金曜深夜0時52分放送/テレビ東京ほか)を地上波より各話先行配信中! ヒロイン・ゆう(岡崎紗絵)と恋に落ちるシングルファザー・作良亮介を演じる井上祐貴さんにお話をうかがいました。

初めての父親役

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――"結婚適齢期"のアラサー女性が、自分にとっての幸せを探す物語。原作があった前作に続く完全オリジナルストリーの"完結編"から登場した新キャラクター、作良亮介を演じられていますが、どのような男性として捉えていますか?

「作良は27歳のシングルファザー。妻が子供を生んだ後すぐに亡くなって、そこから自分で決意を持って太い柱のある人間に変わったんだろうと想像し、自分が演じる上で軸にしていました。一般的な27歳のイメージよりも、ずっとしっかりした人です。彼がいろんな経験をし考えて過ごしてきたからなんでしょうね」

――井上さんご自身も今年で27歳になられますが、ご自身と比べても作良はちょっと大人だと思いますか?

「ちょっとどころじゃないですね。まず、作良は結婚経験があって娘がいて、ウエディングドレスのデザイナー兼クチュリエとして自分のブランドを持っている。作品に入る前、役について考えるのですが、今回は自分の知識だけでは想像できないことばかりで。父親の役も初めてなので、子供がいたらどんな感じなのか、毎日送り迎えして仕事もして...そういう毎日を想像しました」

――父親らしさを意識して演じたのでしょうか?

「初めて脚本を読んだ時は、父親らしさを出そうと考えました。でも、今の自分がお父さんらしくやろうとすると嘘っぽくなってしまうと思ったので、演じる時はあまり意識しませんでした」

――設定としては作良とご自身がかけ離れているとのことですが、性格や考え方で共感できるところなどはありますか?

「良くも悪くも、自分の中で"これは曲げられない"とか"これはこうするべきだ"というこだわりが強いところは、僕と作良の共通点かもしれません。例えば、作良は"子供を第一に考えないといけない"という思いが強くて、選択肢を狭めているようにも思えるんです。それはもちろん大切なことだけど、凝り固まらないでもっと広い視点で考えた方がいい気がするし、自分もそういう心がけでいたいですね」

警察官や美容師に憧れたことも

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――井上さんは、子供の頃に憧れた存在や職業はありましたか?

「幼い頃はヒーローに憧れていました。警察官を題材にしたヒーローものにハマって、"あんな風に銃や警棒を持って悪と戦うんだ!"と子供ながらに正義感を持って思ってましたね」

――この世界に入ったのは、大学時代に出場した「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」がきっかけとのことですが、それまでにも芸能界に興味はあったんですか?

「ありませんでした。大学3年生の頃は美容師になりたくて、卒業してから専門学校に行こうと考えていました。ちょうどそんなタイミングで友人に推薦されて、なんとなくスカウトキャラバンを受けて。審査が進んでいくうちに芸能界で仕事をしてみたい気持ちが強くなって、自分のスイッチも入りました。この世界に入ると、今までやったことのないこと、できないことだらけで。それが悔しくて、自分に負けたくなかった。僕は負けず嫌いなところがあるので、それがこの仕事をずっとやっていきたいという気持ちにつながりました」

――これまでのお仕事の中で、転機や意識の変化となった印象深い作品や人との出会いは?

「最初のお仕事がミュージカル『ピーターパン』で、諸先輩方からいろんなお話を伺って、指導していただきました。いろんなことが新鮮で、もっとできるようになりたいと思いました」

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――最初のお仕事でお客さんの前に立つのも、すごいですね! その時、どんな気持ちでしたか?

「うれしかったです。自分が1ヵ月半ぐらいかけて稽古でやってきたこと、こだわって作った部分がお客様に伝わって、リアクションを直に感じられたのは、すごく不思議な感覚でした。緊張もしましたけど、だんだん楽しいと思えるようになりました」

――2018年上演の「ピーターパン」の後、2019年には「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)に主演されています。子供の頃から憧れていたヒーローになれたんですね。

「そうなんです。決まった時は、うれし過ぎました(笑)。僕にとって、一番大きい経験だったと思います。意識がガラッと変わって、人として当たり前のことをきちんとやっていこうという意識を改めて持ちました。ウルトラマンでの経験は自分の軸になっていますし、子供たちの見本でありたいと思っています。僕にとって、子供の頃に好きだったヒーローは今でも憧れであり、僕も子供たちにとって、そういう存在であり続けたいですね」

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――このところ立て続けに話題作に出演されています。ご自身では、今注目されていると感じますか?

「あまりないです。SNSを通して、いろんな方から頂くメッセージの量が増えたという実感はありますが、私生活は変わらないし、やっていることも変わらないです」

――でも、今はすごくお忙しいのではないですか?

「ありがたいことです。もっともっと忙しくなりたいです(笑)」

――井上さんのますますのご活躍が楽しみです。最後に今後の目標、夢を教えてください。

「まずは、目の前のことを全力でやっていきたいです。そして、いつか子供の頃に憧れていた警察官の役をやりたいですね。小栗旬さんが好きで、中でも特に『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(フジテレビ系)に衝撃を受けました。アクションがめちゃくちゃカッコいいんですよ。『ウルトラマンタイガ』をやっている時、新人と先輩のバディものだったので、同じバディものの『CRISIS』からアクションなどのヒントを得ていました。警察官+アクションの作品に挑戦してみたいです」

今、エスケープしたいことは?

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タイトルにちなんで、井上さんが「エスケープしたいこと」と、自分の幸せについて考える本作にちなんで「幸せ」についても聞いてみました。

【井上さんが今エスケープしたいことは?】
「ゲームが好きで、始めるととことんまでやってしまうんです。次の日が仕事だったら自粛しますが、夜更かししてもいい日は朝まで止められない。そうすると目も疲れるし寝ざめも悪いし、良いことなくて。だから手あたり次第にゲームをやるのはやめようと、"時間を決めて、適度にやること"を、今年の小さな目標にしています。今のところ、"ゲームのやり過ぎ"からはエスケープできている感じです(笑)」

【井上さんにとっての幸せは?】
「幸せについて......考えているとゲームが浮かんできました、ヤバいですね(笑)。家で片付けをしている時間が好きです。仕事が立て込んでいたりすると、2~3日で部屋が散らかってくるんです。休みの日とか空いた時間に片付けていくと、だんだん綺麗になる過程が楽しくて、安らぎを感じます」

動画配信サービス「Paravi」で「花嫁未満エスケープ 完結編」配信中! 最終話は本日1月20日(金)19時より地上波に先駆け配信。

【プロフィール】
井上祐貴(いのうえ・ゆうき)
1996年6月6日生まれ。広島県出身。2017年「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」で審査員特別賞を受賞。2018年、ミュージカル「ピーターパン」で俳優としてデビューし、翌年「ウルトラマンタイガ」(テレビ東京系)で主演を務める。映画「明け方の若者たち」(2021年公開)、ドラマ「卒業タイムリミット」(NHK)、「silent」(フジテレビ系)、「大奥」(NHK)など次々と話題作に出演。2月3日(金)にファースト写真集「井上祐貴1st写真集 いま」発売。
Instagram:@inoue_yuki_

(取材・文/伊沢晶子)