「幸せになれたのかな」岡崎紗絵、ついに”決断”したウエディングドレス姿に感慨

公開: 更新: テレ東プラス

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アラサー女性の本音を描き共感を呼んだ「花エス」が帰ってきた! ドラマ25「花嫁未満エスケープ 完結編」(毎週金曜深夜0時52分放送)では、元カレと今カレの間で揺れながら自分なりの幸せを見つけた主人公・ゆうに、新たな恋の予感!? 本作で等身大の女性を熱演し女優として注目度が高まる岡崎紗絵さんにお話をうかがいました。

「幸せになって欲しい」と願っていた

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――「完結編」第1話の冒頭は、ゆうの結婚式のシーンから始まります。誰と結婚するのか...は、放送を楽しみにしていただくことにして。これまでお仕事で何度も着ていらっしゃるとは思いますが、"結婚"に揺れ、悩み続けてきた"ゆう"の結婚式でウエディングドレスを着ての思いはいかがでしたか?

「感慨深かったです。"作品が完結するんだ"という思いと、"ゆうも幸せになれたのかな"、という気持ちが湧き上がってきました」

――前作では、母親から譲り受けたウエディングドレスをリメイクしたことにより自分の本当にやりたいことに気付きました。今作でも、ウエディングドレスのデザインが物語に大きくかかわってきます。岡崎さんご自身はどんなドレスがお好きですか?

「今回、オリジナルでウエディングドレスを作っている『エメスパリ』というお店で撮影させて頂きました。そこで見たドレスに使われるアンティークレースがステキで感動しましたし、ウエディングドレスってこんなにもいろんなデザインがあるのだと驚きました。ゆうちゃんが結婚する友達・恵里菜(森田想)に連れられてショップに行った時に恵里菜が着たドレスを見て、こんな形のウエディングドレスもあるんだ、と新鮮でした」

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――前作は漫画原作に沿ったストーリーでしたが、完結編はドラマオリジナル。見どころを教えてください。

「前作では、アラサー女性のゆうが恋愛に悩み、揺れ動きながら"自分を幸せにできるのは私自身"という結論にたどり着きました。完結編では、新たなキャラクターである作良さん(井上祐貴)と出会うことで、また変わっていきます」

――ゆうは、元カレ・深見(浅香航大)と尚紀(中川大輔)と再会し、さらに新キャラの作良も登場しますね。ゆうと作良がどんな関係を結んでいくのか気になります。作良は、岡崎さんから見てどんな男性ですか?

「ゆうより年下だけど大人っぽくて、言葉であまり多くを語らないイメージ。その一方で、好きなことにはまっすぐで止まらなくなるところがあって、かわいらしい男性でもあります」

――同世代の等身大の女性・ゆうを演じることによって、岡崎さん自身に心境の変化はありましたか?

「前作のゆうは結婚をゴールにしていて、30歳目前にして"結婚こそが女性の幸せ"だと思っていましたが、自分自身と向き合うことで"今の自分の幸せは結婚することではない"と気付きました。私も、自分にとって何が一番大切なのかを考えたいと思うようになりました」

自分で選択することを大事に

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――「完結編」撮影での印象的な出来事は?

「ロケが寒くて。特に長野でのロケは、東京よりかなり気温も低くて、寒さとの戦いでした。カイロを衣装の中にどれだけ仕込めるかが勝負で、『日本で一番カイロを貼ってる人間は私だ』と思うくらい、20枚は貼って撮影していました。寒さの中、撮影を終えて、温かいお味噌汁を飲む瞬間が幸せで。"今日も頑張った!"と、かみしめていました」

――「花嫁未満エスケープ」は、岡崎さんにとって連続ドラマ初主演作でもあります。この経験は、ご自身に変化をもたらしましたか?

「主演は、自分のことだけじゃなくて共演者の方々やスタッフさん、周りを客観的に見ることが必要だと前作の時に感じました。『完結編』で作良さんを演じる井上祐貴さんは、前作でできあがっている現場に加わったので大変だったと思いますが、私から井上さんに"一緒にやっていきましょう"という気持ちを伝えて『花エス』の一員になってもらえるようにと心がけました。井上さんとも気持ちを一つにして作品作りができたかなと、勝手に思っています。そういうことを考えられるようになったのも、前作で主演という立場を経験したからなのかなと。それは、自分の成長だったような気がします」

――「完結編」では、ゆうはどんな道を選ぶのか楽しみです。ここまで演じてきた"ゆう"に対して、岡崎さんがメッセージを送るとしたら、どんな言葉を届けたいですか?

「演じながら、ゆうには幸せになって欲しいとずっと願っていました。最後は、自分で決断できたことが彼女の中で大きかったと思います。これからも決断を迫られる時が来たら、自分の意見をしっかりと主張して、相手とぶつからなくてもいいから言いたいことを言い合って、自分で選択することを大切にして欲しいですね」

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――揺れていたゆうが、最後は自分で"決断"する。岡崎さんご自身は決断力がある方ですか?

「なかなか決められないんですよ(笑)。自分一人では決断までに至らないことが多くて。友達や先輩の意見や経験を聞いて、自分で大丈夫だと思ってから進みたい方です」

――こうしてお話している印象からすると、ズバッと決断されそうなので、意外です(笑)。なかなか決められないという岡崎さんですが、これまでの人生を振り返って、一番大きな決断というと?

「19歳の頃に上京したことは、一番大きかったですね。そこから人生が変わりました。その時点では周りの友達も経験していなかったし、上京するかどうかは迷いました。未知の世界で、一人で生きていけるのかも分からないまま拠点も変わって、やっていけるのか不安で。経験してきた先輩に『上京してみたら、自然とやらなきゃいけなくなるし、意外とやれちゃうものだよ』と背中を押してもらって、決断しました」

一日大人を休業するなら?

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――ゆうと深見の会話で「一日大人を休業」という言葉があります。もしも岡崎さんが一日大人を休業するとしたら、何をしたいですか?

「時間の許す限り、遊びたいですね。何して遊ぼうかな...? いろんな地域に行って、自然を楽しんだり神社に行ったり。とにかく、いろんな所に行きたいです!」

――旅行がお好きなんですね?

「そうですね。普段と違う文化に触れたり神社に行ったりするのが好きで。お仕事とかで地方に行った時は、必ず周辺の神社を調べます。空き時間にパッと行って、樹齢300年ぐらいの杉を見てパワーをもらって、また現場に戻ったり。御朱印もいただいて、御朱印帳は3~4冊目です」

――今までお参りされた全国の神社でオススメは?

「いろんな方がオススメされていますが、やはり伊勢神宮ですね。私は名古屋出身で子供の頃から伊勢神宮に行く機会あって。大人になった今も、行きたいなと思う場所です」

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ゆうの新たな恋の行方が気になる、ドラマ25「花嫁未満エスケープ 完結編」(毎週金曜深夜0時52分放送)第2話は?

第2話
ゆう(岡崎紗絵)はウエディングドレスのデザイナー・作良(井上祐貴)からドレス作りを手伝ってほしいと頼まれる。美沙(小林涼子)と亜衣(松村沙友理)は恋の予兆だと色めきだつが、ゆうは「どちらとも恋愛はない」と一蹴する。ところが作良を手伝う中で、彼のプロとしての思いを知り、特別な思いが芽生え始め...。

【プロフィール】
岡崎紗絵(おかざき・さえ)
1995年11月2日生まれ。愛知県出身。2012年にモデルデビューし、現在は女性ファッション雑誌「Ray」専属モデルなどで活躍。2014年より女優としても本格的に活動を開始し、ドラマ「ごほうびごはん」(BSテレ東)、「ドクターホワイト」(フジテレビ系)、「オールドルーキー」(TBS系)、映画「mellow」(2020年)などに出演。また、コント番組「新しいカギ」(フジテレビ系)にもレギュラー出演中。
オフィシャルブログ
Instagram:@ sae_okazaki

(取材・文/伊沢晶子)